○日曜日の午後、3月19日、ウオーキング
「康子、薬を饋る。拝してこれを受く、曰く、丘未だ達らず、敢えて嘗めず。郷党十二」
「魯の大夫(家老)である季康子が、病を患う孔夫子に薬を贈る、孔夫子は拝して受けられたが、せっかく頂いた薬であるが、この薬がどんな作用があるか不明故に服用は出来ないな、といわれた」
「二千五百年前の医療故に、薬が薬とは限らない、リアリストの一面を備える孔夫子らしいエピソード」
#三行詩 #論語
○日曜日の午後、森
「桜がちらほら咲いている、今日は暖かい、股引きはいらなかった」
「子はラグビーの試合へ、相手校が強豪らしく、朝、緊張してトイレから出てこない」
「日中も寝てようやく体調が戻る、さて、資格勉強を頑張ろう、読書も」
#三行詩
○日曜日の午後、マクド
「人の器に何入れようか、仏の心なら仏教、天の命なら儒学、仕事なら会社」
「何を学び、何を好むかで人は変わる、学歴とか、プライドとか、つまらないものは入れないように」
「一つは立派だが色々入れても面白い、人は器、失敗も成功もたっぷり入れてなみなみと」
#三行詩
○日曜日の夕方、マクド
「春休み、子は毎日ラグビーの練習でこぼしている、朝、タックルが如何に大変なのか熱弁を振るっていた」
「幼子を連れた家族連れが多い、過去の光景を見ながらコーヒーを飲む」
「脳裏に音楽が戻ってきた、ようやく回復したらしい、パンク・ロック集を聴いている」
#三行詩
○日曜日の夜、自宅
「道徳は説くが、常識は問わない、凝り固まった世俗主義で自らを汚さない」
「真実とは自分自身の内に一つ、自らの誠を抱くこと」
「もっともらしく常識を物語る不仁、不義の輩に囚われないこと、ひたすら歩め」
#三行詩
○月曜日の午後、自宅
「厩焚けたり、子、朝より退きて曰く、人を傷なえりやと。馬を問わずと。郷党十三」
「自宅の馬屋が焼けてしまった、王宮から戻った孔夫子は、家人に怪我がなかったのか確認されたが、馬がどうなったのか問われることはなかった」
「もちろん、孔夫子は馬を大切に思わなかった訳ではない、孔夫子がどのような人であっか伝わってくる」
#三行詩 #論語
○火曜日の午後、ウオーキング
「ブルックナー交響曲0番を聴いている、シカゴ響ショルティ指揮」
「森に雨の匂いが満ちている」
「シカゴ響らしい重厚な音が良い、全体的にはインバル指揮、フランクフルト響の方が奥行きを感じる」
#三行詩
○火曜日の午後、森
「朝比奈隆指揮、大阪フィルのブルックナー交響曲7番を流れで聴く」
「これはお見事、しっとりとして芯を感じる指揮、大阪フィルも応えている」
「朝比奈隆はあまり聴いてない、お宝発見かも知れない、楽しみだ」
#三行詩
○火曜日の午後、マクド
「四連休最終日、あっという間に終わる、さて資格勉強を」
「気分転換に、本棚で眠っていた荻生徂徠集を持ってきた」
「現代で生活しているが、読む本、聴く音楽、考えること、数百年は古い、まあ、変人なのだろう」
#三行詩
「荻生徂徠、朱子学、宋学を否定し、同じ古学派の伊藤仁斎先生にも激しく反発する」
「四書から五経を、白文は中国語で発音し理解する」
「その主張は激しい、儒学界の豪傑、徂徠学の炎にただ圧倒されるのみ、正直、是非すらわからない」
#三行詩
○火曜日の午後、マクド
「店内でスケボーを持った道路族が暴れている、大声、スケボーを鳴らす、店員さんも顔色が変わっている」
「妻からいわれている、睨まない」
「客が瞬く間にいなくなる、私は平気なので勉強している、元だがやんちゃはお互い様だ、妻のほうが百倍怖い」
#三行詩
「最近、あちこちでモラルの低下を感じる、別に若い人だけとはいわない」
「馬鹿をするのはいいが、人様に迷惑をかけない、ここがブレては人としてしんどい」
「結局は自分に跳ね返る、社会に出れば洗礼を浴びる、他人を叱る義理はない、そもそも叱る/叱られるを知らない人たちが増えている」
#三行詩
「叱るとは、優しさだ、悪いことが身につき後の人生で苦労しないように叱る」
「叱るではなく、自身のプライドの為とか、感情で「怒る」人たちが教育現場ですら増えた」
「本当の叱る/叱られたことがない、怒られて育った世代がさらに世代を重ねて今がある、これも必然か」
#三行詩
