四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

大学に関して

f:id:aristotles200:20210914205902j:plain■学問としての儒学

大学という四書に連なる経書に対し、正直、混乱している。

当初、儒学を学ぼうと、二十年ぶりに岩波文庫版大学を通読した時、

目が覚めるような興奮を感じた。

明徳、親民ときて、至善にいたるためには、物を(善悪)を確かめる事から始まる、と、何とシンプルでわかりやすく、

又、物を(善悪)を確かめる、の善悪とは、人であれば誰もが持つ両親の気持ち、兄弟への行動、

これまた、シンプルでわかりやすい。

儒学の根本を、シンプルに理解出来る喜びに満ち溢れた。

 

■怪しい雲行き

しかし、ここからが、雲行きが怪しくなる。

より、理解を深めようと、新釈漢文体系、明治書院の大学を紐解いていくと、

大学の成立過程や、歴史上での揺れ動く捉え方、現代での認識等、

なにが、一なのか、自分の中で、大学という経書の本質を見失ないはじめた。

荀子との関係性、及び、中庸が孟子と結びつき、

論語の下、四書の内の大学と中庸が、陰陽のように成り立つと、、、、陰陽、、、、☯?

老荘思想ではないのか? 荀子?

儒学の本流ではないとされていたのではないのか?

四書の内の大学の成立に深く関わっているのか?

そこで、角川ソフィア文庫荀子、さらに岩波文庫明治書院の中庸を読み返すが、混乱はさらに拍車をかける。

まあ、結論付けを急ぐわけではない。

 

儒学を学ぶ目的

人に評価されたいから、なにかをする、と言う愚かさに気づき、

自分自身を磨き上げる為に、儒学を学びはじめた。

 

しばらく、論語に戻ろうと思う。