四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第六十八章(雍也第六)

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○日曜日の午後、1月1日、元旦

 

「年頭の挨拶、お年玉を子へ、妻が頑張ったおせち料理に舌鼓を打つ」

 

大吟醸酒をちびちび呑みながら、穏やかな時を過ごす」

 

「子の氏神様にお詣りにいく、コンビニのコーヒー飲んで帰宅、良き正月かな」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、ウオーキング

 

明治書院荀子を読んでいる、私如きが烏滸がましいが、論語の復習に感じる」

 

論語を理解りやすく解説した書、といった印象を持つ、それに少し言葉が多い」

 

「本来ならば学問をして、考えて得ることを繰り返し丁寧に述べている、どんどん読み進めよう」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、森

 

明治書院荀子を読むにあたり、ほとんど現代語訳を読むことがない」

 

論語孟子を日頃から読んでいれば、白文、書き下し文で意味がわかる」

 

「注釈や解説は丁寧に読み進める、少し、学問が進んだかも知れない」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、森

 

「気分転換に岩波文庫の『大学・中庸』を持ってきた、四書は繰り返し学ぶ、その度に発見がある」

 

朱子学の偉大さは理解しているが、『小学』と『近思録』は正直ピンとこない」

 

「私の学問が浅いだけだ、四書を繰り返し学んでいれば、いつかは心に響く日が来るのだろう」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、沼

 

「今年の目標である一つの大と三つの少の通り、まず酒を断酒した」

 

「食べると買うは、どう少なくするのか頭を抱えている」

 

「資格勉強を兼ねながらマクドで検討するとしよう、温かいコーヒーが必要だ」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、マクド

 

「温かいコーヒーを飲む、その他はお茶請けだ、いつかは無くそう」

 

金谷治先生の『大学』解説では大学は『荀子』と密接な関係があると書かれている」

 

「大学は短い文章だ、繰り返し筆写もした、ここで読み返してから帰宅のち荀子に戻ろう」

 

#三行詩


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○月曜日の午前、マクド

 

「テレビは昔から観ない、読む本は二千年以上前に書かれたものが多い、繰り返し読んでいる」

 

「昨今の政治や出来事を語ることは少なく、仁とか忠恕とかを考えている」

 

「私は変り者らしい、人は好きだが人付き合いは苦手だ、あと、子によれば頑固オヤジらしい」

 

#三行詩


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○月曜日の昼、マクド

 

「年の瀬に田舎のNと電話で話す、互いに病気の件や昔話が多くなった」

 

「Nとは三十七年の付き合いになるが私より変だ、彼は私には敵わないと互いに遠慮している」

 

「お互い如才なく世の中を渡っているが、本質は異端で心に狂を持っているらしい」

 

#三行詩


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○火曜日の朝、自宅

 

明治書院荀子を読んでいるが少し興味を失う、他者への批判は荀子の価値を自ら下げている」

 

「私は孟子好きだが孟子を100%賛成している訳ではない、孟子の良いところが好きだ」

 

「『ポカポカとした暖かい仁』を荀子から感じることが少ない、少し時間を空けてみよう」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、自宅

 

荀子を読んでいたら、何故か偏向報道を思う、善悪とは極端なことを除けば主体的だ」

 

「私はTVを見ないからか、偏向報道で感情を誘導されることに不快感を感じる」

 

「過去どの国の報道も偏向しているし、現代も、未来も、やはりそうなのだろう」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、自宅

 

「当初の予定通り、講談社学術文庫吉田松陰著作選を読む、休みもあと二日だ」

 

「まず、四書から学んだことを口写しに述べるような愚を犯していないか、ぎょっとする」

 

「本を読んでも学者になってはならない、自ら考えること、現実から離れないこと」

 

#三行詩


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○火曜日の午後、くら寿司

 

くら寿司は変りだねが美味しい、エビアボカドが美味しい」

 

「家族は喜んでいる、家族三人で40皿、豆乳アイスが妻のお気に入り」

 

「子はデザートを次々と食べている、今からスタバでコーヒーの予定」

 

#三行詩


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○火曜日の夕方、ジョギング

 

「子と運動へ、大グラウンドを5周走り込み、のちラグビーの練習」

 

「ボールが暗くて見えなくなってから形意拳の練習の予定」

 

「夕日がきれいだ、大グラウンドは凧揚げやサッカーをする親子連れで賑わう」

 

#三行詩


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○火曜日の夕方、ジョギング

 

「日中、吉田松陰先生の著作選を読む、心に響く、文字通り命で記した文章だ」

 

「現代の価値観で読んではならない、当時を想い、当時の感覚で松陰先生を追う」

 

「松陰先生は歴史書から深く学ばれた、5W1H、現実主義であること、誠とは言葉ではなく行動だ」

 

#三行詩


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○火曜日の夜、自宅

 

「講孟箚記を読んでいる、この本は孟子の解釈であり、この本のみを読んで内容を理解するのは無理だろう」

 

「何故原文の孟子を載せた本が出版されないのか、不思議だ」

 

孟子好きなので内容はわかるが、それでも対訳として明治書院版を手元に置き、度々読み返している」

 

#三行詩

 

「この本のレビューを見る、この本のみを読んで素晴らしいのなら、凄い方々だ」

 

「恐らくは研究者の方か、明治大正時代の儒学教育を受けた高齢の方ではないか」

 

吉田松陰先生の得られた感動を共感する為には、少なくとも孟子は必読だと思う」

 

#三行詩


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○水曜日の午前、ウオーキング

 

「正月休みも今日で終わり、良いお休みであった、切り替えが大切」

 

「冷たい水に飛び込む前には準備体操が必要だ」

 

「今日から資格勉強に本腰を入れる、世の中は甘くない、常に学ぶのだ」

 

#三行詩


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○水曜日の午前、マクド

 

「子、南子を見る。子路説ばず。夫子これに矢いて曰く、予、否むところのものは、天これを厭てん、天これを厭てん。雍也二十八」

 

「孔夫子、年老いた衛の霊公の夫人でありながらも異性関係で悪評高い美人の南子と会われた。弟子の子路は不機嫌であった。孔夫子はいわれた、我にやましいことがあるのであれば、必ずや天が見離すであろう、天に誓ってそのようなことない」

 

論語の面白いところであろうか、このような二千五百年前に流行ったゴシップ記事を敢えて載せている、そして現代まで散逸せずに残っている。孔夫子も苦笑されているのではないか。直情径行の子路の不機嫌な顔も目に見えるようだ」

