日曜日の夕方、ウオーキング
「歩いている、己を、直くする為に歩いている、ただ歩いている」
「BBCのドキュメンタリーを観ていた、何故か心が重い」
「独楽(コマ)は、回るからこそ立っている、回せれる限りは回せ(駄目なら、大モーションで大声をあげながら倒れてやろう)」
日曜日の夕方、ベンチ
「思い出した、私は自己中で嫌な奴で、自分さえ良ければ満足な正直者だ」
「危うく、いい人になるところであった、危ない危ない」
「キャラはぶれてはいけない、頑固親父でもあるし、尻に敷かれているし、友人にはとても我儘な男だ」
月曜日の朝、通勤
「重い心、鈍い身体、曇り空、下りホームには、白、紺、黒、鼠色の服」
「車内、一様に下を向いて座る乗客たち、無言、強制労働に赴く囚人の様」
「そうか、当分祝日がないんだ…、今週も五日出勤、同じことの繰り返し」
月曜日の朝、電車内
「今年は祭りがあるらしい、夏には帰省しよう」
「潔癖症とはほど遠いが、バッグを床には置かない、目前に立つ人は置いている、それでは忘れかねないのでは」
「車掌室の無線連絡が止まらない、なにかあった様、車内放送は平静な声」
月曜日の午後、通勤
「上空をヘリコプターが通り過ぎた、乗ったことは未だない」
「子の中間試験、打ちひしがれている模様、同じく親も」
「電車の音を聞きながら強烈な眠気、一瞬意識が飛ぶ、疲れている」
月曜日の夕方、満員電車
「白シャツ男が横に座っている、大きく脚を組み、通路に足を出している」
「さらに、右肘を隣席へ伸ばし、左手を座席に置いた」
「スマホゲームを一心不乱にしている、白い靴、緑色のポシェット、十代後半から二十代前半、小太り、髪はポマードで光っている」
火曜日の朝、通勤
「普通の人とは、なんと難関なことか、多くの人は普通ではないのに」
「定職、自宅、家族、健康、学歴、教育、体重…いずれも普通であるには敷居が高過ぎる」
「富の集中と多くの貧しい人たち、何処かには居るらしい普通の人、タワーマンションとか」
火曜日の朝、曇り
「ひらくドアには、誘惑が潜む、通勤路の途中駅に降りる誘惑」
「喫茶店でモーニング、のちスーパー銭湯とか、いや映画も良い選択だ」
「あれこれ思いながらも、歩みは着々と会社へ向かう、そう、私は自称普通の人なのだ、あくまで自称だが」
火曜日の朝、
「むかし妻子を残し53日間入院した、前後合わせると113日、毎朝、出勤する人たちを病床の窓から眺めた」
「今朝はどうもネガティブだ、子の中間試験の出来、増えた体重、トイレから出られない悪夢、重なったお陰か」
「三十分後、笑顔で挨拶している、何くわぬ顔で、きっと」
火曜日の夕方、通勤
「誰にとっての「いい人」であろうとするのだろうか」
「謙遜とは、礼に立ち戻り仁を得ることをいう、人に阿ることではない」
「自らにとっての「いい人」とは、天の為に、自らの仁を押し広げることに他ならない」
#自由律
水曜日の朝、通勤
「ありのままを言葉にすること、種田山頭火を読み、自由律を始めた」
「原点に帰ろう、最近、言葉を考え過ぎる、今、そのままで良い」
「子の中間試験終わる、社会と国語がアカンらしい、結果待ち」
水曜日の朝、駅のホーム
「座って電車を待っている、下り電車は既に行った」
「ふと、視界に映る大空に、覗き込む大きな顔のイメージ」
「仏様か、科学者か、視点替えれば蟻塚の蟻ひと匹、人か蟻か似たようなもの」
水曜日の朝、晴れ
「昨夜、モーツァルトピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332をCDで聴く」
「記憶に残る限りでは、初めて夢中になったクラッシック音楽だ」
「子と同じ12歳の時、暇さえあれば父の集めたレコードを聴いていた」
水曜日の朝、乗り換え
「当時、アマデウスという映画がTVで放送され、クラッシック音楽を身近に感じる」
「観る者をサリエリの視点にさせ、サリエリの述べる曲の解説が心地よく、クラッシック音楽の世界へ誘われた」
「父のレコードでモーツァルトの全集があり、以来、今現在も姿をCDに変えて聴いている」
水曜日の夕方、通勤
「最近食べすぎだ、ベルトの穴がまた一つ、腹いっぱいが大好きだ」
「穏やかな生活の中に埋没している、諦める、とは太ることらしい」
「年老いると選択肢が限られる、そして、現実と向き合えるようになる」
水曜日の夕方、乗り継ぎ
「心が、何かを頼りにすることにうんざりしている」
