四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第六十五章(雍也第六)

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○日曜日の午後、12月11日、マクド

 

「子の服を買いにユニクロへ、ダウンジャケット、フリース、ズボン、店内は人混み」

 

マクドでおやつのち、資格勉強中、子も横で勉強している」

 

「昨夜は子の好物、シーフードピラフと春雨スープを妻が料理し、えらく喜んでいた」

 

#三行詩

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○日曜日の午後、マクド

 

「資格勉強の方法に見直しが必要だ、惰性的であり目的意識が薄れている」

 

「子も勉強が苦手だ、故に連れ出して、否応なしに教科書と向き合う時間をつくっている」

 

「もう一度、最初からやり直そう、及び強制的且つ継続的なルールが必要だ」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、通勤

 

「哀公問う、弟子孰か学を好むと為す。孔子対えて曰く、顔回という者あり。学を好み怒りを遷さず、過ちを弐びなさず。不幸、短命にして死せり、今や則ち亡し。未だ学を好む者を聞かざるなり。雍也三」

 

「魯の君主である哀公、弟子の中で学問を好んだ者は誰ですか、と問う。孔夫子はいわれた、顔回という者がいました。学問を好み、怒りに惑わされることなく、過ちを犯しても二度と繰り返すことはなかったです」

 

「残念ながら、不幸にも短命にて亡くなり、今はいません。未だに彼ほど学問を好んだ者を聞いたことがありません。」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

「週末、明治書院荀子を読む、朱子学以前の孔夫子の教えが心に響く」

 

四書五経とは素晴らしいものだが、荀子もより強く孔子の教えを感じた」

 

「性善VS性悪と単純化した愚かさよ、孟子荀子も孔夫子の忠恕、仁を述べている」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、乗り換え

 

「以前、平凡社荀子を読んだ時とは違いがある、違和感がない」

 

「やはり儒学とは論語にある、論語の一字一句を深く考えることが学問の道なのだ」

 

荀子の勧学篇第一にある、学問とは、終生、弛まず途切れず、続けることに意味がある」

 

#三行詩


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○月曜日の午前、一休み

 

儒学を学ぶにあたり、やはり論語素読と筆写が王道ではある」

 

「しかし、現代に於いては儒学の門戸を狭くしている一因ではないか」

 

スマホで白文、書き下し文を自分なりに意訳する、考える、これくらいから始める学問の道もある」

 

#三行詩

 

○月曜日の午前、二休み

 

儒学を、論語を、孟子を学ぶ、一番大切なことは、自ら考えること、実践することだ」

 

「過去の大先生の注釈や解釈を研究するのは優秀な学者先生にお任せしよう」

 

儒学とは、日常生活における仁の実践が目的なのだ、自ら考えなくて何処に誠に至るのか」

 

#三行詩

 

○月曜日の夕方、通勤

 

「子華、斉に使いす。冉子、その母の為に粟を請う。子曰く、これに釜を与えよ。益やさんことを請う。曰く、これに臾を与えよ。冉子、これに粟五秉を与う。子曰く、赤の斉に適くや、肥馬に乗り軽裘を衣たり。吾聞く、君子は急を周いて富めるを継けずと。雍也四」

 

「弟子の子華、斉国に使者として赴くこととなり、同じく弟子の冉子が、子華の母親の為に粟を与えてはどうか、と孔夫子に問う」

 

「孔夫子はいわれた、粟を五、六升でよかろう。冉子はもう少し増やしてはどうか重ねて問う。では一斗四、五升でよろしい。冉子はそれでも少ないと思い、七石を母に渡す。孔夫子はいわれた、子華が斉国に使者として赴く時、肥えた馬に乗り、綺麗な服を羽織ったと聞く。君子とは、困難に陥った人は救うが、富める者にさらに富を与えるようなことはしないものだ」

 

#三行詩 #論語


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○火曜日の朝、電車内

 

「電車内、くしゃみ人が大きいのを繰り返している、申し訳ないが移る」

 

「夜中に二度目が覚めた、都度、易経を読む、すぐに眠くなる」

 

「疑問や興味深い内容では目が覚める、易経を詩のように読むと効き目あり」

 

#三行詩


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○火曜日の朝、乗り換え

 

「昨夜、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡の天体画像を見ていた」

 

「M16わし星雲の中にある『創造の柱』に感銘を受けた」


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「ガスの塊から星が生まれている、神とはこのような存在ではないか」

 

#三行詩

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○火曜日の夕方、通勤

 

「子、仲弓を謂いて曰く、犂牛の子も辛く且つ角あらば、用うる勿からんと欲すと雖も、山川それ諸を舎てんや。雍也六」

 

「孔夫子、弟子の仲弓を評す。農作業で用いるまだら模様の牛でも、赤毛で大きな角を備えているのであれば、たとえ人が祭祀の贄とするのを嫌がっても、山や川の神々は放ってはおかないだろう」

