1)月曜日の朝、「車内」
寒がり故にももひきとフリースを着込み出るも、今朝は生暖かく、駅のホームで汗ばむ、周りを見れば薄着の人多し。
「温度差にくしゃみよく聞く車内かな。」
2)月曜日の朝、「我が子」
今日は小学校で最後の個人面談の日、
仕事で出席は出来ないので妻に託し、我が子に願うこと。
「よく食べ、よく寝て、よく遊び、よく学べ。」
3)月曜日の昼、「幸せ」
"ホセ・ムヒカ 世界一貧しい大統領 国連演説"
「人として、良く生きること、
運命を受け入れて幸せに過ごすこと、人の幸せとはありふれたもの。」
「上から目線の万人平等競争スローガン、富めば富むほど金を欲しがる一握りの勝者と、大多数の敗者たち。」
4)月曜日の午後、「雨」
この雨はあの雲から落ちてきた、
ならあの雲は何処から来たのだろうか。
「雨ひと滴、思いを寄せれば世界を巡り、今夜のビールとなりにけり。」
5)月曜日の夜、「魔笛」
クラッシック音楽の世界、復帰第一弾は、カール・ベーム指揮、ベルリン・フィル、W・A・モーツァルト作曲、歌劇「魔笛」。
第1幕
タミーノ:
助けてくれ、助けてくれ、でないと私はもうだめだ、
「十五の歳より聴き続けて三十五年、未だに心溶かされ目には涙浮かぶは魔笛かな。」
6)月曜日の夜、「ジャズ」
マイルス・デイビス、1956年10月26日、プレスティッジのマラソン・セッションで録音された4部作の一つ、
「スティーミン」
確か中学生の時に父から貰ったカセットJAZZ名曲集セット五十巻の一巻。
「少年の頃、寝る間も惜しく聴いたジャズ、
年老いてから、また聴くも変わらずジャズ。」
7)月曜日の夜、「バッハ」
バッハ:インヴェンションとシンフォニア、グレン・グールド。
聞き覚えながら、ピアノを習う人の為の練習曲として作曲されたとか云々。
「バッハはバッハでバッハハとグールドの組み合わせ、まさに神の采配、奇跡の録音。」
8)月曜日の夜、「ジャズ喫茶」
実はビル・エバンスが大好きだ。
少年時代ド田舎に住んでいて、父のバカでかいスピーカーをいくつもつないだセットが身近にあり、
当然ながら音の洗礼は受けている。
しばらくぶりのビル・エバンス、
音の音色に満足出来ず、さっそくググるはジャズ喫茶、子連れで赴こうと迷う。
9)月曜日の夜、「過去」
デーブ・ブルーベックのTime Out、
このアルバムにある有名なTake Fiveの次の曲、
Three To Get Ready、
この曲とレクイエムを繰り返し録音した46分テープをでウオークマンで聴き続けた根暗な浪人生活。
この曲の奏でる可笑しみと哀しみ、自らの境遇と重ね合わせて聴いた曲。
10)月曜日の夜、「ソンドハイム」
個人的ながら、スティーブン・ソンドハイムは天才だと信じている。
また、現代ミュージカル開眼のきっかけとなった音楽。
後の劇団四季通いにつながる。
繊細かつ大胆、美しきジョアンナの調べに魅せられるも、
因みに、このCDのラヴェット夫人を演じる女優さんが、義理母とそっくりであるイメージは覆らずに今にいたる。(イギリスの大女優らしいと持ち上げておく)
所感)
■昔は普通
じっとして、ひたすら音楽に集中する。
ここ最近、なかったこと。
便利過ぎて、あちこち広げ過ぎて、アイパッドで映画を流しながら書籍を広げ、子としゃべる等。
心が浮ついて、時間を無駄に過ごしていたのかも知れない。
また、今は亡き父、自らが少年時代の頃の若かりし頃の父を、年老いた今、思い出すきっかけとなった。
確かに親子共通の唯一の趣味であり、晩年、共にコンサートに行ったことも思い出す。
#自由律