 

#三行詩 #論語


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○水曜日の午後、マクド

 

「資格勉強の方法は、過去問の解答を読んでから問題を解く、問題を覚える」

 

「テキストは会社から支給されたが、分厚い辞書サイズの上と中下と三冊ある」

 

「もう二時間、頑張ろう、数式問題がさっぱり理解し難い、何だこりゃ、単位とか英語がわからん」

 

#三行詩

 

○水曜日の午後、ウオーキング

 

「戦え、戦え、戦え、と心の中で声がする、さあ戻ろう、日常へ」

 

「あまり良い顔をしていなかったので口角をあげる」

 

「少しましになった、仮面を被るのだ、そう、ふてぶてしいタフな男へ」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、通勤

 

「子曰く、中庸の徳たる、それ至れるかな。民鮮なきこと久し。雍也二十九」

 

「孔夫子はいわれた、中庸こそ徳の実践に於いて最高ものだ。残念ながら世の中でみることは少なくなった」

 

「中庸とは、時と所と場合において最適であることをいう。怒らない、悲しまない、感情を押す殺すことでは決してない。仁であり、礼に基づき、義を伴い、知に至った状態をいう」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「仕事始め、いつも通り、淡々と、行うべきことを行う」

 

「頭の中を切り替え中、切り替え中、切り替え中‥」

 

「現状の問題、課題、現在進行系の案件、etc、etc」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、電車内

 

「駅で奇声をあげて騒ぐ若者たち、そうか、まだ学校は始まらない」

 

「その輝く笑顔が押し殺したような能面に変わり、ホームに並ぶ日も近い」

 

「電車内で寡黙に下を向く人たち、世代は交代しても変わることはない」

 

#三行詩


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○木曜日の夕方、通勤

 

「子貢曰く、如し能く博く民に施して能く衆を斉わば何如。仁と謂うべきか。子曰く、何ぞ仁を事とせん、必ずや聖か。尭・舜もそれ猶諸を病めり。夫れ仁者は己を立てんと欲して人を立たしめ、己達せんと欲して人を達せしむ。能く近く譬えを取る。仁の方と謂うべきのみ。雍也三十」

 

「弟子の子貢が問う、悪政に苦しむ天下の民を救うとは、即ち仁といえますか。孔夫子はいわれた、天下の民を救うとは、仁ではなく聖といえる。古の堯帝、舜帝は常にそう願われ、行動されたのだ」

 

「仁とは、自らを誠にして人を思いやることだ。有徳の人がいれば世に出し、自らのことより人の苦しみを救うことを行う。仁者とは、あくまで現実から離れず、今、ここで、忠恕を実践する人に他ならない」

 

#三行詩 #論語


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○木曜日の夕方、乗り換え

 

「ふと、吉田松陰先生の誠を思う、この国の為に、この国に棲む人の未来の為に命を捧げられた」

 

儒学、学問の道とは文字通り命懸けの時代があった」

 

「令和の世に孟子を学び、論語を学んでいる、比べれば生ぬるい儒学だ、しかし学ぶことに意味があると信じている」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、通勤

 

「子曰く、述べて作らず、信じて古を好む。窃かに我を老彭に比す。述而一」

 

「孔夫子はいわれた、老いたいま新たに礼(規範)を作り出すこともなく、古の周王朝での有様を偲んでいる。願わくば伝説の殷の宰相である老彭のように過ごしたいものだ」

 

「晩年の孔夫子は政治の世界から身を引き、子弟の教育に努められた」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「ホームに響く笑い声、今日から部活再開らしい、昨夜、子も練習があると言っていた」

 

「昨夜はよく眠れず、何故か新人俳優になって監督に怒られる夢をうつらうつらと」

 

「なにわ男子なるポスターの前で朝から人混み、謎だ、夕方は警備員さんが立っている」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、乗り換え

 

「乗り換え駅のトイレで人が並んでいる、順番に入ったらハズレ、粗忽が酷い、直ぐ出た」

 

「お陰さまで一本早い電車に乗っている、気分が悪くなるので無理はしない」

 

「明日から三連休だ、子の宿題をみなければ、数学プリントがあと8枚残っている」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、黙してこれを識し、学びて厭わず、人を誨えて倦まず。我に於いて何かあらん。述而二」

 

「孔夫子はいわれた、古の聖王から伝わる祭礼(規範)を記し、それらを学ぶことに厭うことはなく、後世の人に伝えるに飽くことがない。私はこれらのことを行うだけだ」

 

「私は孟子よりの解釈なので、舜帝が浮かびこのような意訳となる、プロの一般的な現代語訳とは異なる」

 

#三行詩 #論語


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○金曜日の夕方、通勤

 

「週末だ、三連休だ、ほっとする、仕事とはやはり大変だ」

 

「自分が仕事をしているようでは高が知れている、仕事が仕事をして、ようやく二流だろう」

 

「転職して五年目になるが未だに自分が仕事をしている、省みればまだまだだ」

 

#三行詩


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○土曜日の午後、自宅

 

「朝から岩波文庫葉隠(下)を読んでいる、原文のみなので時間がかかる」

 

「昼ごはんの時に子と会話する、不甲斐なきことをいう子」

 

「冬休みの宿題、手付かず也、其の方、一分も立つまじ。直ちに打払え!」

 

#三行詩

 

○土曜日の夕方、自宅

 

「雨が止んだので図書館へ、色々かりてきた、コーヒーを飲みながら読書」

 

You Tubeで適当に音楽を流す、今流行りの音楽を適当に聴いている」

 

「子は筋トレのち、鏡に映した筋肉をみて喜んでいる、宿題はどうするのだろう」

 

#三行詩

 

所感)

■学問の道

五十を越えたら歳月が早いらしい。

確かに、未来は限定されレールの先も見えてきた。

だが、まだまだだ。

今年も、儒学の勉強を通して、自らを磨き上げるのだ。

 

■新年会

前職のSさんからラインがきた、明日日曜日、新年会だ。さっそくKさんに連絡し、他のメンバーにも連絡を取っている。楽しみだ。

 

三行詩 第六十七章(雍也第六)

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○日曜日の夕方、12月25日、ウオーキング

 

「あと仕事二日で息切れか、スランプか、週末は勉強もせず、終日機嫌悪し」

 

「アマプラビデオの海外ドラマを次々と観まくっている、思考が止まり楽でいい」

 

