四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第三十九章

日曜日の朝、ウオーキング

 

「久方ぶりに坐禅でも組もうかと思う、どかっと坐りたくなった」

 

「基本、通勤・仕事=苦行であり、自宅・散歩=癒しなので、相対的に楽に生きている」

 

「苦楽の繰り返しでは何処か芯が緩む、自らを一であり全と為す、念仏と同じく、只座ることに集中する」

 

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日曜日の朝、森

 

「宗教的ものは正直わからない、ただ、一遍上人絵伝が私の落ち着き所だ」

 

「信仰心が無くとも念仏するを是とし、絶対的な他力を信とする」

 

「率直で潔い、嘘方便はなく、一つに徹している、柳宗悦でなくとも、一日本人である私の心に響く」

 

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日曜日の朝、晴れ

 

歎異抄正法眼蔵臨済録も素晴らしい本であり、それぞれに一つの世界を感じる」

 

一遍上人絵伝を選んだのは、結局は好みなのだろう」

 

「人間、腹を据えるということは最も大切なことだと私は思っている、方法は人それぞれで、批判も肯定もない」

 

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日曜日の朝、風

 

「若い頃、ボロブドゥール寺院遺跡に行く、宗教的というよりは歴史の積み重ねを感じる」

 

「三年前ハノイに行った時、仏教寺院でたくさんの人が念仏を唱えているのを見た」

 

「主はあくまで人であり、客の部分で経典や寺院がある、宗教とは生きている人のことだと感じた」

 

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日曜日の朝、森の中

 

「腹を据えるかわからないが、亡父より子供の頃に訓練を受けた」

 

「互いの眼を見て逸らさない練習だ、子にも伝えた」

 

「私は人であり、人の中で生きねばならぬ、人の中に生きてこそ人だ、ならば人から逃げてはいけない」

 

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日曜日の朝、森の外れ

 

「人と対面する時は、その人の眼を視る、相手の瞳に映る自分も観る」

 

「敵も、味方も、家族も、友人も、他人も、あらゆる瞳から眼を逸らしたことは一度もない」

 

「少なくとも人間恐怖症にならなかったのは父の功績かも知れない」

 

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日曜日の朝、沼地

 

「むろん、眼を直視されると嫌がる人もいる、わざと逸らす時もある」

 

「荒っぽい業界で仕事をしてきた、喧嘩や怒鳴り合いはよくあるが、睨み合いで負けたことはない」

 

「実は苦手な眼が一人いる、すぐ下の妹だ、彼女の気性は虎そのもので、いつも威圧される、叶わない」

 

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月曜日の朝、通勤

 

「友の楽しみを嗤うのではなく、自らの仁の小ささを嘆くべきだ」

 

会計学的な引き締めが求められている、無駄使いはしない」

 

「駅で聴く鳥のさえずりも森もさえずりには変わらない、人よ、今日を楽しもう、どうであれ」

 

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月曜日の朝、電車内

 

「騒ぐ若い人たちがいる、この時間帯では朝帰りか、大声にイラ」

 

「なんとなく、もう人にうんざりしてきた、自分を含めて」

 

「下を向いて座る乗客たち、一様に年齢が高く、生活の疲れを感じるのは気のせいだろうか」

 

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月曜日の朝、乗り換え

 

「思考を仕事へ切り替える、月曜の朝とは心が弾まない」

 

「平凡でささやかな日常に感謝すること、明日、いつも通りとは限らない」

 

「思考を回転させること、周囲を洞察し、自らの仁を広げること」

 

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月曜日の夕方、通勤

 

「仮に、天正元年戻れたら、戦国時代、織田信長が生きている」

 

「ホームから見る何気ない令和四年の風景の中で、今も歴史は動いている」

 

「最近、日本史を読んでいない、帰宅したら読み返そう」

 

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月曜日の夜、自宅

 

山川出版社、詳説日本史研究と、吉川弘文館、日本史年表・地図を広げる」

 

「年表と地図を開きながら山川の詳説日本史研究を読む」

 

「活字と年表、地図の彼方から甦る、日本という国と人間の歴史に思いを馳せる、とても楽しい」

 

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火曜日の朝、通勤

 

「小雨に濡れながら駅へ、ホームに座り電車を待っている」

 

「足音を聴いている、引きずる人、コツコツと鳴らす人、勢い良い人、忍者」

 

「これほど特徴があるものながら、自分の足音はよくわからない」

 

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火曜日の朝、雨

 

「雨が降ると、古き五十年代の映画音楽が脳裏に浮かぶ」

 

「雨にあう曲なら、ユーミンやサザンで良い曲がいくらでもある」

 

「刷り込みか、無意識に口ずさむ、音楽ならまだ良いが集団心理や行動なら大変だ、興味深い」

 

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火曜日の夕方、通勤

 

「雨と風の中で電車を待つ、ホームにも吹き込んでいる、肌寒し」

 

