四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第八十四章(顔淵第十二)

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○日曜日の朝、4月23日、ウオーキング

 

「樊遅従いて舞樗の下に遊ぶ。曰く、敢えて徳を崇くし慝を脩め惑いを弁ぜんことを問う。子曰く、善いかな、問うこと。事を先にして得るを後にするは、徳を崇くするに非ずや。その悪を攻めて人の悪を攻むるなきは、慝を脩むるに非ずや、一朝の忿りにその身を忘れて以てその親に及ぼすは、惑いに非ずや。顔淵二十二」

 

「弟子の樊遅、孔夫子のお伴をし、雨乞いの高台の下で問う。古語に、徳を崇くし慝を脩め惑いを弁ぜん、とありますが意味を教えて下さい。」

 

「孔夫子はいわれた、理解らないことは問う、善いことだ。この意味は、物ごとは実践することを先に、利益を得ること後にする。それが徳を高める。そして、自らの悪いところを責め、人の悪いところを責めない。それが悪徳を取り除くことだ。一時の怒りに我を忘れて父母にまで害が及ぶ、これが惑いだ」

 

#三行詩 #論語

 

○日曜日の午前、森

 

ベートーヴェン交響曲七番を聴きながら森を歩いている、ご機嫌さんだ」

 

「新緑が目に眩しい、良き日曜日になりそうだ」

 

「気温も涼しく、年間でも一番の散歩日和だ、好きな音楽を聴きながら楽しもう」

 

#三行詩

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○日曜日の午前、森

 

「2021年8月に志を立て、儒学の勉強を独学で始めて1年と9ヶ月になる」

 

「全てブログにて記録している、最初の頃を読むと、新鮮な気持ちになる」

 

「正誤は不明だが、最近、自分の中で、儒学とは斯くあらねばならない、というものが出来てきた」

 

#三行詩

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「ほぼ毎日、論語の章句を一句ずつ意訳してから、少し進んだ気がする」

 

「大先生の丸受けとかではなく、自ら考える、考えた論語だ」

 

論語の一句とはとても重い、並みの読書では身に付かないと思う、筆写とか、踏み止まって考える行程が必要なのだ」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、通勤

 

「樊遅、仁を問う。子曰く、人を愛す、知を問う。子曰く、人を知る。樊遅未だ達せず。子曰く、直きを挙げて諸を枉れるに錯けば、能く枉れる者をして直からしむ。樊遅退き、子夏に見えて曰く。嚮に吾夫子に見えて知を問いしに、子は直きを挙げて諸を枉れるに錯けば、能く枉れる者をして直からしむと曰えり。何の謂ぞや。子夏曰く、富めるかな、是の言や。舜、天下を有ち、衆に選んで皐陶を挙げしかば、不仁者遠ざかりぬ。湯、天下を有ち、衆に選んで伊尹を挙げしかば、不仁者遠ざかりぬ。顔淵二十二」

 

「弟子の樊遅、仁について問う。孔夫子はいわれた、人を愛することだ。続いて知について問う。孔夫子はいわれた、人を知ることだ。樊遅は学問が浅く十分に理解出来ない。」

 

「孔夫子はいわれた、正直者を取り立て不正直者の上に置けば、不正直者を真っ直ぐにすることができる。のちに樊遅は退席し、子夏に問う、孔夫子に知について問うと、正直者を取り立てて不正直者の上に置けば、不正直者を真っ直ぐすることができる、といわれました。どういう意味なのでしょうか。子夏はいう。何と含蓄のある豊かな言葉だろうか。舜が天下を統治していた時、民から正直者の皐陶を取り立てたので、不仁者が遠ざかった。商の湯が天下を統治していた時、民から徳のある伊尹を取り立てたので、不仁者は遠ざかっていったのだ」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「眠い、血圧高め、頭の中で音楽が鳴らない、調子が悪いらしい」

 

「今朝も荀子を読んでいた、仁と義に則り、礼に基づくこと」

 

荀子を読んでいると優しさを感じることが多い、何故か理解らない」

 

#三行詩

 

荀子の根底にあるのは愛・慈しみだ、孟子の根底に怒り・悲嘆を感じるように」

 

「こうすれば、世の中は良く治められる、王は王の、家臣は家臣の、父は父、子は子、皆さん、役割を巧く演じて下さいね」

 

「直感を信じるのも良いが、理論付けが足らない、まだまだ読み込まねばならない」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、一休み

 

孟子がパーフェクトかといえば、実際はそうともいい難い」

 