「森を歩いても頭の中で音楽が鳴らない、ただ風の音だけ、やはりスランプだ」

 

#三行詩

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○日曜日の夕方、森

 

「少し気分転換が必要だ、温かいコーヒーでも飲んで帰ろう」

 

「珍しく迷っている、論理的思考か感情か、結論が出ない」

 

「コーヒーのお供、ビッグマックとポテトを食べている」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、通勤

 

「樊遅、知を問う。子曰く、民の義を務め、鬼神を敬して遠ざく、知と謂うべし。仁を問う。子曰く、仁者は先ず難んで後に獲る、仁と謂うべし。雍也二十二」

 

「弟子の樊遅が、知について問う。孔夫子はいわれた、民に道徳を守らせて善いこと、悪いことを明確に教えることが知といえよう」

 

「さらに仁を問う。孔夫子はいわれた、民の苦しみを解決しようとし、成してのち、民の笑顔を誉れとすることが仁といえよう」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「ホームにはトランクを引っ張る旅行客が多い、一路平安」

 

「さっそくJRトラップに引っかかり、空港行きながらも空港には着かない車両に乗っている、外国の人がよく引っかかっている」

 

「翌日、日本語で繰り返し車内アナウンスが流れる、日常の光景だ」

 

#三行詩

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○月曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿し。雍也二十三」

 

「孔夫子はいわれた、知者とはあたかも大河の水のように動き、仁者とは泰然自若とした山のように静かに佇む」

 

「知者は流れるがまま世に生きることを楽しみ、仁者は確固たる規範として世の人に祝福され長く生を全うする」

 

#三行詩 #論語

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○月曜日の夕方、電車内

 

「あと一日、お疲れ様でした、お休みの間に何をしようか考えている、楽しい」

 

儒学関連の本も溜まっている、資格勉強も進めよう、家族とゆっくりもしたい」

 

「おそらくは、あっという間に正月明けて仕事初めに苦悩している未来も今見えた」

 

#三行詩

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○火曜日の朝、通勤

 

「子曰く、斉、一変せば魯に至り、魯、一変せば道に至らん。雍也二十四」

 

「孔夫子はいわれた、かつて太公望呂尚が建国した斉を、周公旦が建国した魯のように改革すれば、魯のようになれる」

 

「その魯を改革すれば、きっと周王朝のような理想の国になるであろう」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の朝、電車内

 

「仕事納め、淡々と進めよう、視点は年明け後へ、PDCAを回していこう」

 

「今年もトライ・アンド・エラー、出来ることは行い、挑戦もした」

 

「公私ともに充実していた、常に学ぶ、儒学を根本として良かった、来年も」

 

#三行詩


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○火曜日の朝、乗り換え

 

「駅がざわついている、朝帰りの若者たち、旅行者、まばらな勤め人」

 

「コンビニ前で中学生くらいの集団がたむろしていた、深夜ならアウトだが早朝までいくとOKか」

 

「銀色に髪を染めた若者が前に立っている、どうせならマーベル風に青とか緑のほうがイケてるのに」

 

#三行詩


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○火曜日の夕方、通勤

 

宰我、問いて曰く、仁者はこれに告ぐるに井に仁ありと曰うと雖も、それこれに従わんか。子曰く、何為れぞそれ然らんや。君子は逝かしむべきなり、陥らしむべからざるなり。欺くべきなり、罔しことあるべからざるなり。雍也二十六」

 

「弟子の宰我、井戸に人が落ちたと聞けば、仁者たるもの直ちに井戸に飛び込むものですか、と問う。孔夫子はいわれた、本当に人が落ちたのかも確認せずに井戸に飛び込む訳がない。君子でも人から騙されることはあるかも知れないが、無知ではないし馬鹿でもない」

 

「仁者とは、仁により自らを誠にして人を思いやる。礼により人を尊ぶことを学び、人の規範となる。義により省みて、まず自らの悪を憎む、世の為に行動する。そして仁、礼、義を合わせて世の中の善と悪を知り、知に至る。礼、義、知とは、全てが仁の徳の変化に過ぎない」

 

#三行詩 #論語


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○火曜日の夕方、大型書店

 

「明日、子を連れて田舎に帰る、独り住む年老いた母へのお土産を考えた」

 

「好きな食べものをとたずねるも、一人暮らしで食べきれない、と」

 

「結局は岩波文庫ワイド版、チェーホフ桜の園』を買う、お土産まで自分風だ、苦笑する」

 

#三行詩


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○火曜日の夜、電車内

 

「電車が止まる、車内は夕方なので満員だ、人混みで暑い」

 

「次の駅で人が線路に降りたとのアナウンス、当分だめっぽい」

 

「人ですし詰めだ、あちこちで暑いとの声、長くなると倒れる人が出そうだ」

 

#三行詩

 

○火曜日の夜、電車内

 

「運転が再開した、状況は知らないが満員電車が止まると酷い話しだ」

 

「赤ちゃんが泣き出し、席を立つお母さん、すぐさまそこに座る若い女性」

 

「人混みの中、どんどんストレスが溜まり、ざわついた車内も静かになってくる」

 

#三行詩

 

○水曜日の午前、電車内

 

「子と帰省している、いつの間にか身長が伸びていて妻より高くなっていると気付く」

 

「着いたら、駅前で子の酔い止め薬と昼めしを買う、妹が駅まで迎えに来てくれた」

 

「コロナ禍故に、帰省するのは久しぶりだ、帰りは街もうろつこう」

 

#三行詩


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○木曜日の午後、帰阪

 

「実家にて美味しいものを、たらふく食べた、ビールもグイグイ呑んだ」

 

「母も元気で良かった、子も楽しんだようで良かった」

 

「地元の好物を駅前で食べて帰阪する、大阪でも少しぶらつく予定」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、自宅

 

「年末の買い出しへ、今年のメインは和牛1.5キロにする」

 

「子の好きなチーズタッカルビ、ブルダックソースも買う」

 

「結局は、子の喜ぶ笑顔が一番らしい、相変わらず親バカなり」

 

#三行詩

 

○土曜日の朝、ウオーキング

 

「子曰く、君子博く文を学びて、これを約するに礼を以てすれば、亦以て畔かざるべし。雍也二十七」

 

「孔夫子はいわれた、君子とは多くの経典から学び、学んだことを礼により実践することが大切だ。そうすれば、道から外れることはあるまい」

 