「電車来る、混み合う車内、蒸し暑し、アルコールの臭い、あちこちで会話」

 

「そして沈黙、電車は出ない、信号がなんたらとアナウンス、またか」

 

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火曜日の夕方、電車内

 

「うんざりした雰囲気の電車内、アナウンス、ようやく動き出す」

 

「思い出したかの様にクーラーが効き出した、いつもの風景に戻る」

 

「梅雨時は、何故か室温の日本酒が呑みたくなる、コップ一杯をちびちび味わうのが好きだ」

 

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火曜日の夕方、乗り換え

 

「困った、禁酒中にも関わらず、日本酒が呑みたくなった」

 

「ここが肝心、梅雨に負けてはいけない、たとえ五臓六腑に染み渡ろうが関係なし」

 

「高枕安眠とは出典が戦国策とは知らなかった、そういえば本棚に眠らせている、今宵読んでみよう」

 

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水曜日の朝、通勤

 

「自らの仁を広げる、仁とは天に通じる、儒学とは大きいなと思う」

 

播州法語集には、捨てることの大切さが説かれる、一遍上人にも心惹かれる」

 

「自力の積み重ねではなく、本来備わることに戻る、性善とも似ている」

 

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水曜日の朝、電車内

 

一遍上人の「捨てる」とは深い、捨てるにも色々ある」

 

「全てを「捨てる」のは理想ではあるが、例えば家族の為に身を粉にして働くも「捨てる」だ」

 

「捨てることにより得る、他力思想とは凄まじいが、そこに日本人の美意識も感じる」

 

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水曜日の朝、乗り換え

 

「自らの腹を据える、覚悟を持つとは、どのようなことか」

 

「覚悟とは、武道の達人のみが得れる境地ではなく、万人に備わるのだ」

 

「仁を広げる、自らを捨てるとは、些細なこと、つまらないことに拘泥するのではなく、世の中を面白く生きること、そして死ぬことだ」

 

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水曜日の夕方、通勤

 

「己の仁を広げること、積み重ねた書物や学問とは過程に過ぎない」

 

「捨ててこそ、六字に全てを預けること、そして己の為すべきことを為せ」

 

「もちろん火宅の人生だ、最後は燃え尽きて骨と灰、忘れ去られて消えるのだ、さようなら」

 

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木曜日の朝、通勤

 

「子、言うことを聞かず深夜まで、こちらも寝不足なり」

 

「念の為、目覚し時計の位置を遠くする、無意識に止めるかも知れない」

 

「今朝は血圧も上下共に20高い、寝不足と過食、ストレス」

 

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木曜日の朝、乗り換え

 

「内在する心、維持する為に呼吸水分食料温度衣服住宅娯楽を求める身体」

 

「本当に心が主なのか、一日の大半が身体を維持する為に動いている」

 

「社会的であることを課せられるが故に、心=理性的なのだ、束縛か構築か」

 

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木曜日の朝、電車内

 

「どうだろう、感情のままに社会的=理性的な何かをぶち壊す開放感」

 

「無限に並ぶ五角形のコロニーの内に蠢く住人たち、社会的なとは神と等しい」

 

「圧縮された諸々の感情、火種、爆発、消滅、ひょっとして世界とはクソゲーなのかも知れない」

 

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木曜日の朝、一休み

 

「歳を取るということは、クソの様な隣人たちとの経験が豊富ということだ」

 

「故に、我慢を学べる、過去に出会った巨大なるクソの様な人と比べれば、まだまし、と自分を抑えられる」

 

「もちろん正義づらはしない、最後には自らのクソの様な人格にも絶望するのだ」

 

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木曜日の夕方、通勤

 

「上から下まで通す六字、腑に落ちれば残るは一身」

 

「三界無安、そもそも三界無安」

 

「喜怒哀楽こそ人の本性、今日も喜び怒り哀しみ楽しんだ、善き哉、善き哉」

 

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金曜日の朝、通勤

 

「血圧高し、節々の痛み、マスクが息苦しい、どうやら生きているらしい」

 

「踏切で、自分が自分が‥と大声で話している若い二人組がいた」

 

「車内、隆々とした色黒筋肉マンが優先座席にそっと座る、所作が女々しいのは何故だろう」

 

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金曜日の朝、電車内

 

「一様に下を向き横一例にすわる通勤人、服の色まで似ている」

 

「大都会にときめきを感じなくなった田舎者一人、今日もビル街を歩く」

 

「入る時は並び、出る時はガラ空きの駅のトイレ、什麼生」

 

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金曜日の朝、乗り換え

 

「芸能人の様な顔をした車掌さんを眺めている、アナウンス中に眼が合う」

 

「と、お互いに目線を避ける、次のアナウンスは下を向いて話している」

 

「お笑い芸人さんとそっくりだ、誰だったっけ‥と、再び目線が合い、またお互いに避けた」

 

