1)月曜日の朝、「月曜日」
土日終わり、月曜日始まる。
「毎日同じくこそ得難き幸せ、これを知るも毎日辛しと思うは不思議」
2)月曜日の朝、「枠」
電車の窓にスマホを付けて共に車窓を見る。
「電車の窓枠とスマホの枠、映る車窓とスマホの画像、虚と実、主と客、馬の尻の故事」
3)月曜日の朝、「風景」
車内、ここには降りない。
「毎日見る駅、見る風景、踏み出すことは決して無し、板に画像でも問題は無い、今度確かめてみるとする」
4)月曜日の夕方、「連なり」
孟子曰く、
仕ふるは貧の為にに非ざるなり。
而れども時有りてか貧の為にす。
万章章句
「背負われてきて、背負うものとなり、いつかは背負われる」
5)火曜日の朝、「人それぞれ」
自戒、自省、自開。
「歳月人を待たず、省みることを忘れ、頑固偏狭の人と果てる」
「歳月人を歩ませ、省みることあれば、自在に世を遊ぶ」
6)火曜日の夕方、「今」
孟子曰く、
恕を強(勉)めて行なう、仁を求めることこれより近きは莫し。
尽心章句
「仁の心広げるは、今行う、思いやりの心」
7)水曜日の朝、「恥」
物を買うに礼無き人に、
「横柄も良かろう、尊大も良かろう、ただ、立場弱き人にしか出来ぬ己を、恥と思わぬか」
8)水曜日の朝、「強さ」
強さとは、
「強き人こそ恥を知る、強き人こそ己に厳しい、強さとは責任を伴うもの」
「強さとは、心の強さ」
「心の強さとは、仁の心、思いやりの心と義の道を歩むこと」
9)水曜日の夕方、「つぶやく」
深呼吸して吐き出す、心のモヤモヤ。
「責任転嫁も良い、敵前逃亡も素敵だ、逃げ口上を滔々と述べるのも好ましい、と心の本音を独りつぶやく」
10)水曜日の夕方、「型」
世の中、
「丸いものを四角に詰めて、四角のものを三角に詰めて、余りはポイッと捨てる」
「ちょいと待て、私の心は丸いんだ、今、ポイッと捨てたの誰かの思い出、こころは三角はひふへほ~」
11)水曜日の夜、「小さな書斎」
ハンバーグ、かぼちゃのお味噌汁、いんげんの胡麻和え、キムチ、炊きたての白ごはん、ビール、ごちそうさまでした。のち、
「昨日の前も、前の前も、魔笛を聴けば心は癒やされ、始まる小さな書斎の自分の時間に、また癒やされる」
12)水曜日の夜、「叫ぶ」
「氷の果ての最果ての地で、冷たい空気を肺の奥底まで吸って、自分自身の全てを、うおおおーっと叫ぶ」
13)木曜日の朝、「思い」
孟子曰く、
人の是の四端有る、猶ほ其の四体有るがごときなり。
公孫丑章句
「子に思う親の思いこそ、思いやりの心、子の側にて終生離れることなし」
14)木曜日の朝、「命」
惻隠の心は、仁の端なり。
羞悪の心は、義の端なり。
辞譲の心は、礼の端なり。
是非の心は、智の端なり。
公孫丑章句
「何時でも仁の心、何処でも義の道、避けられぬは天命」
15)木曜日の夕方、「仕事」
仕事、
「責任とプレッシャー、机上で考えるより、ひたすら動いて現場で解決が基本形」
「問題も現場から、解決も現場から、デスクでふんぞり返るのは好きじゃない」
「問題ない時は存在感なし、こそ上司の鏡、今日は昼行灯であくびする」
16)木曜日の夕方、「勝負」
駅の改札、
「改札挟んで互いに向き合い、素早く置くはICOCAカード」
「悠然と上を向きながら、若き女性は歩み止めることなく改札を立ち去る」
「歩みを止めて、勝者の為に道を開け、なんとなく下を向く」
17)金曜日の朝、「一様」
孟子曰く、
其の為さざる所を為す所なく、
其の欲せざる所を欲することなし。
此く如きのみ、と。
尽心句章
「その時、その場、その際に、ただ、当たり前のことを、行う」
「自分自身は誤魔化さない、思いやりの心こそ、人の一様、天の理」
18)金曜日の夕方、「生きている」
出費重なる、
「僕らはみんな 生きている
生きているから 払うんだ