「孔夫子の教えとは、常に学び、常に実践することにある。忠恕とは、一生涯に渡って学び、そして実践してこそ意味がある」

 

#三行詩 #論語


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○土曜日の朝、森

 

「昨晩から岩波書店、マタイ文書を読んでいる、聖書はマタイが好きだ」

 

「出かける前に文庫版の聖書をカバンに入れてきた」

 

「私が目指すものは忠恕の実践ではあるが、聖書も仏典も岩波なら読んでいる」

 

#三行詩


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○土曜日の朝、ウオーキング

 

「この三日間、呑んでは食べた、腹回りも太った、そろそろ元に戻そう」

 

「事前に明治書院荀子講談社学術文庫吉田松陰先生著作集を読む計画を立てた」

 

「資格勉強も再開だ、新しい年を迎える前に、臨戦態勢に戻れて良かった」

 

#三行詩


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○土曜日の朝、森

 

「聖書を読んだというのは我ながら烏滸がましい、通読を二回、好きな文書は繰り返し」

 

「教会に行き、牧師さんにも問うたが、結局、信仰を得ることは出来なかった」

 

「ただ一冊の古典、歴史書としては背景や後の影響力を含めて、やはり本好きなら必読の書ではないか」

 

#三行詩


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○土曜日の朝、マクド

 

「少し冷えた、温かいコーヒーでも飲んでいこう、お供は色々」

 

「子の宿題を見るように年末で気が荒ぶる妻から申し付けられている、休みは四日まで、今日を合わせてあと五日か」

 

「ナゲットはソースをたっぷりつけた方が美味しいと思う、二つ貰う」

 

#三行詩
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○土曜日の午前、マクド

 

新約聖書を読んでいる、書簡集の中では『エフェソの信徒への手紙』を好む」

 

「最後の章にある『悪と戦え』は心に響く、人とは戦うものだ、自らの内と外と、最後まで戦え」

 

「やはり私は東洋思想孟子的な考えに偏るらしい、神よりは、中庸よりは最後まで戦うのだ」

 

#三行詩


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所感)

■頭の整理整頓

ブログを書くとは頭の整理整頓につながると気付く。

文章を書くとは自分と向き合うことに他ならない。

来年は資格勉強がメインとなる為、頻度は減る予定。

 

■令和五年に向けて

・学ぶことをいっそう大とする。

・食べたいを少なく、呑みたいを少なく、買いたいを少なくする。

一つの大と三つの少を実践する、年始に掲げる目標としたい。

三行詩 第六十六章(雍也第六)

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○日曜日の朝、12月18日、ウオーキング

 

「寒い、天気は良い、散髪しようか悩むも面倒くさいのでまた来週」

 

「資格勉強に集中する為、SNSとブログを中断するか悩んでいる」

 

マクドを目指すも、朝メニューか通常か、今朝はどうも優柔不断らしい」

 

#三行詩

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○日曜日の朝、森

 

SNSとブログの目的とは儒学勉強の為のツール、兼日記として」

 

「また、遠方に住む母へ、妻の感想を聴くこと、大人になった時の子に向けて」

 

「経験豊富や学識高い、或は個性的なフォローワーさんから学ぶことだ」

 

#三行詩

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○日曜日の朝、森

 

SNSやブログとは良くできている、人とは、自らの意見を述べたくて仕方ない、承認されたい、共感して欲しい」

 

「凄まじい数のアカウントやブログが文字と画像で自らを叫んでいる」

 

「巨大な叫び声の渦は、もはや恐怖すら覚える、そして誹謗中傷、やはり人とはすくい難い」

 

#三行詩

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○日曜日の朝、マクド

 

「コーヒーのついでに、食欲を満たすとはなんと幸せなことか」

 

「店内にワムのラストクリスマスが流れている」

 

「吉川版論語を読む、文中たびたび吉川先生の他の自著の紹介と、照会せよとある」

 

#三行詩


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○日曜日の午前、マクド

 

「吉川版論語は、吉川幸次郎先生の深い洞察と学術的な説明が面白い」

 

論語現代語訳、定番ファイブの一冊だけはあり、読み返す度に学びがある」

 

「さて、資格勉強を頑張ろう、平日、出来なかった分を追い上げるのだ」

 

#三行詩


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○日曜日の昼、マクド

 

「立ち位置をしっかりと認識すること、夢や希望も良いが、まず自立する」

 

「夢や希望を常に更新すること、過去に囚われない、呼吸する限りたたかえ」

 

「時には怒り、狂え、他人の常識で自らを縛らないこと、いい人にはなるな」

 

#三行詩

 

○日曜日の昼、森

 

孟子の本質とは、人間愛と行動力、そして義侠心にある」

 

孟子を学び、孟子を物差しとして論語を学ぶ」

 

「忠恕、自らを誠とし人を思いやる、実践する、論語とはここに尽きる」

 

#三行詩


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○日曜日の夜、自宅

 

「夕方、子とラグビー形意拳の練習へ、寒すぎて途中から走り込みに変更する」

 

「持久走、どんどん子に離された、心臓も苦しい、ペースを落とした、ゴールで子が待っていた」

 

「アマプラビデオ、ドクタースリープを観る、Sキングの狂ファン故に面白かった」

 

#三行詩


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○日曜日の夜、自宅

 

「夕食はハヤシライス、食後胃もたれで苦しむ、ひたすら座禅する」

 

「土日は酒を呑まない、思考がピュアとなり良い、断酒したいが平日は難しい」

 

「あと、やはり食べ過ぎる、断酒と小食は来年の課題としよう」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、通勤

 

「子、子夏に謂いて曰く、女、君子の儒と為れ、小人の儒と為る無かれ。雍也十三」

 

「孔夫子、弟子の子夏にいわれた、君子の徳行を重ねること、言葉だけの儒者となってはいけない」

 

「子夏は経典の理解に秀でたとされている、彼の学風からのちに荀子が出た」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「図書館の本を返すとき、毎度一冊か二冊足らない、家敷しもべ妖精のいたずらか」

 

「今日は子の懇談会、質問事項を妻にラインするも、結局は上がらぬ成績が」

 

「駅のトイレを出たら、三人並んでいた、皆さん小刻みに身体を揺らしている、少し嬉しくなった」

 

#三行詩


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○月曜日の夕方、通勤

 

