四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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周易繋辞伝

周易繁辞伝 五

書き下し文) 一陰一陽これを道と謂う。 これを継ぐものは善なり、 これを成すのは性なり。 仁者はこれを見てこれを仁と謂い、 知者はこれを見てこれを知と謂い、 百姓は日に用いて知らず。 故に君子の道は鮮し。 これを仁に顕わし、 これを用に蔵し、 万物…

周易繁辞伝 四

書き下し文) 易は天地と準う。 故に能く天地の道を弥綸す。 仰いでちって天文を観、 俯してるって地理を察す、 この故に幽明の故を知る。 始めを原ね終りに反る、 故に死生の説を知る。 精気は物を為し、 遊魂は変を為す、 この女に鬼神の情状を知る。 天地…

周易繋辞伝 三

書き下し文) 象とは象を言うものなり。 爻とは変を言うものなり。 吉凶とはその失得を言うなり。 悔吝とはその小疵を言うなり。 咎なしとは善く過ちを補うなり。 この故に貴賤を列ぬるるのは位に存し、 小大を育むるめのは卦に存し、 吉凶を弁ずるるのは辞…

周易繋辞伝 二

書き下し文) 聖人は卦を設けて象を観、 辞を繋けて吉凶を明らかにす。 剛柔相推して変化を生ず。 この故に吉凶とは失得の象なり。 悔吝とは憂虞の象なり。 変化とは進退の象なり。 剛柔とは昼夜の象なり。 六爻の動きは、三極の道なり。 この故に君子の居り…

周易繋辞伝 一

書き下し文) 天は尊く地は卑くして、乾坤定まる。 卑高もって陳なりて、貴賤位す。 動静常ありて、剛柔断る。 方は類をもって聚つまり、物は群をやって分れて、吉凶生ず。天に在りては象を成し、地に在 りては形を成して、変化見わる。 この故に剛柔相い磨…