 

「弟子の仲弓は、身分が低いながらも君子となる徳と能力を十分に備えていた。農民や平民でも、身分に囚われず君子になれると孔夫子は説かれた」

 

#三行詩 #論語
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○火曜日の夕方、通勤

 

「足らずか過ぎるか、仕事では過ぎるをモットーとしてきたが見直そう」

 

「少し引いて、周りも成長すれば自分も楽だ、昭和のおやじは古いのか」

 

「空にそびえる、くろがねの城、スーパーロボットマジンガーZ、無敵の力はぼくらのために、正義の心をパイルダーオン!」

 

#三行詩


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○水曜日の朝、通勤

 

「子曰く、回や、その心、三月仁に違わざれ。その余は日月に至らんのみ。雍也七」

 

「孔夫子はいわれた、顔回よ、三ヶ月、心を仁から離れないようにすること。そうすれば他の徳も早晩身に付くであろう」

 

「天才、顔回はこれを実行した」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の朝、電車内

 

「昨夜、易経水雷屯を読み比べした、本田済先生が一番中庸を感じる」

 

「公田連太郎先生は、一番理解りやすく、且つ核心を得ている」

 

岩波文庫平凡社は、名著ではあるが他書と比べれば素人では厳しい」

 

#三行詩
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○水曜日の朝、乗り換え

 

「出勤前に莊子、朝三の章を読む、登場する猿たちに親近感を覚えた」

 

「莊子の述べたいことは理解出来ても、物語としか思えない」

 

四書五経を百回読んでも仁礼義知は手に入らない、思考と実践こそ」

 

#莊子 朝三夕四

#三行詩


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○水曜日の夕方、通勤

 

「季康子問う、仲由は政に従わしむべきか。子曰く、由や可なり、政に従うに於いて何かあらん。曰く、賜は政に従わしむべきか。子曰く、賜や達なり、政に従うに於いて何かあらん。曰く、求は政に従わしむべきか。子曰く、求や芸あり、政に従うに於いて何かあらん。雍也八」

 

「魯の国の家老である季康子が、孔夫子に、他の弟子の政治家としての能力をたずねた」

 

子路は実直であり決断する力があります。子貢は有能であり外交に優れます。冉有は行政に優れており長官にむいています。彼らが政治を行うのに何の問題がありましょうか」

 

#三行詩 #論語 

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○水曜日の夕方、通勤

 

儒学と武士道といえば違和感を覚える人もいる、なら、武士道と仁礼義知ではどうだろう」

 

「日本人の美徳とは、紛れもなく仁、礼、義、知にある」

 

「ポカポカとした暖かい仁が、世界を包む、自らを誠にする、人を思いやる、こんな儒学もある」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、通勤

 

「季氏、閔子騫をして費の宰たらしめんとす。閔子騫曰く、善く我が為に辞せよ、如し我を復びすることあらば、則ち吾は必ず文の上に在らん。雍也九」

 

「家老の季康子、孔夫子の弟子の閔子騫を費という地方の領主に命じようとした」

 

閔子騫はいう、辞退させていいただきます。さらに、とお命じになるのであれば魯国を出ようと思います」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、電車内

 

「寒いので厚着した、電車で珍しく座れた、お尻が暖かく凄く眠たい」

 

「頼るのは良いが、心まで頼るような存在は危険だ、心とは自立しなければならない」

 

「今朝、出勤前に臨済録を読み返す、仏法とは目の前にあるらしい」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、乗り換え

 

「トイレの前に映画ゴッドファーザー3の枢機卿そっくりの人が佇んでいた」

 

「前を向いて歩かないガラの悪い人とぶつかりそうになる、お互い睨んだ」

 

顔回にはなれないが、子路の真っ正直さは指針になる、斯くありたい」

 

#三行詩


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○木曜日の夕方、通勤

 

「伯牛、疾有り。子、これを問う。扁よりその手を執りて曰く、これを亡ぼせり、命なるかな。斯の人にして斯の疾あるや、斯の人にして斯の疾あるや。雍也十」

 

「弟子の伯牛が重い病を患う。孔夫子、見舞いに訪れ、窓から伯牛の手を握りいわれた」

 

「有徳の君子である伯牛が亡くなろうとしている、これが天からの命なのであろうか、これほどの人物がこのような重病になるとは」

 

#三行詩 #論語


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○木曜日の夕方、乗り換え

 

「運命とは不平等、不公正であり、今その時、人知を超えた悲劇が起る」

 

「かの孔夫子をしても『命(天命)なるかな』と悲嘆にくれられた」

 

「それでも私たちは生きている、ならば、自らの領域において全力を尽くすのみ」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、通勤

 

「子曰く、賢なるかな回や、一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。人はその憂いに堪えず、回はその楽しみを改めず。賢なるかな回や。雍也十一」