子游、武城の宰と為る。子曰く、汝、人を得たるか。曰く、澹台滅明という者あり。行くに径に由らず、公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室に至らざるなり。雍也十四」

 

「弟子の子游が武城の領主となる。孔夫子はいわれた、武城で有能な人を得ることが出来たのか。子游はいう、澹台滅明という人材を得ました。ことを為すに近道することはなく、公務でなければ私の部屋を訪ねることもありません」

 

「澹台滅明という人は、たいそう不細工な顔をしていたらしいが、とても有能、有徳の人であった」

 

#三行詩 #論語


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○月曜日の夕方、乗り換え

 

「電車の運転手さんは何故帽子を被るのだろうか、ということに今気付く」

 

「制服着用義務、及び誰が見ても運転手と識別する為とか、ふと銀河鉄道999の車掌さんが浮ぶ」

 

「汽車は闇をぬけて、光の海へ、夢がちらばる、無限の宇宙さ、星の架け橋、わたってゆこう〜」

 

#三行詩


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○火曜日の朝、通勤

 

「子曰く、孟之反は伐らず。奔って殿たり。将に門に入らんとして、その馬に策ちて曰う、敢えて後れたるには非ず、馬進まざるなりと。雍也十五」

 

「孔夫子はいわれた、魯国の勇士であえる孟之反は、戦いに敗走する時は常に最後尾を守った」

 

「無事、城門に入れても、馬を軽く打ちながら、別に最後尾を守った訳ではない、私の馬が遅いだけだ、と言った」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「日曜日の走り込みの影響か、筋肉痛に苦しむ、二日後にか」

 

「通勤前にブッダの言葉(岩波)を読む、生き死にとは最大の執着らしい」

 

「トイレが行列、大くしゃみ人が中にいる、ギャンブルなので並ぶのを止めた」

 

#三行詩


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○火曜日の朝、電車内

 

「大くしゃみ人の直後のトイレに籠もる気には、とてもなれない」

 

「トイレに並ぶ人たち、映画ターミネーターレジスタンスそっくりの顔つきをしていた」

 

「一本早いと混んでいる、見知らぬ人ばかりで居心地が良くない」

 

#三行詩


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○火曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、祝它の佞あらずして、宋朝の美あるは難いかな、今の世に免れんことは。雍也十六」

 

「孔夫子はいわれた、衛の霊公に仕え、雄弁家として活躍した祝它ほどの才能もなく、単に美男子なだけな宋朝では、この時代を上手く生きることは難しい」

 

「美男子の宋朝という人とは、霊公の夫人である南子を喜ばせる為に他国から招かれた」

 

#三行詩 #論語


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○火曜日の夕方、電車内

 

「風邪が流行っている、鼻がグズグズしている、今夜も早く寝よう」

 

「食べて呑んだら風邪は治る、たまご酒は万能薬だ、そんな時もあった」

 

「漫画『男おいどん』を地で行く生活が懐かしい、今と昔、トリさんは何処へ」

 

#三行詩


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○火曜日の夕方、乗り換え

 

「昨日、肩こりが酷い人と肩こりの会話をした、今朝から肩こりだ」

 

「おいどんはトチローになる、ハーロックの親友だ」

 

「トチロー曰く『人間の気力は食物から起こる』、全くだ、その通りだ」

 

#三行詩


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○水曜日の朝、電車内

 

「悪夢をみた、見たことない顔の人にディスられた、誰だろう、知った顔の合成か」

 

「朝、歯を磨いていたら老子の一節が浮ぶ、閃きが瞬き、すぐに老子を読み返す」

 

「‥瞬いただけであったようだ、老子は相変わらず難解で心に響かない」

 

#三行詩

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○水曜日の朝、乗り換え

 

「夜中にメニエール(目眩)あり、酒呑みなので慣れている」

 

「心が少し浮いている、老子の閃きのせいか、既存の名の解釈が大袈裟すぎる、これでは神話だ」

 

「インテリノッポが帰阪したらしい、ホームの目の前に並んでいる」

 

#三行詩


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「インテリノッポは、大きなお土産物が入った紙袋を右手に持っている」

 

「同じサイタマ人である意地悪メガネが中身をみて笑う、かん高い声」

 

「今日はよく笑うメガネ、高音の笑い声が車内に響く、さっそく暗い話しをしている

 

#三行詩

 

○水曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、質、文に勝るときは則ち野、文、質に勝るときは則ち史、文質彬彬として然して後君子なり。雍也十八」

 

「孔夫子はいわれた、行動が言葉より過ぎれば粗くなり、言葉が行動より過ぎれば細かくなる。言葉と行動が一心となってこそ君子といえるのだ」

 

論語の解釈とは自由であってよい、自らの論語は自ら考える、プロ一択なら明治書院版がほぼ完成形だ」

 

#三行詩 #論語


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○水曜日の夕方、乗り換え

 

「仕事は疲れない、人との関係が疲れる、かといって独りでは偏る」

 

「現代病、いや文明病とでも、とはいえ自給自足や狩猟生活には戻れぬ」

 

「故に、思想、哲学、宗教の出番となる、失われた自由を求めて、本の海を今宵も彷徨うのだ」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、通勤

 

「子曰く、人の生くるや直し、これ罔くして生くるや幸いにして免る。雍也十九」

 

「孔夫子はいわれた、人として生きるとは、自らを誠として人を思いやることにある」

 

「自分勝手に、私利私欲に、人の犠牲の上に生きて、本当に幸せなのか」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「また悪夢、フローリングの床から草が生えている、くっきりとした薄緑色」

 

「メニエールは収まらず、血圧も高い、おまけに冬の雨ときた日らしい」

 

「朝、本田版易経を読んでいた、全体の流れの内の一卦、永遠につづく円」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、電車内

 

「今朝、亡父の遺影は笑っていた、タフな笑顔だ、こういう人だった」

 

「前に立つ兄ちゃんの右耳に光るピアス、ふとセンチネル島の部族を思い出す」

 

「今日の車掌さんは俳優の北大路欣也さんにそっくりだ、重厚な動作、光る眼光」

 

#三行詩


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○木曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。雍也二十」

 

「孔夫子はいわれた、知識をいくら重ねても、それを好む者には敵わない。また、いくら好むとしても、それを楽しむ者には到底及ばない」

 

「古の舜帝は、善いことを行うことを楽しんだという、そして善いことは次々と周囲の人に広がり、やがては天下を覆い尽くしたという」

 

