月曜日の朝、7月11日、通勤
「『我仁を欲すれば、斯に仁至る』「論語」述而第七29」
「人が、心から、自らが仁でありたいと願えば、即ち、人は、仁の徳を得ている」
「自らを一とするのに、時と所と場合は関係ない、今、心から思えば、即ち一である」
月曜日の夕方、通勤
「君子は言に訥にして、行いに敏ならんと欲す「論語」里仁第四24」
「口下手ではあるが、善いことは素早く行う」
「君子とは寡黙であって良い、私利私欲を離れ、最善の責を担うこと、率先して自ら行うこと」
火曜日の朝、通勤、大雨
「命を知らざれば、以って君子たること無きなり。「論語」堯曰第二十(21)」
「天命を得ていないのであれば、君子として世に出る必要はない」
「君子とは、善きこと(天命)を世のため人のために、死をも厭わず生涯をかけて行う人をいう」
火曜日の夕方、通勤、蒸し暑い
「礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。「論語」堯曰第二十(21)」
「礼を知らなければ、世に出ることは叶うまい」
「人を尊ぶ心を以て、諸々の規範を示すこと、礼とは中庸なり」
水曜日の朝、通勤
「言を知らざれば、以って人を知ること無きなり。「論語」堯曰第二十(21)」
「言葉とは鏡の如く心を表すもの、その機敏がわからなければ人を知ることなど出来ようか」
「言葉を知り、人を知るとは、何ごとにも忠恕の心を以て己の根本とすること」
#忠恕/真心と思いやり
水曜日の夕方、通勤
「有子曰く、本を務む。本立ちて道生ず。「論語」学而第一」
「君子とは、人としての根本を養う。根本を広げ太くしてこそ、天命を知り、為すべきことを成す」
「人の根本、忠恕の心を広げること、己に与えられし天命を全うせよ」
#忠恕/自らの誠と他人への思いやり
木曜日の朝、通勤、小雨
「孝悌なる者ものは其仁の本為るか。「論語」学而第一」
「親に孝を尽くし、兄姉や年長者を敬うこと、これこそ仁の根本である」
「仁の根本を押し広げること、つまり、礼を修め、義に省み、知に至るのだ」
#致知/ものごとの本質を知ること
木曜日の夕方、通勤
「其の位に在らざれば、其の政を謀らず。「論語」泰伯第八」
「地位(給料)に合わない政(仕事)を、考える必要はない」
「自らに求められる責務を確実に果たすこと、上には上の詰め腹を切らせばよい、下には下の処罰が待つ」
金曜日の朝、通勤
「子曰わく、道に聞きて道に説くは、徳をこれ捨つるなり。「論語」陽貨第十七」
「考えることなく、道で聞いたことを道で説くなど、自らの徳をどぶに捨てるようなものだ」
「考えること、自らはどう思うのか、点から面へ、面から全体へ、自らの内に押し広げること」
金曜日の昼、通勤
「郷人の善き者はこれを好み、其の善からざる者はこれを悪くまんには如かざるなり。「論語」子路第十三」
「善人からは称賛され、悪人からは憎まれる、村の中では人物といえるだろう」
「組織がどのよう人物を称賛し、或いは憎むかを注視すること、組織が正しいとは限らない」
金曜日の午後、研修終わり
「教えざる民を以て戦う、是これを棄つと謂う。「論語」子路第十三」
「戦う術を持たぬ民をただ戰場へ駆り出す、これを無駄死にという」
「故に、孟子は放伐をいう、仁も義もなき輩はもはや君主ではない、儒学とは実践ありき、行動の学問である」
日曜日の朝、ウオーキング
「身体を悪くしてしまい、数週末振りのウオーキング、おそるおそる歩く」
「先週の日曜日、身内が病に倒れ入院する、幸いにも来週退院の運びへ」
「異常な猛暑から歯車が外れたのか、今週は心身ともに参ってしまった」
日曜日の朝、森の中
「駆け付けた病院で、医師からCTの映像を見ながら説明を受けた」
「世界で一番、悪夢の様な時間だ、父の時を思い出し、無意識に身体が震えた」
「身内のCT画像は見るものではない、胸が苦しくなり吐き気が止まらない、まさに悪夢だ」
日曜日の朝、曇り
「医師の説明を受けながら、ふと子のことを思う、私の時はここに子がいる」
「私は兄妹がおり、同じ感情を共有出来る人がいるが、子は一人で私のCT画像に向き合わなければいけない」
「喉の乾きやストレスからくる空腹すら無くなり、世界が灰色に覆われ、ただ恐怖した」
日曜日の朝、沼地
「幸い予後は良く、退院の予定日を医師から聞き、白を基調とした現実世界に戻る」
「身内の病とは、人生で一番の試練なのかも知れない、ただ受け身の絶望感」
「一週経ち日常生活が戻る、心身も回復してきた、そう、私は万事ふてぶてしく、嫌な奴なのだ、そろそろ現実に戻ろう」
日曜日の朝、向日葵
「子が初の試合出場を控え交渉してきた、勝てば焼肉屋さん、父がいう、負ければ牛丼」
「結果、土曜日の午後遅く、疲れきった子とともに家族で牛丼を食べた」
「ラグビー部に入り鍛えられてきた子、父に向かい負けた悔しさを述べていた」
日曜日の夕方、公園
「子とラグビーの練習、パスとタックルを繰り返す、大汗をかく」
「子のタックル、三度に一度は腰が入ってきた、試しに父もしてみるが合気の腰投げになるらしく、子から都度違うと指摘あり」
「一風呂浴びてから、子の試合を動画で観る、実はボールに触れれなかったらしい」
所感)
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月曜から金曜日までは、思考を論語の章句を考えることに徹した。
身内の病は、正直、心身ともに堪えた。
土曜日の晩に、退院の目処がついたと連絡があり、ようやく心が落ち着く。
身体は、依然としてアトピーと原因不明の腹痛で良くがないが、日曜日は身体を動かしてみた。
子とのラグビーの練習はとても楽しく、大汗をかき少し楽になった気がする。