「告子篇の告子の主張が間違っている、とは冷静に考えればそうではないと誰でも分かる」

 

「ぞもそも人とは、性とは何か、の問いに完璧な答えがあるのかどうか」

 

#三行詩

 

孟子の本質とは理論整然とした会話にはなく、苦しむ民を救いたい、という強い思いにある」

 

性善説を間違いであるとする後の荀子も、性悪説の主張が根本ではない」

 

荀子儒家として、苦しむ民を救いたいのだ、どう救うかで、片や井田制を説き、荀子は礼による国家統治を説いた」

 

#三行詩

 

「さらに後世、大学にある格物致知の解釈の違い、理を内外どちらに求めるのか、朱熹王陽明が登場する」

 

「それぞれが素晴らしい説でありながら、また、どちらが正しいのか紛糾する」

 

「そもそも、宋学とは、儒学道教、仏教の教えを加えた、新儒学といえるもので、孔夫子の教えを発展させている」

 

#三行詩

 

「結局は、どの説が正しいのかを争うようになり、儒学の本質から離れ、同門他派を降すのが学問の様になってしまった」

 

「苦しむ民も、聖王の教えも、忠恕もなく、大学の文章の解釈史となる」

 

「全部良いでいい、現代にまで当時の紛争を甦らせようとするのは正気の沙汰ではない、儒学を滅ぼすものだ」

 

#三行詩

 

○月曜日の午前、二休み

 

「視点を変えると、儒学とは相反するものを内包出来たが故に、学問として生き残る」

 

「性善、性悪、結論が出る訳がない、+、−にもし0か∞が正解なら、もはや学問ではなく宗教だ」

 

形而上学的にはウイトゲンシュタインが言語を用いては不可能だと結論付けた」

 

#三行詩

 

「シンプルに考えるべきだ、儒学に求めることは何か、私たちは神を求めているのではない」

 

「学問であるからには、ツールだ、目的は、道徳の普及と苦しむ民を救うことにある」

 

「自らの思考ツールとして使う為に儒学を学んでいる、故に宗教的な儒学は、少なくとも学問ではない」

 

#三行詩

 

「クラッシック音楽は、バロック、古典派、ロマン派‥等々枝分かれするがどの音楽も素晴らしいのものだ」

 

儒学も、朱子学派、陽明学派、古義学派‥等々枝分かれするも、何れも孔夫子の教えを述べている」

 

「目的を忘れてはいけない、同門他派で争う必要はない、それぞれを認め、切磋琢磨すべきだ」

 

#三行詩

 

○月曜日の夕方、通勤

 

「子貢、友を問う。子曰く、忠もて告げ善もてこれを導く。不可なれば則ち止む。自ら辱むることなかれ。顔淵二十三」

 

「子貢、朋友について問う。孔夫子はいわれた、心を誠にして告げ、その性を善へと導くことだ。そして友が聴き入れないようであれば速やかに止めることだ。無理をして善へと導くのは、自らを辱めるようなものだ」

 

「善とは、自ら行う心がなければならない。朋友といえ、まだその時でないのであれば、どうして無理強い出来ようか。また、相手に押し付ける時点で既に善は離れている。自らの善を手放してまで、告げる必要が何処にあろうか」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の夜、自宅

 

「不思議だ、形而上的な何かに近付くほど、論語から、孔夫子の教えから離れていく」

 

論語とは、生きた人間の血潮が流れている」

 

「父母の慈しみ、自らを誠にして人を思いやる、仁と義に生きる、一生涯を学ぶ、及び訳のわからん天命」

 

#三行詩

 

孟子、離婁章句上七十三にある、道とは身近にある。しかし人は遠くに求めている」

 

「為すべきことは日常生活にある。なのに、人はわざわざ難しいことに求めている」

 

「全ての人が、自らの父母を心から親しみ、年長者を尊べば、天下は太平となるのだ」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、通勤

 

曾子曰く、君子は文を以て友と会し、友を以て仁を輔く。顔淵二十四」

 

曾子はいう、君子とは学問の道により友を得て、友と学問の道を歩むことにより共に仁徳を高めていくものだ」

 

「学而第一に通じる。現代では儒学を学ぶ人はマイノリティであり、共に学問の道を歩む友との出会いは至難の業であるが、SNSの時代につき、間接的には知り合う機会が増えた。学問を続けていれば、いつかは互いに切磋琢磨出来る友との出会いがあると信じている」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「眠たい、寝不足なれど忠恕を日常生活で実践する、心を誠にすること」

 

儒家に多い、正義屋さんに注意」

 