#三行詩 #論語


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○木曜日の夕方、通勤

 

「自らを誠にすれば、人は素直に心を開き、私心なき思い、行いには共感が生まれる」

 

「孔夫子の教えとは、特別なものではない、だれでも行える」

 

「自らの仁を広げるとは、善いことを知り、好み、楽しむ、別に善人にならなくていい、今のままで行うだけだ」

 

#三行詩


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○木曜日の夜、

 

「亡父とは子供の頃から反りが合わなかった、そして、しかめっ面の親父のまま天国へ逝く」

 

「父となり、儒学を学び、ある日、亡父の遺影と語り合う自分に気づく」

 

「反面教師か、子に深く寄り添う事を心掛けるも感じる、子の向こうに確実に父がいる、親子三代の物語だ」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、通勤

 

「子、怪・力・乱・神を語らず。述而二十」

 

「孔夫子は、怪奇現象、超能力、反乱造反、鬼神妖魔といった非現実的、或は非道徳的なことを語ることはなかった」

 

「孔夫子の教えとは、今、ここ、常に現実の中にある」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「親指のあかぎれスマホが打ちにくい、厳寒の中でフードを被っている」

 

「寒さに強いとは着だるま化することだと信じている、薄着を誇るなど狂気の沙汰だ」

 

「暗く寒い通勤の朝であるが心は明るい、あと三日、あと三日と呟く」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、中人より以上には、以て上を語るべく、中人より以下には、以て上を語るべからず。雍也二十一」

 

「孔夫子はいわれた、まだ教育を受けていない者に高度なことを教えても無駄に終わる、人は、学ぶことにより高みに達するのだ」

 

孟子は二千三百年前に人間平等を説いた、湧き水から流れた川の流れは海に至るように、学問の道とは自らの源泉を掘り下げることに他ならない」

 

#三行詩 #論語


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○金曜日の夜、焼き鳥屋さん

 

「ちょっと寄り道、焼き鳥屋さんで盛り合わせと日本酒のぬる燗を」

 

「凄い人混みだ、早く帰ろう、今日は真っ直ぐ帰る、途中でKさんも呼び出さない」

 

「明日、大腸の生体検査の結果を聞きにいく、LD IFCC(癌?)の数値が高い」

 

#三行詩 


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○金曜日の夜、お寿司屋さん

 

「やはり生牡蠣、岩塩とレモンで、お供は芋焼酎ロックから」

 

「生牡蠣が美味しい、幸せだ、今年も頑張った、家族も健康、幸せだ」

 

「隣の人、寿司を二貫、上がりをゆっくり飲んで出ていった、いいじゃない」

 

#三行詩

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○金曜日の夜、大型書店

 

「微酔する、本屋さんでうろうろするのが大好きだ」

 

「最近ぶっそうな事件が多い、夜遅くなるまでには帰ろう」

 

「最近、子がぱっとしない、思春期もあるが、、、まあ、こんな年頃か」

 

三行詩


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○金曜日の夜、電車内

 

講談社学術文庫の『吉田松陰著作集』を買えた、嬉しい」

 

「年の瀬に吉田松陰先生の御本を手に入れた、これもご縁ではないか」

 

「『講孟箚記』は私の学問の基本だ、孟子こそ荒ぶる儒学儒学の実践だ」

 

#三行詩


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○金曜日の夜、自宅

 

明治書院刊行『大学』を読み返す、天才、朱熹に始まる朱子学の偉大さよ」

 

儒学の綱領とされる、もとは『中庸』と同じく『礼記』の一章であったが朱子儒学の四書とした」

 

「『近思録』しかり『小学』しかり、この世界には書籍のお宝が多過ぎる、嬉しいことだ」

 

#三行詩


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○金曜日の夜、自宅

 

「深々とした已の暗闇の内に何を見るのか、絶望、悲しみ、そして怒り」

 

「心に、大きな、大きな水たまりがある、これまで溜めた、いっぱいに溢れ出した怒り、憎しみ」

 

「狂の一字よ、汝は救いなり、今こそ復讐の時、焔の如く焼き尽くせ」

 

#三行詩 #狂歌

 

○金曜日の夜、自宅

 

「武道の師を思う、師は決して正解はいわない、わかるまで、こっ酷くぶん投げるのみ」

 

「優しく、容赦なく、若さを、愚かさをぶん投げる、気付くまで容赦なく」

 

「怪我をさせずに、ひたすら投げる師のなんと大きな仁か、憎しみ、怒り、全てぶん投げられた」

 

#三行詩

 

所感)

■検査

生体検査に異常なし。向こう3年、大腸は無事らしい。お騒がせしました。

 

アマゾンプライムビデオ

ジャック・ライアン、シーズン3を見終わり、続いて、ペリフェラル、シーズン1を観ている。

時間が溶けている。

hatenablog.com

三行詩 第六十五章(雍也第六)

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○日曜日の午後、12月11日、マクド

 

「子の服を買いにユニクロへ、ダウンジャケット、フリース、ズボン、店内は人混み」

 

マクドでおやつのち、資格勉強中、子も横で勉強している」

 

「昨夜は子の好物、シーフードピラフと春雨スープを妻が料理し、えらく喜んでいた」

 

#三行詩

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○日曜日の午後、マクド

 

「資格勉強の方法に見直しが必要だ、惰性的であり目的意識が薄れている」

 

「子も勉強が苦手だ、故に連れ出して、否応なしに教科書と向き合う時間をつくっている」

 

「もう一度、最初からやり直そう、及び強制的且つ継続的なルールが必要だ」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、通勤

 

「哀公問う、弟子孰か学を好むと為す。孔子対えて曰く、顔回という者あり。学を好み怒りを遷さず、過ちを弐びなさず。不幸、短命にして死せり、今や則ち亡し。未だ学を好む者を聞かざるなり。雍也三」

 

「魯の君主である哀公、弟子の中で学問を好んだ者は誰ですか、と問う。孔夫子はいわれた、顔回という者がいました。学問を好み、怒りに惑わされることなく、過ちを犯しても二度と繰り返すことはなかったです」

 

「残念ながら、不幸にも短命にて亡くなり、今はいません。未だに彼ほど学問を好んだ者を聞いたことがありません。」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

「週末、明治書院荀子を読む、朱子学以前の孔夫子の教えが心に響く」

 

四書五経とは素晴らしいものだが、荀子もより強く孔子の教えを感じた」

 