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金曜日の夕方、通勤

 

「仕事が忙しい、化けの皮が剥がれてきたのか鈍ってしまったのか」

 

「ここからが強み、粘り強くひたすら前進あるのみ、自らの長所を活かすのだ」

 

「じたばたするのが大好きだ、見苦しく騒ぐのだ、じたばたしてからが実力さ」

 

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金曜日の夕方、乗り換え

 

「人生思えば、ピンチにはじたばたで乗り込えてきた人生だ、(((╰(°ㅂ°)╯)))」

 

「日頃の関係構築と巻き込み度、そして無言の圧、ヾ(°ω。ヽ≡ノ°ω。)ノ」

 

「じたばた見苦しくするにも作法あり、一、人のせいにしない、二、他人に迷惑はかけない、三、最後まで諦めない、ε٩(°Д°)۶з」

 

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金曜日の夜、自宅

 

「子の漫画を読んでいる、面白し、最終巻らしいが心にくる」

 

「鬼舞辻󠄀無惨とは、人の純粋な思いを継ぐ者、強者ありきとは恐れ入る」

 

「エゴイズム、自我とはいつの世も変わらぬもの、一つであれば痛快なり」

 

#狂歌

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス) https://t.co/5UHriGwJxG https://t.co/rPQmNttUL5

 

金曜日の夜、自宅

 

ベートーヴェンピアノソナタ13番を聴いている」

 

「かのルービンシュタインでも、バックハウスを聴いたあとでは霞む」

 

バックハウスベートーヴェンピアノソナタ、という独立した世界が世の中にはある」

 

#自由律

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ全集 https://t.co/iWdmnF3xa1

 

金曜日の夜、自宅

 

グルダを否定などしない、バックハウスさえいなければ一角の雄だ」

 

「ただ、残念ながら二十の時に買ったこの全集は心に響かなかった」

 

「改めて聴いている、ふと、最近余り聴いていないギレリスと既視感を覚えた」

 

#自由律

ベートーヴェン:Pソナタ全集 https://t.co/d3fp0oqtDB

 

金曜日の夜、自宅

 

「芯からのバックハウス信者といえども、ギレリスの音楽は無視出来ない」

 

「見事なギレリス節のベートーヴェンピアノソナタを聴かせてくれる」

 

ルービンシュタインしかり、ピアノソナタ一つに絞っても、この世界は沼過ぎる」

 

#自由律

Beethoven Sonatas https://t.co/hFARO765sQ

 

金曜日の夜、自宅

 

「ケンプのベートーヴェンピアノソナタ全集は良いものだ、中庸を得ている」

 

バックハウス狂信者の私でも、ケンプの音楽は素晴らしいと思う」

 

「12歳の時、父のレコード版で聴いてからの長い付き合いだ」

 

#自由律

Beethoven: The 32 Piano Sonatas https://t.co/3XtM3K3N18

 

金曜日の夜、自宅

 

「アニー・フィッシャーのベートーヴェンピアノソナタ、通好みとされる」

 

「理屈は置いといて、保育園の頃の子が、唯一アニーのベートーヴェンを聴いてのみ鼻唄を歌う」

 

「わかり易い演奏、子供でもサビを歌えるのは凄いとしか」

 

#自由律

Various: Ikon https://t.co/2pAoPIiJoX

 

金曜日の夜、自宅

 

バックハウスベートーヴェンピアノソナタ全集を聴き続けている」

 

「もはや旋律や音の強弱もどうでもいい、ピアノの一音一音が心に染みる」

 

「危うい、この中毒性、バックハウスの音楽とは神か悪魔か、何れにしろ、ただ、聴き続けるしか選択肢がない」

 

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土曜日の朝、ウオーキング

 

「膝に毛嚢炎、ストレス・疲労が溜まっている模様、今日は安静に」

 

「これをほっとくと帯状疱疹が出てくる、これは困る」

 

「先生のTweetを拝見し、3回目の大学、中庸の写経をしようと思い立つ」

 

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土曜日の朝、曇り

 

「昨夜も中庸を読み返していた、確かに孟子と通じる」

 

孟子で述べられた内容が中庸でも述べられている」

 

「四書は何度も振り返ろう、大学と中庸は間を開け過ぎた、しばらく戻ろう」

 

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所感)

■己の仁を広げること

人とは違う、私は私の思う儒家を目指せば良い。

四書、経書を暗記し、詳細に説明出来ることが仁ではない。

学問の道の目的とは、己の仁を広げることだ。

その為に繰り返し四書、経書を学ぶのだ。

 

■捨ててこそ

六字で貫くこと、頭の髪の毛から足の爪先まで一つであれば、それで良い。

毀誉褒貶に心を揺さぶられることも無く、日々、家族を養う為に働くのだ。

ものごとは単純であれば良い、少なくとも我が身、我が心くらいはそうありたいと思う。