四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第六十章(里仁第四)

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○月曜日の朝、11月7日、通勤

 

「子曰く、父母在せば遠く遊ばず、遊ぶに必ず方あるべし。里仁十九」

 

「孔夫子はいわれた、父母を心配させるような危険な所には赴かず、安全な所でも連絡を絶やしてはいけない」

 

「根本を疎かにしてはいけない、自らが父母になった時にどう思うか踏まえること」

 

#自由律 #論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

「肉離れは痛むが出勤する、気分はターミネーター2のあのシーンだ」

 

「ダダンダッダダンダン、ダダンダッダダンダン、ダダンダッダダンダン」

 

「自業自得のくせに悲壮感たっぷり、職場で親指を立てるのだ」

 

#自由律

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○月曜日の朝、乗り換え

 

「いつもの二人組、電車内、今朝はほぼ向かい合わせに座っている」

 

「ノッポは下をむきスマホ、メガネは宙を虚ろに見ている、何かあったのか」

 

「最初の電車で横にメガネがいた、びっこを引いているのに気づいたようだ」

 

#自由律

 

○月曜日の昼、通勤

 

「子曰く、三年、父の道を改むることなきを、孝と謂うべし。里仁二十」

 

「孔夫子はいわれた、父亡きあと三年は父が定めたことは改めない、孝といえる」

 

「そもそも子を包み込む仁がある、故に孝とは父母を敬う心をいう」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の朝、通勤

 

「子曰く、父母の年は知らざるべからざるなり。一つは則ち以て喜び、一つは則ち以て懼れる。里仁二十一」

 

「孔夫子はいわれた、父母の年齢はしっかりと覚えること、一年経てば長生きを喜び、一年経てば老いた身体を心配する」

 

儒学を問わず人として為すこと」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の朝、電車内

 

「今朝は自省録を読む、この偽善者め、との言葉が心に留まる」

 

「広義には生き物とは偽善であるし、狭義には非偽善とは太陽とか水になる、植物ですら光と水を奪い合う」

 

「ましてや人などは修羅の世界だ、偽善者の皆さん、今日もたっぷり偽善を振りまくとしましょう」

 

#自由律

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○火曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、古者の言を出ださざるは、躬の逮ばざらんことを恥じればなり。里仁二十二」

 

「孔夫子はいわれた、仁に近づきたいと思えば自ずから言葉は少なく、行いを重んずるようになる」

 

「また、自ら省みるが故に、行いに足らず、過ぎることを恥とした」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「一日働くと疲れも溜まり、ストレスも感じる」

 

「まだ火曜日か、と寄り道せずに家に帰ろうと試みるが正直怪しい」

 

「せめて、と帰りに安い缶酎ハイとツマミでも買おうかと迷っている」

 

#自由律

 

○水曜日の朝、通勤

 

「子曰く、約を以てこれを失する者は鮮なし。里仁二十三」

 

「孔夫子はいわれた、何ごとも慎ましくしていれば失うことは少ない」

 

「過ちであるとしても、過ぎず、足らずでは足らずの方がまだ良い」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の朝、電車内

 

「今朝は岩波文庫ブッダの言葉を読む、仁を頼るも頼らないも心の安定とは遠いと感じる」

 

「仁とは、頼る・頼らないものではなく、そもそも人に内在している」

 

「同様に、天とはYESNOではない、心の安定とは自らにある仁であり、天を感じることではないか」

 

#自由律


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○水曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、君子は言に訥にして、行いに敏ならんことを欲す。里仁四」

 

「孔夫子はいわれた、君子とは言葉は重く、行いは俊敏であろうとする」

 

「流暢に言葉を紡ぎ、美しい世界を語ることを恥とした」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の夕方、乗り換え

 

「本年度の課題は前倒しして既に+クリアーしている、3月まで余裕のよっちゃんだ」

 

「来年度の職場の目的・目標・課題に取り組んでいる、じっくり作成しよう」

 

「別に優秀ではない、大目的から低い目標を設定して皆で船を漕ぐ・休む・繰り返す、要は船頭さんだ」

 

#自由律

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○水曜日の夕方、電車内

 

「前職はブラック企業の管理職、出来もしない目標の為にサビ残100時間が日常」

 

「やはり…ブラック企業は転職すべきだ、しかも早々に」

 

パワハラと精神論が企業理念、洗脳研修にて狂気の連鎖、一族支配の現代の地獄」

 

#自由律

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○水曜日の夜、自宅

 

ブラック企業出身の人が幸運にも普通の会社に転職出来ると、結構余裕が出来る」

 

「故に、ある程度までは直ぐに役職が上がる、が、そう現実は甘くない」

 

「仕事の出来る人は匂いが違う、所作が違う、考え方の根底が異なる、越えられぬ壁は、確かに存在すると思い知る」

 

#自由律

 

○水曜日の夜、自宅

 

「仕事も出来ず、上に取り入るばかりの碌でなしの上司もいるが、まあいい」

 

「ならば職場の箱庭化だ、若い世代は育成し、先が見えた人には安心を」

 

ブラック企業は嫌いだが、積んだ経験値、人間関係、スキルは確かに今に活きている」

 

#自由律

 

○木曜日の朝、通勤

 

「子曰く、徳は孤ならず、必ず隣あり。里仁二十五」

 