「まあ学校が全てではない、社会人になってからの方が人はよく学ぶ、学ばねば生きていけない」
「生き死にのレベルが本来の叱る/叱られるだ、過去と比較するよりは現在を肯定することも必要だ」
「孔夫子の教えとは、学生よりは親の世代、その上の世代が学ぶべきことかも知れない、卵より鶏から」
#三行詩
○水曜日の朝、通勤
「君、食を賜うときは、必ず席を正して先ずこれを嘗む。君、腥きを賜うときは、必ず熟てこれを薦む。君、生けるを賜うときは、必ずこれを畜う。郷党十四」
「君主から食材を賜わったときは、必ず席を正しくして味見をする。君主から生肉を賜わったときは、調理してから先ず祖先を祀る宗廟に捧げた。君主から生きた動物を賜わったときは、食べずに育てた」
「君主からの戴き物に関しての礼を述べている。生きた家畜なら大きく太らせてから食べたのかも知れない」
#三行詩 #論語
○水曜日の朝、電車内
「また、いつもの日常に戻る安心感と、最近覚悟を忘れている、生温い」
「今日、家に帰れないかも知れない緊張感が希薄だ、気を引き締めよう」
「例えば末期がんの人がいる、自分もそうなるかも知れない、そのときに慌てるより、日常でもその覚悟を錬ることが必要だ」
#三行詩
○水曜日の朝、乗り換え
「いい歳になっている、無様なことだけはしませんように」
「じたばた足掻くのは良い、独り泣き叫ぶのも悪くない」
「ただ、人様にご迷惑をかけないこと、あとは好きにする」
#三行詩
○水曜日の夕方、通勤
「君に侍食するに、君祭れば先ず飯す。郷党十五」
「君主と食事をする場合、君主が宗廟に捧げものをしている間に、料理の毒見を行う」
「二千五百年前の春秋戦国時代での礼節であり現代とは価値観が異なる」
#三行詩 #論語
○水曜日の夕方、乗り換え
「帰宅して何を読もうか考えている、昨夜から読み返している一遍上人全集にしよう」
「寝る前に形意拳の三体式をしている、左右を交互に、両脚がガクガクなるまでする、意外とすぐ眠れる」
「今日は、まあまあふうふうだ、可もなく不可もなく平凡な一日だった」
#三行詩
「ノーマスクの人が増えた、人混みで十一くらいか、不思議とツンとした顔をしている人ばかりだ」
「ここ数年、家族や友人以外の素顔を見なかった、顔は情報が多い、まじまじと見る、興味深い」
「外見から滲み出る内面とは中々面白い、色々分析したくなるが、ごく稀に闇の人がいて気分が悪くなる」
#三行詩
「自身が暗やみ故に、人の闇が理解出来るかも知れない」
「人あたりの良い笑顔で眼が笑っていない、常に人を探っている、(自らの)正義ばかり述べている、常にその正義で周囲を脅迫している」
「ブラック企業で二十年働くと、人として壊れる(出世)か、性格が悪くなる(転職)か、或はこの世にいないか」
#三行詩
○木曜日の朝、通勤
「疾ありて君これを視たもうときは、東首して朝服を加え、紳を施く。郷党十六」
「病を患う中で、君主が見舞いにこられたときは、東枕で礼服を布団の上に掛け、帯をのせた」
「病身でも、時と場合においては出来得る限りの礼節は行うこと」
#三行詩 #論語
○木曜日の朝、電車内
「寝不足、昨夜座禅をするも小知恵で座り無様で終わる」
「全てを載せる覚悟無しに、安易に座禅してはいけない」
「真剣勝負、度量、器量を賭けて只座る、座禅とは座禅が座禅するもの」
#三行詩
○木曜日の朝、乗り換え
「駅のトイレが行列、諦めた、茶髪でピアスの男性が前を歩いている」
「ホームが行列、春休みだ、若い人が大量にいる」
「車掌さんが3人乗っている、左端の若い人の眼つきが怖い、緊張しているらしい」
#三行詩
○木曜日の夕方、通勤
「君、命じて召せば、駕を俟たずして行く。郷党十七」
「君主から呼び出しの命がきたときには、駕籠に馬をつなぐのを待つこともせず歩いて向かう」
「重臣として君主に仕える緊張感が伝わってくる」
#三行詩 #論語
○木曜日の夕方、電車内
「人には必ずステージに立つときがあり、やがて退場を促されるときがくる」
「若い頃に年配の方から聞く、そしてその人は哀しそうな笑顔で会社から去られた」
「今、去るという人がいる、しかし会社が離さない、古希を越えて尚老いて盛んでパワフルだ、何よりかっこいい、凄い人だ」
#三行詩
○金曜日の朝、通勤