 

「孔夫子はいわれた、弟子の顔回とは、なんと有徳の賢人であろうか。一椀の煮物と水を命の糧とし、場末のあばら屋に住んでいる」

 

「普通の人では堪えられないが、顔回はその状況ですら楽しんでいる。顔回とはなんと賢く、徳に満ちていることか」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、電車内

 

「世の中自業自得と皆が知っている、電車で脚を伸ばして座る不作法な若者に真実を教えるお人好しはいない」

 

「顔を見た、どうすればこうなるのか、ご両親は嘆かれよう」

 

「と、通りすがりの老婦人が叱る、が若者は無視している、駄目だな、こいつは、若者の暗い未来を思った」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、乗り換え

 

「金持ちではない、高級車もタワマンもない、だが地に足をつけている」

 

「心に余裕があり、自らを、内面から成長させるべく日々努めている」

 

「進む、現在進行系こそ得難き宝、自らをバージョンアップさせる楽しみ」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、通勤

 

「冉求曰く、子の道を説ばざるには非ず。力足らざるなり。子曰く、力足らざる者は中道にして廃む、今汝は画れり。雍也十二」

 

「弟子の冉求はいう、仁、忠恕の道を未だ全うすることが出来ません。私には能力がないのです」

 

「孔夫子はいわれた、能力のない者は中途半端に投げ出すのだ。汝は成そうとする決意が足らず、実践も足らないだけだ」

 

#三行詩 #論語


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○金曜日の夕方、乗り換え

 

「政治は空回りしているとしか、先進国病も末期へと近づくばかり」

 

「目には見えないが、確実にこの国は衰退に向かっている」

 

「誠が見えない、嘘方便がまかり通り、責任を取るべき者が国民に転嫁する有り様、気付きと怒りの時が来ている」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、電車内

 

「空腹だ、お刺身にフライドガーリックをたっぷりかけたらどうだろう、醤油につけてビールをグイっと」

 

「やはり週末はガーリックが魅力的だ、大好きだ」

 

「帰りにスーパーに寄ろうか考えている、金曜日の晩ごはんではないか、子に奪われようとも少しは残るかも」

 

#三行詩


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○金曜日の夜、自宅

 

「お刺し身は9切れ中6切れ、風呂上がりには失われていた、子の笑顔」

 

「フライドガーリックをたっぷりと、マグロと醤油のトリオにビールをグイっとの幸せ」

 

「晩ごはんはカレーうどん、ついでフライドガーリックをふりかけた、美味し、ガーリック万歳」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「書斎にて燻銀の光彩を放つ春秋左氏伝(平凡社版)を読んでいる」

 

「人名、地名、国力、等々、理解らないことが多過ぎて、あゝ勿体ない」

 

明治書院版が欲しいが、高価だ、当然ながら古本市場でも高値止まりしている」

 

#三行詩


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○金曜日の夜、自宅

 

「歴史上の偉人を、英雄を、敬うのはもっともだ、同じ日本人として誇りにも思う」

 

「しかし、偉人を偉人知らしめた原典を何故学ぼうとしないのだろうか」

 

「古典に還れ、とまでは言わない、肯定は問わない、批判でも良い、学び、せめて次の時代に繋げるべきだ」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

ドミトリー・ショスタコーヴィチは『証言』にて述べた、あらゆる音楽とは素晴らしいものだ」

 

「五十一歳になるも未だ若い人の音楽を、才能を垣間見るのが楽しくて仕方がない」

 

「本を読むこと、音楽を聴くこと、飽きることなし、無限の時間が必要だ、そして健康も」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「前しか向かない、とは実は逃げている、向けない、と訂正」

 

「難しいことは苦手だ、真っ直ぐでダメなら、そこで終わり、さようなら」

 

「幸い(穴に落ちては這い上がる)まだ生きている、なら進もう、前へ」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「実は綺麗な心を持っている、もちろん、自分のことではない」

 

「こうなりたい、と思う人がいる、いた、だから前を向いている」

 

「今、子が背中を見つめている、いつか、追い越されますように」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「人とは美しい、美しくあるべきだ、絶望の中で突き進む狂気こそ」

 

「已の人生を賭けて戦う、恐れ、怒り、大声をあげて威嚇し、逃げ回れ」

 

「この瞬間、刹那がいつまでも続きますように、戦い、狂う、生きている」

 

#三行詩

 

所感)

■家族会議

12月30日の最後の買い出しに関して、家族内で意見が割れている。

ここ数年、業務用スーパーで寒ブリの半身を腹と背を各一枚買い、お刺身、鰤しゃぶ、焼きものを食べていたが、今年は妻と子が異を唱えた。

妻は鯛にしよう、子は牛肉の塊を焼いて食べたい。蟹もいいねえ、と話しは広がる一方だ。

なんとか今年も、穏やかな正月を迎えられそうだ。