「気付けば、自ら立っていた、白髪、肥満、貧乏の現実とともに」
「ただ学問の道あるのみ、孟子を吟じ論語を写経する、ここが私の立ち位置だ」
木曜日の朝、通勤
「朝、少し早く起きたので孟子を読んでいた、明治書院版は良い本だ」
「仁は人の心なり、義は人の路なり」
「孟子の、凛とした言葉に心が引き締まる、他に何があろうか」
木曜日の朝、乗り換え
「ホームで若い男性が柱を抱えて泣き喚いている」
「駅員さんが二人きて、両脇を抱えて何処かに連れていった」
「茶髪、上下黒色の服、二十代前半、手荷物はコンビニの袋」
木曜日の夕方、通勤
「腹が立つからといって、感情のままに暴れる人は(普通は)いない」
「しかし、他人に不快感を与える人は(あちこちに)いる」
「睨む、怒鳴る、無視、逃げる、と四択あるが、経験上は無視が一番良い」
木曜日の夕方、乗り換え
「仁とは、とてつもなく大きく、深く、全てを包み込むもの」
「自らを修めること、自らの仁を広げること」
「儒学の三綱領とは、明明徳 (明徳を明らかにする) 、親民 (民を親しく愛する) 、止於至善 (至善に止まる) 」
金曜日の朝、通勤
「今朝も早起きして孟子を読んだ、万人平等とは尊い、仁の広がりだ」
「ラグビー部に入り、日々逞しくなる子、というかふてぶてしい」
「帰宅して、晩飯を食べて寝ている、予習復習はどうなったのであろうか」
金曜日の朝、曇り
「ホームの床に男性が座っている、二十代前半、痩せ型、長髪、星玉模様の白シャツ、黒皮靴」
「呆然と目前を見ている、目に生気は無い、と、長い髪を首で振り上げて、ひょろりと立ち上がった」
「コツコツと音を立て電車に向かう、二人掛け奥の席に座った、麒麟とか」
金曜日の夕方、通勤
「白パン、グラサン、四十代、見かけチャラいが、背中が語る人を見た」
「何百人もの人生を背負っている雰囲気だ、並の人ではあるまい」
「年に一、二度見かける年もある、傑物とは稀にいる、最近は超レアだ」
金曜日の夕方、曇り
「今日は病院へ、健診の結果悪く再診へ、痛いのは嫌いだ」
「のち呑み会へ、七時開始、今回は海鮮居酒屋らしい」
「今、連絡橋でテレビ局のカメラが撮影していた、背中は映ったぞ」
金曜日の夕方、病院
「相変わらず、誰もいない、すぐ診てもらえるのがありがたい」
「先代のお祖父ちゃん先生からの付き合いだ、若先生は人はいい」
「若先生は、すぐ検査や、ちょっと点滴が多く、薬も山のように処方する」
土曜日の午後、曇り
「二日酔い、久方ぶりに楽しかった、バカ話に花が咲く」
「ニ時頃に終わる、最後はショットバーで乾杯する」
「血圧135/98、やはり下が降がらない、日中はアマプラで韓国映画を観ていた」
土曜日の夕方、ウオーキング
「投薬治療の前に、無駄な足掻きでバタバタしてみるとする」
「禁酒→断酒、脱お菓子・菓子パン、減塩、減量、運動を増やすこと」
「子の身長が伸びている、私服のズボンが小さくて履けないらしい」
土曜日の夕方、二日酔い
「呑み会でKさんと話す、この人も相変わらず一つに徹している」
「メンバー皆健康であり、一人、肥満で高血圧で投薬治療だ、これはいかん」
「仁に関して、酒盃を交わしつつ滔々と語り合う、又、義と正義に関して討論となる」
日曜日の朝、ウオーキング
「血圧139/89、やはり生活改善する余地はある」
「三ヶ月は頑張ろう、駄目なら投薬治療を検討へ」
「禁酒と脱お菓子を二本柱に安易に投薬を勧めない地元医を探す」
日曜日の朝、晴れ
「リムスキー・コルサコフop.35を聴きながら朝靄の森を歩いている」
「新たな目標が生まれ、なんとなく楽しい、是は是、非は非」
「戦うことは大好きだ、頭は悪いが行動とは真っ直ぐあるのみ」
所感)
■128/84
血圧に関しては朗報がある。
金曜日の夜に、古い友人たちで集まり朝方まで酒を呑み交わした。
Sさんという人がいる。社会人野球チームの監督をしていて、若年より高血圧で苦しんだらしく、血圧を下げる❝奇妙な踊り❞を教えてもらう。
今朝、起床時は血圧は142/94、そこで、教えてもらった❝奇妙な踊り❞のち計測すると、128/84。
Sさんは、健康診断の血圧測定前には、必ず踊るらしい、面白い人だ。
ネタばらしをすると、要は、姿勢を正して胸を開く動作を繰り返す。
何か、本質をごまかしている気はしないでもないが、要は、生活習慣を変えることがポイントだ。
さっそく、始めた、決めたからには行なう。