「大廟に入り、事ごとに問う。郷党十八」
「王宮の大廟に初めて詣でる場合、祭礼を司る役人に事細かく作法を確認された」
「この場合、細かく問うことが礼節に合致する」
#三行詩 #論語
○金曜日の朝、電車内
「奇妙な夢をみる、今だに前職が舞台とは、二十年働いた、当たり前か」
「転職して五年目か、早いもの」
「前職はブラック企業なので人の入れ替わりが激しい、もはや知らない会社になっている、興味もない」
#三行詩
○金曜日の朝、乗り換え
「また人混み、早朝から満員電車とはテンションがだだ下がる」
「行楽に出かける人と、我ら労働者とピタリと二分する、表情が違い過ぎる」
「若い人の会話を聴いている、色々とつっこみたくなる内容が多い、もちろん黙っている」
#三行詩
「車内ではしゃいでいる、足を踏まれた、ポニーテールの髪が当たる」
「かん高い笑い声と、イキる言葉に苦笑する」
「なんて内容がない会話だろう、そしてなんと楽しそうなこと」
#三行詩
○金曜日の夕方、通勤
「朋友死して帰する所なし。曰く、我に於いて殯せよ。朋友の饋りものは車馬と雖も、祭肉にあらずんば拝せず。郷党十九」
「亡くなった友人に引き取り手が現れない場合は、我が家にて通夜を行う。友人からの贈り物はたとえ高価な車馬でも受け取ることはないが、祭祀で用いる肉の場合は拝礼して受け取った」
「友人からの高価な贈り物を受け取っても拝礼をしない、ではなく、友人から、どうして高価な贈り物を貰う必要があろうか、の方が意味が通る。次の、祭祀に使う肉は拝礼して受け取る、に意味がつながる」
#三行詩 #論語
○金曜日の夕方、電車内
「駅のホームで急停車する、車内がざわついている」
「動き出すも、ホームは既に乗客でごった返していた、凄い人だ」
「なんともなくて良かった、帰りに散髪屋さんに寄ろうか考えている」
#三行詩
「散髪屋さんでTVを見ている、中一で自殺してしまった子の特集をしている」
「教育委員会、学校、全て他人事、何かといえば秘守義務、挙げ句に」
「遺族の方から連絡がないので何もしていない、これが教育委員会のレベルらしい、不信感しか感じない」
#三行詩
「加害者側には優しく人権を唄い、被害者家族には厳しい現実を突きつける」
「幸い、学校、教育委員会の余りの惨状に泉南市の市長が立ち上がる」
「同い年の子がいる、他人事ではない、いじめは子だけの問題ではない、生き死にのレベルだ、親が戦う時代だ、法の下に子の命は守られるべきだ」
#三行詩
○金曜日の夜、自宅
「積み重ねだ、タイプは違うが、武道の師から受けた教えは一生の指針だ」
「強かに、どこまでも人に優しく、そして、ときに冷徹たれ」
「やはり我らは狂の一字に尽きる、どこか危うく、且つ正道を歩む、決して揺るがない」
#三行詩
○土曜日の午後、自宅
「寝ぬるに尸のごとくせず、居るに容らず。郷党二十」
「寝るときは死体のように仰向けにならず、自宅では寛いで温和な様子であった」
「仰向けが礼に反するというよりは、死体と同じ態勢に忌避を感じているのではないか。なんといっても春秋戦国時代だ、万人にとって死は常に近い」
#三行詩 #論語
○土曜日の夕方、ウオーキング
「優劣をつける、他人と比較すること自体が既に小さい」
「器の大小が問題ではない、人とは何を学ぶ、考える、実践したかを自ら問う、問われる存在であるべきだ」
「学問は目的ではない、一つの手段に過ぎない、誠と志、強い意思を培うことこそ人の大きさだ」
#三行詩
所感)
■土曜日の午前
妻は仕事、子はラグビー部の練習、必然的に本日の家事は私が担当だ。
部屋の掃除、買い物、晩飯をつくる。
子よりリクエストあり、ガーリックトーストとカリカリベーコン、トマトサラダ、、、。
少しおかずが足らない、さて。
■土曜日の夜、晩飯
・ブロックベーコンステーキ(焦げるまで焼く)
・トマトスライス、塩胡椒とオリーブオイル掛け
・ニンニクのアヒージョ(ニンニク3房分、皮を剥いて器に入れて、オリーブオイルに浸しアルミホイルで覆ってからレンジで25分)
・テーズ、ハム、各2種
・フランスパン、食パン
子から、なんて脳筋料理なんだとの褒め言葉あり。妻も美味しいと喜ぶ。ニンニクがホクホク、トロトロとなり美味しかった。やはりキャンプ料理になる。