「性善VS性悪と単純化した愚かさよ、孟子荀子も孔夫子の忠恕、仁を述べている」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、乗り換え

 

「以前、平凡社荀子を読んだ時とは違いがある、違和感がない」

 

「やはり儒学とは論語にある、論語の一字一句を深く考えることが学問の道なのだ」

 

荀子の勧学篇第一にある、学問とは、終生、弛まず途切れず、続けることに意味がある」

 

#三行詩


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○月曜日の午前、一休み

 

儒学を学ぶにあたり、やはり論語素読と筆写が王道ではある」

 

「しかし、現代に於いては儒学の門戸を狭くしている一因ではないか」

 

スマホで白文、書き下し文を自分なりに意訳する、考える、これくらいから始める学問の道もある」

 

#三行詩

 

○月曜日の午前、二休み

 

儒学を、論語を、孟子を学ぶ、一番大切なことは、自ら考えること、実践することだ」

 

「過去の大先生の注釈や解釈を研究するのは優秀な学者先生にお任せしよう」

 

儒学とは、日常生活における仁の実践が目的なのだ、自ら考えなくて何処に誠に至るのか」

 

#三行詩

 

○月曜日の夕方、通勤

 

「子華、斉に使いす。冉子、その母の為に粟を請う。子曰く、これに釜を与えよ。益やさんことを請う。曰く、これに臾を与えよ。冉子、これに粟五秉を与う。子曰く、赤の斉に適くや、肥馬に乗り軽裘を衣たり。吾聞く、君子は急を周いて富めるを継けずと。雍也四」

 

「弟子の子華、斉国に使者として赴くこととなり、同じく弟子の冉子が、子華の母親の為に粟を与えてはどうか、と孔夫子に問う」

 

「孔夫子はいわれた、粟を五、六升でよかろう。冉子はもう少し増やしてはどうか重ねて問う。では一斗四、五升でよろしい。冉子はそれでも少ないと思い、七石を母に渡す。孔夫子はいわれた、子華が斉国に使者として赴く時、肥えた馬に乗り、綺麗な服を羽織ったと聞く。君子とは、困難に陥った人は救うが、富める者にさらに富を与えるようなことはしないものだ」

 

#三行詩 #論語


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○火曜日の朝、電車内

 

「電車内、くしゃみ人が大きいのを繰り返している、申し訳ないが移る」

 

「夜中に二度目が覚めた、都度、易経を読む、すぐに眠くなる」

 

「疑問や興味深い内容では目が覚める、易経を詩のように読むと効き目あり」

 

#三行詩


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○火曜日の朝、乗り換え

 

「昨夜、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡の天体画像を見ていた」

 

「M16わし星雲の中にある『創造の柱』に感銘を受けた」


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「ガスの塊から星が生まれている、神とはこのような存在ではないか」

 

#三行詩

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○火曜日の夕方、通勤

 

「子、仲弓を謂いて曰く、犂牛の子も辛く且つ角あらば、用うる勿からんと欲すと雖も、山川それ諸を舎てんや。雍也六」

 

「孔夫子、弟子の仲弓を評す。農作業で用いるまだら模様の牛でも、赤毛で大きな角を備えているのであれば、たとえ人が祭祀の贄とするのを嫌がっても、山や川の神々は放ってはおかないだろう」

 

「弟子の仲弓は、身分が低いながらも君子となる徳と能力を十分に備えていた。農民や平民でも、身分に囚われず君子になれると孔夫子は説かれた」

 

#三行詩 #論語
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○火曜日の夕方、通勤

 

「足らずか過ぎるか、仕事では過ぎるをモットーとしてきたが見直そう」

 

「少し引いて、周りも成長すれば自分も楽だ、昭和のおやじは古いのか」

 

「空にそびえる、くろがねの城、スーパーロボットマジンガーZ、無敵の力はぼくらのために、正義の心をパイルダーオン!」

 

#三行詩


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○水曜日の朝、通勤

 

「子曰く、回や、その心、三月仁に違わざれ。その余は日月に至らんのみ。雍也七」

 

「孔夫子はいわれた、顔回よ、三ヶ月、心を仁から離れないようにすること。そうすれば他の徳も早晩身に付くであろう」

 

「天才、顔回はこれを実行した」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の朝、電車内

 

「昨夜、易経水雷屯を読み比べした、本田済先生が一番中庸を感じる」

 

「公田連太郎先生は、一番理解りやすく、且つ核心を得ている」

 

岩波文庫平凡社は、名著ではあるが他書と比べれば素人では厳しい」

 

#三行詩
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○水曜日の朝、乗り換え

 

「出勤前に莊子、朝三の章を読む、登場する猿たちに親近感を覚えた」

 

「莊子の述べたいことは理解出来ても、物語としか思えない」

 

四書五経を百回読んでも仁礼義知は手に入らない、思考と実践こそ」

 

#莊子 朝三夕四

#三行詩


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○水曜日の夕方、通勤

 

「季康子問う、仲由は政に従わしむべきか。子曰く、由や可なり、政に従うに於いて何かあらん。曰く、賜は政に従わしむべきか。子曰く、賜や達なり、政に従うに於いて何かあらん。曰く、求は政に従わしむべきか。子曰く、求や芸あり、政に従うに於いて何かあらん。雍也八」

 

「魯の国の家老である季康子が、孔夫子に、他の弟子の政治家としての能力をたずねた」

 

子路は実直であり決断する力があります。子貢は有能であり外交に優れます。冉有は行政に優れており長官にむいています。彼らが政治を行うのに何の問題がありましょうか」

 

#三行詩 #論語 

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○水曜日の夕方、通勤

 

儒学と武士道といえば違和感を覚える人もいる、なら、武士道と仁礼義知ではどうだろう」

 

「日本人の美徳とは、紛れもなく仁、礼、義、知にある」

 

「ポカポカとした暖かい仁が、世界を包む、自らを誠にする、人を思いやる、こんな儒学もある」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、通勤

 

「季氏、閔子騫をして費の宰たらしめんとす。閔子騫曰く、善く我が為に辞せよ、如し我を復びすることあらば、則ち吾は必ず文の上に在らん。雍也九」

 

「家老の季康子、孔夫子の弟子の閔子騫を費という地方の領主に命じようとした」

 

閔子騫はいう、辞退させていいただきます。さらに、とお命じになるのであれば魯国を出ようと思います」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、電車内

 

「寒いので厚着した、電車で珍しく座れた、お尻が暖かく凄く眠たい」

 

