四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第五十五章

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○月曜日の朝、10月3日、通勤

 

「礼は其の奢らんよりは寧ろ倹せよ。八佾第三」

 

「冠婚には大金をバラまくより簡素を以て礼とする、葬祭には大袈裟な式典より哀悼を以て礼とする」

 

「林放という人、孔夫子に礼儀について問う、礼の本質とは人を尊ぶことにある」

 

#自由律 #論語

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「礼とは、税金をバラまいたり、葬儀を政治ショーにすることではない」

 

「礼を知らぬ政治家に、義があろうはずもない、ましてや仁の徳など」

 

「このような世の中だからこそ、儒学を、孔夫子の教えを学ぶのだ」

 

#自由律

 

○月曜日の夕方、通勤

 

「夫子莞爾として笑いて曰く、鶏を割くに、焉んぞ牛刀を用いん。陽貨十七」

 

「鶏を捌くのに牛刀を用いるとは、勿体ないことだ、と笑みを浮かべた」

 

「弟子の子游が政をとる武城を訪れた孔夫子は、民が琴や歌を好む有り様をみて嬉しくなった」

 

#自由律 #論語

 

○月曜日の夕方、乗り換え

 

「弟子を牛刀に例えて、冗談だと笑う孔夫子、論語とは面白い」

 

「孔夫子は冗談であったが、故事成語として現代に伝わる」

 

「小事に有能な人を用いる愚、あるいは大事に無能の人を用いる愚、今ではともに笑えない」

 

#自由律

 

○火曜日の朝、通勤

 

「君子は賢を尊とびて衆を容れ、善を嘉して不能を矜む。子張十九」

 

「君子とは、有能な人を登用するし、一般の人も疎かにはしない」

 

「また、善き人を褒め称える一方で、無能な人にも憐れみ深い」

 

#自由律 #儒学

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「有能である人、善き行いをする人は秀でてはいるが、万人がそうではない」

 

「故に、為にならない人を切り捨てるとは、無能で悪しき行いとする」

 

儒学とは普通であって良い、仁とは全ての人を包み込むもの、とてつもなく広く、深い」

 

#自由律

 

○火曜日の夕方、通勤

 

「予、否むところのものは、天これを厭てん、天これを厭てん。雍也二十八」

 

「我、天に誓って道に反する行いはしていない、もし反すれば天が私を見放すであろう」

 

「高弟の子路から、南子(衛の霊公の夫人)と会ったことを問われ、孔夫子は答えられた」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「南子とは、夫の霊公の寵愛を受けながらも宋の公子朝と不倫していた」

 

「霊公の死後、太子の蒯聵が国外追放されてのち帰国し南子を成敗した」

 

論語の中でも異色の章句であり、他にはこのような話しは見受けられない」

 

#自由律

 

○水曜日の朝、通勤

 

「子曰く、君子は争う所無なし。必ずや射か。八佾三」

 

「君子とはつまらないことで争うことはない、ただ弓を射る競技くらいだ」

 

「弓を射るにも礼を以て行い、勝者が敗者に酒を一杯飲ませる」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

「学問とは難しい、通勤の二時間ですら集中が途切れがちだ」

 

「ひたすら論語の章句に集中する、考える、今日、どう実践出来るのか」

 

「争わないのが主か、弓を射る為の礼が客か、今日の章句も手強い」

 

#自由律

 

○水曜日の夕方、通勤

 

「是を忍ぶべくんば、孰れをか忍べからざらん。八佾三」

 

「このようなことが許されるはずがない、天に唾すると同じことだ」

 

「陪臣の身で、君子が行うべき祭祀を強行した家老の季孫氏に対し、孔夫子は憤慨された」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の夕方、電車内

 

「孔夫子が激怒された、季孫とは主君を蔑ろにしただけではなく、聖人(堯・舜)をも侮辱した」

 

「古から伝わる祭祀や礼とは、人として最も大切なエッセンス、精髄が受け継がれている」

 

「成り上がりの家老如きが不遜極まりなく、このようなことがまかり通る世に憤慨された」

 

#自由律

 

○木曜日の朝、通勤

 

「子曰く、回や、その心、三月仁に違わざれ。雍也七」

 

「回(高弟の顔淵)よ、仁を得たのであれば三ヶ月はその心を保つことだ」

 

「愛弟子の顔淵に述べた孔夫子の言葉、そこから他の徳が広がると説いた」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

礼記を読む、煮た豆と水の粗末な食事でも親に尽くす心があれば孝に違わない」

 

「人を尊び和すること、徳とは根底に仁あってこその礼、義、智、信に変化する」

 

「尽くす心とは、忠恕であり、己を誠にする+人を想いやる=仁から徳は広がるのだ」

 

#自由律

 

○木曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、異端を攻むるは、これ害あるのみ。為政十六」

 

「学問の道とは、一冊の書を集中的に学ぶこと」

 

「あちこち手を出して、良いとこ取りを誇るなど害にしかならない」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の夕方、乗り換え

 

四書五経を揃えてみても、結局、孟子を本腰いれて学ぶまで意味がわからないのが現実であった」

 

「学問の物差しとなる書を培ってこそ、次に学ぶ書が見えてくる」

 

「恥ずかしながら、回り道しまくりました、ご指導、ありがとうございました」

 

#自由律

 

○金曜日の夕方、自宅

 

「昨夜はNさんと酒席、儒学を説くも私の積み重ねが低く、心が伝わらない」

 

「言葉だけが酒席で滑っていく、何故だろうか、私の思いが足らないのか」

 

「良い言葉を発音しても音だけだ、Nさんの立場に立たず、ただ良いからでは何処ぞの勧誘と変わらない、反省」

 

#自由律

 

○土曜日の朝、ウオーキング

 

「曰く、未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。先進十二」

 

「未だこの世を知り尽くせぬ私たちが、死んだ後のことなど知る訳がない」

 

「是は是はとし、否は否とする、儒学とは怪しげなものを認めず、現実を直視する」

 

#子は怪力乱神を語らず

#自由律 #論語

 

○土曜日の朝、森の中

 

「孔夫子は怪力乱神を語られなかったが、天命は語られた」

 

「正しいとわかっていることが世に行き渡らず、不正、不義が罷り通る」

 

「だからこそ学問の道、忠恕を孔夫子は説かれ、後の世の人に託されたのだ」

 

#自由律

 

所感)

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