「孔夫子はいわれた、自ら仁であればもはや独りではない」

 

「孔夫子が側にいる、大きな仁に包まれている、天命を全うすること」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の朝、電車内

 

「今朝も岩波文庫ブッダの言葉を読む、安らぎという言葉に目がとまる」

 

「確かに生き死にの世界での安らぎは続かない、温泉は出れば身体は冷える」

 

「自らの内にある仁とは温泉のようなもの、学問に励むとはその温泉を広げること」

 

#自由律

 

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「仮にあと百年、望みのままに生きれたとしても生き死にの苦しみは変わらない」

 

「朝、出勤する前に坐る、腹を据える、夕方、家に帰れなくても良しとする」

 

「天の命であれば如何ともし難い、亡父の写真をみる、いってきます」

 

#自由律

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○木曜日の夕方、通勤

 

「君に事うるに数すれば、斯に辱しめられ、朋友に数すれば、斯に疎んぜらる。里仁二十六」

 

「弟子の子游はいう、正しくともしつこく意見すれば君主からは無視され、友人とは疎遠になる」

 

「中庸を以って接すること、暴君からは逃げ、悪友とは付き合わない」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の夜、自宅

 

「食後、ぬる燗にしたコップ酒をちびちび呑みながら寺田寅彦随筆集を読む」

 

岩波文庫の「柿の種」を読んで、同文庫の随筆集を全巻購入するも本棚で寝かせていた」

 

「内田百閒となんとなく似ている、内田百閒はちくま文庫で集めたが、今は散逸してしまった」

 

#自由律

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○金曜日の朝、通勤

 

「子、公冶長を謂わく、妻すべし。縲紲の中に在りと雖も、その罪に非ざるなりと。その子を以てこれに妻す。公冶長一」

 

「孔夫子はいわれた、弟子の公冶長は、罪を着せらて牢に居たが立派な人物だ、義理の息子でもある」

 

「公冶長は鳥と会話出来たとの風説もある」

 

#自由律 #論語

 

○金曜日の夕方、通勤

 

「子、南容を謂わく、邦に道あれば廃てられず、邦に道なきときも刑戮に免るべしと。その兄の子を以てこれに妻す。公冶長二」

 

「孔夫子はいわれた、兄の娘婿である南容という人は、国が正しければ用いられる人材であるし、国が乱れても投獄されることはなかろう」

 

#自由律 #論語

 

○金曜日の夕方、乗り換え

 

「週末だ、日曜は雨らしい、体調が悪いと気分も優れない」

 

「気分転換に散髪して帰ろう、スーパーにも寄ろう」

 

「刺し身が食べたい、ぬる燗が好きだ、あとは映画でも観るか」

 

#自由律

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○金曜日の夜、自宅

 

「仏教からみた儒教との相違点にクエスチョン、忠恕を知らないらしい」

 

儒教をあまりにも還俗的に解釈し過ぎる、中庸も易経も知らず、そもそも仁を理解しようとしていない」

 

「他と比較するのがブッダの道か、儒教を批判する以前に、ブッダの言葉に戻るべきだ」

 

#自由律

 

○金曜日の夜、自宅

 

儒教にも疑問はある、過去、子をもうけずに夫を亡くした妻は烈女としての自死しか選択肢がなかったらしい」

 

「二千五百年前に孔夫子が説かれた、忠恕、仁から、何故このような悲劇が、数百年も東アジアで続いたのか」

 

「これが果たして事実なのかは知らない、ただ、図書館でかりた本で読んだ、現代の儒家はこれが事実であればよく考えなければいけない」

 

#自由律

 

○土曜日の午後、自宅

 

「午前中病院へ、内視鏡検査を十二月に受けることに、血圧が高いと指摘あり」

 

「帰り図書館によりスーパーでお弁当を買い帰宅する、のち読書」

 

ODA技術無償供与により、あの国は今や世界二位へ、日本の基幹産業衰退の原因か」

 

#技術を無償でばら撒き、追い抜かれて後進国

#自由律

 

○土曜日の夕方、自宅

 

「びっこを引きながら子とラグビー形意拳の練習へ」

 

「一日中家にいるなど無理ゲーだ、身体は動かしてなんぼではないか」

 

ラグビー、子は上手くなっている、あとは体重らしい」

 

#自由律

 

所感)

■金曜日の夜

明日は朝一で消化器内科を受診する。

致し方無し。

 

候補の病院を二軒まで絞る。

 

A/古くから地元にある、指導医の資格持ち、出身医大等個人情報はWEBに載せない、最近若先生に代わった口コミあり。

 

B/一流医大卒、認定医、市民病院等の医長等バリバリの経歴、手術屋を自負しているかのようなWEB、口コミは良い。

 

A/B迷う、どちらも場所も近接している。

明日、気分で決めよう。

 

追伸:子は明日もラグビー部の練習試合で朝早くから出掛けるらしい。

願わくば、無勝の弱小チームに栄光あらんことを!

 

■土曜日の午後

病院はBにする。お爺ちゃん先生だが感じがいい。

年齢的にも内視鏡検査は避けられない。

お爺ちゃん先生曰く、これも縁です。そうでなければ(これまで)検査などされなかったでしょう。

このご縁を大切にされてはどうですか?、と穏やかな笑顔。

なるほど、、、これも縁だ、お願い致します、と頭を下げた。