「頼るのは良いが、心まで頼るような存在は危険だ、心とは自立しなければならない」

 

「今朝、出勤前に臨済録を読み返す、仏法とは目の前にあるらしい」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、乗り換え

 

「トイレの前に映画ゴッドファーザー3の枢機卿そっくりの人が佇んでいた」

 

「前を向いて歩かないガラの悪い人とぶつかりそうになる、お互い睨んだ」

 

顔回にはなれないが、子路の真っ正直さは指針になる、斯くありたい」

 

#三行詩


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○木曜日の夕方、通勤

 

「伯牛、疾有り。子、これを問う。扁よりその手を執りて曰く、これを亡ぼせり、命なるかな。斯の人にして斯の疾あるや、斯の人にして斯の疾あるや。雍也十」

 

「弟子の伯牛が重い病を患う。孔夫子、見舞いに訪れ、窓から伯牛の手を握りいわれた」

 

「有徳の君子である伯牛が亡くなろうとしている、これが天からの命なのであろうか、これほどの人物がこのような重病になるとは」

 

#三行詩 #論語


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○木曜日の夕方、乗り換え

 

「運命とは不平等、不公正であり、今その時、人知を超えた悲劇が起る」

 

「かの孔夫子をしても『命(天命)なるかな』と悲嘆にくれられた」

 

「それでも私たちは生きている、ならば、自らの領域において全力を尽くすのみ」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、通勤

 

「子曰く、賢なるかな回や、一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。人はその憂いに堪えず、回はその楽しみを改めず。賢なるかな回や。雍也十一」

 

「孔夫子はいわれた、弟子の顔回とは、なんと有徳の賢人であろうか。一椀の煮物と水を命の糧とし、場末のあばら屋に住んでいる」

 

「普通の人では堪えられないが、顔回はその状況ですら楽しんでいる。顔回とはなんと賢く、徳に満ちていることか」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、電車内

 

「世の中自業自得と皆が知っている、電車で脚を伸ばして座る不作法な若者に真実を教えるお人好しはいない」

 

「顔を見た、どうすればこうなるのか、ご両親は嘆かれよう」

 

「と、通りすがりの老婦人が叱る、が若者は無視している、駄目だな、こいつは、若者の暗い未来を思った」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、乗り換え

 

「金持ちではない、高級車もタワマンもない、だが地に足をつけている」

 

「心に余裕があり、自らを、内面から成長させるべく日々努めている」

 

「進む、現在進行系こそ得難き宝、自らをバージョンアップさせる楽しみ」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、通勤

 

「冉求曰く、子の道を説ばざるには非ず。力足らざるなり。子曰く、力足らざる者は中道にして廃む、今汝は画れり。雍也十二」

 

「弟子の冉求はいう、仁、忠恕の道を未だ全うすることが出来ません。私には能力がないのです」

 

「孔夫子はいわれた、能力のない者は中途半端に投げ出すのだ。汝は成そうとする決意が足らず、実践も足らないだけだ」

 

#三行詩 #論語


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○金曜日の夕方、乗り換え

 

「政治は空回りしているとしか、先進国病も末期へと近づくばかり」

 

「目には見えないが、確実にこの国は衰退に向かっている」

 

「誠が見えない、嘘方便がまかり通り、責任を取るべき者が国民に転嫁する有り様、気付きと怒りの時が来ている」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、電車内

 

「空腹だ、お刺身にフライドガーリックをたっぷりかけたらどうだろう、醤油につけてビールをグイっと」

 

「やはり週末はガーリックが魅力的だ、大好きだ」

 

「帰りにスーパーに寄ろうか考えている、金曜日の晩ごはんではないか、子に奪われようとも少しは残るかも」

 

#三行詩


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○金曜日の夜、自宅

 

「お刺し身は9切れ中6切れ、風呂上がりには失われていた、子の笑顔」

 

「フライドガーリックをたっぷりと、マグロと醤油のトリオにビールをグイっとの幸せ」

 

「晩ごはんはカレーうどん、ついでフライドガーリックをふりかけた、美味し、ガーリック万歳」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「書斎にて燻銀の光彩を放つ春秋左氏伝(平凡社版)を読んでいる」

 

「人名、地名、国力、等々、理解らないことが多過ぎて、あゝ勿体ない」

 

明治書院版が欲しいが、高価だ、当然ながら古本市場でも高値止まりしている」

 

#三行詩


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○金曜日の夜、自宅

 

「歴史上の偉人を、英雄を、敬うのはもっともだ、同じ日本人として誇りにも思う」

 

「しかし、偉人を偉人知らしめた原典を何故学ぼうとしないのだろうか」

 

「古典に還れ、とまでは言わない、肯定は問わない、批判でも良い、学び、せめて次の時代に繋げるべきだ」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

ドミトリー・ショスタコーヴィチは『証言』にて述べた、あらゆる音楽とは素晴らしいものだ」

 

「五十一歳になるも未だ若い人の音楽を、才能を垣間見るのが楽しくて仕方がない」

 

「本を読むこと、音楽を聴くこと、飽きることなし、無限の時間が必要だ、そして健康も」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「前しか向かない、とは実は逃げている、向けない、と訂正」

 

「難しいことは苦手だ、真っ直ぐでダメなら、そこで終わり、さようなら」

 

「幸い(穴に落ちては這い上がる)まだ生きている、なら進もう、前へ」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「実は綺麗な心を持っている、もちろん、自分のことではない」

 

「こうなりたい、と思う人がいる、いた、だから前を向いている」

 

「今、子が背中を見つめている、いつか、追い越されますように」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「人とは美しい、美しくあるべきだ、絶望の中で突き進む狂気こそ」

 

「已の人生を賭けて戦う、恐れ、怒り、大声をあげて威嚇し、逃げ回れ」

 

「この瞬間、刹那がいつまでも続きますように、戦い、狂う、生きている」

 

#三行詩

 

所感)

■家族会議

12月30日の最後の買い出しに関して、家族内で意見が割れている。

ここ数年、業務用スーパーで寒ブリの半身を腹と背を各一枚買い、お刺身、鰤しゃぶ、焼きものを食べていたが、今年は妻と子が異を唱えた。

妻は鯛にしよう、子は牛肉の塊を焼いて食べたい。蟹もいいねえ、と話しは広がる一方だ。

なんとか今年も、穏やかな正月を迎えられそうだ。