僕らはみんな 生きている
生きているから 稼ぐんだ
クレジットカードをATMに 通してみれば
ほとんど残らない 僕のお金
水道だって ガスだって
電気だって
みんな みんな請求くるんだ
月末なんだ」
19)金曜日の夕方、「止まる」
予想外の出費重なる、
「空を見上げる、両手を上げる、五千円札が落ちてくる、ことはないのは理解はしても、ひょっとしたらと片手を上げたらタクシー止まる」
20)金曜日の夕方、「週末」
都会の週末、
「日々食べ、日々呑み、日々寝て、日々戦う、そして、日々逃げた、ようやく週末、森に帰ろう」
21)土曜日の朝、「二人」
妻と二人で朝マックへ、
子は布団の中でテイクアウト待つ。
「二人手をつなぎ、行って帰る朝マック」
22)土曜日の朝、「バラ」
バラ園、
「バラ園で枯れた中で咲く一輪ブラックティ」
「祭り終え、名残り惜しむも、冬の空」
23)土曜日の朝、「日の光」
妻帰り、一人森を散策する。
「小鳥さえずり、日の光浴びて一息」
24)土曜日の朝、「座る」
ベンチで座る、
「日向ぼっこの匂いと冬の風」
「週末も、一寸心は仕事に戻り、みぞおち重たし」
「冬の晴天、日向ぼっこと眺める本」
25)土曜日の昼、「落ち葉」
森の中、
「ただ落ち葉踏みしめ音を聴く」
「落ち葉踏みしめるだけの幸せ」
26)土曜日の昼、「どんぐり」
森の中、
「どんぐりの死体どもが転がる中、無慈悲にも彼らを踏みしめた」
27)土曜日の昼、「ググる」
ツルウメモドキの実、
「ググると生け花の素材とか」
「色あせぬ実を、そのままにして去る」
28)土曜日の昼、「杉林」
杉の林と沼、
「杉の枯れ葉と杉林、沼からは冷たい風」
29)土曜日の昼、「どんぐり」
ハトとカラスとどんぐり、
「どんぐりつつくハトも一休み」
「カラスきて、一斉に飛び去るハトの群れ」
「痩せ細ったカラス二羽、押しが弱いから狙うはどんぐり」
「カラス弱しとハト舞い戻り、共に突くはやはりどんぐり」
30)土曜日の昼、「森」
切り株からアカメガシワの枝と枯れた葉、
「葉は入浴剤で効能あせも、若葉はおしたし食用可、古来よりの民間薬、その名はアカメガシワ」
「この樹皮と葉で救った病人数しれず、今は森にて摘む人もなし」
31)土曜日の昼、「プリンシパル」
「フィガロの結婚」、W・A・モーツァルト作曲、ベルリン・フィルハーモニー、カール・ベーム指揮、三枚組。
「フィガロの結婚、聴きもって、鼻歌歌い、サビ歌い、身体揺らして、自宅オペラ座のプリンシパルとは私のこと」
32)土曜日の午後、「空間」
クラッシック音楽に埋没していると、音の向こうに広大な空間と広がりを感じる時がままある。
ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームス、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ、そしてシェーンベルク、ベルク。
「旋律の彼方に見えるは何処の世界か」
33)土曜日の午後、「父と子」
父の形見、ドヴォルザーク交響曲全集、イシュトヴァン・ケルテス指揮、ロンドン交響楽団。
「亡き父の好んだ曲を聴くも供養か」
「我が子と共に、ドヴォルザーク交響曲、第八番の第三楽章を聴く」
34)土曜日の夕方、「人一人」
孟子曰く、
舜も人なり、我も亦人なり。
離婁章句
「目の前のことこそ真実、己の弱き心に屈するな」
「思いやりの心、仁の心、親から授かりて終生共にあり」
「仁の心の広がりは、世界を包み、今、この瞬間も包まれている人一人」
所感)
■91日目
このブロクを開設したのは、2021年8月3日。
今日で91日目となる。
学問の道未だ遠く、浅学非才の身故に、迷走を繰り返す。
ただ、一歩、一歩、今日を一歩、歩むのみ。