四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

講孟箚記 巻のニ

講孟箚記 舜は 大聖人なり

本文) 舜は 大聖人なり。 其の賤しくして農夫・陶工・漁父と混ずるに当りてや、必ず「人に取りて以て善を為す」ものは、天下の至大至さく、誠に一人の智力の能く及ぶ所に非ざるを知ればなり。 「人と善を為す」に至りては、仁の至れる者なり。 我せい小人、…

講孟箚記  君子の心

本文) 彼も一時なり、此も一時なり。 意訳) あの時はあの時、この時はこの時。 本文) 君子の心、両般あり。一般は己を処するなり。 其の己を処するは貧賤の極り、艱難の甚だしきとと云えども、ようよう是に処り、一も天を怨み人を尤むる所なし。 意訳) 君…