「他人のミスを指摘するのが正義、このような小人にならないこと」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、一休み

 

「仮に、貴方は偽善家ですかと問う、どう答えようが、皆偽善家になる」

 

儒家とは善を推し進めるのが商売だ、しかし、人であるからには偽善から脱し得ない」

 

「要は、私は偽善家です、でも私の為ではなく公共福祉の為に善を行っています、これが解だ」「聞き慣れないが、偽善の対義ごとは偽悪だ、なら貴方は偽悪家ですかと問う」

 

#三行詩

 

「聞き慣れないが、偽善の対義ごとは偽悪だ、なら貴方は偽悪家ですかと問う」

 

「これは躊躇する、悪を用いながらも実は善を遂行している、今風のヒーローではないか」

 

「偽善と偽悪、−×+=−、−×−=+、見事に数学で証明出来る、そう、悪を逆転させれば善になる」

 

#三行詩

 

「数学的に述べれば+×+=+だが、果たして万人が可能だろうか」

 

「仮に、−×+(自分×論語)とは儒学を学んだ状態だ、ここに×−(×自らの悪を省みること)で初めて+に転じる」

 

「偽善とは自分×論語の状態だ、×省みることで、善に達する、皆善へ向かえるのだ」

 

#三行詩

 

「そして、−×−=+、悪人が×自らの悪を省みる=善に帰るのだ」

 

論語にある、省みるとは、人として最も大切なことだ、善への手順だ」

 

論語の『省みる』を、性善説孟子性悪説荀子はどのように解釈したのか、興味深い」

 

#三行詩

 

○火曜日の夕方、通勤

 

子路、政を問う。子曰く、これに先んじこれを労す。益を請う。曰く、倦むこと無かれ。子路一」

 

子路、政について問う。孔夫子はいわれた、常に民の先に立って働き、民の働きを労ることだ。子路、さらに問う。孔夫子はいわれた、飽きることなく続けることだ」

 

「孔夫子の子路に求めるリーダシップは明確だ、その直情径行の性格を活かした治政は、子路らしさで溢れている」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「GWの予定を考えている、何処か連れていけと圧をかけられる前に対策を練ろう」

 

「まあ、下案は映画と食事、中案は近所で焼き肉か寿司、上案は父の手作りクッキングデー」

 

業務スーパーで肉をどかっと買い、鉄板焼で食べる、他より安い、これでいこう」

 

#三行詩

 

○水曜日の朝、通勤

 

「仲弓、季氏の宰と為りて、政を問う。子曰く、有司を先にし、小過を赦し、賢才を挙げよ。曰く、焉んぞ賢才を知りてこれを挙げん。曰く、爾の知れるところを挙げよ。爾の知らざるところは、人それ諸を舎てんや。子路二」

 

「弟子の仲弓、家老である季氏の執事になり、政を問う。孔夫子はいわれた、それぞれの役人を先に動かすこと。過去の小さな間違いは不問にする。優秀な人材を取り立てることだ。」

 

「仲弓が問う、どうやったら優秀な人材を見つけ、取り立てたることが出来ますか。孔夫子はいわれた、汝が知る優秀な人材を取り立てれば良い。仮に、汝の知らない優秀な人材がいたとしても、他の人が放ってはおかないだろう」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の朝、電車内

 

「挙動不審の人あり、車内の人をあちこち探り見ている、何度も目が合う」

 

「知り合いではない、こちらも目を合わせてじっと見る」

 

「やがて、スマホ越しに周囲を見出した、興味深い、ひょっとして俳優のスカウトかも知れない、微笑んでみた」

 

#三行詩

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○水曜日の朝、乗り換え

 

「トイレで吐いている人がいる、最近毎朝だ、酒ではなくストレスっぽい」

 

「ふと、亡父も朝オエオエオーとなっていたことを思い出す」

 

「人には豪快不遜に見せても、実は臆病で酒も呑めない、不器用な人だった」

 

#三行詩

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○水曜日の夕方、通勤

 

子路曰く、衛の君、子を待ちて政を為さしむれば、子将に奚をか先にせん。子曰わく、必ずや名を正さんか。子路曰わく、是有るかな、子の迂なるや。奚ぞ其れ正さん。子曰わく、野なるかな由や。君子は其の知らざる所に於いて蓋闕如たり。名正しからざれば則ち言順わず、言順わざれば則ち事成らず、事成らざれば則ち礼楽興らず、礼楽興らざれば則ち刑罰中たらず、刑罰中たらざれば則ち民手足を措く所なし。故に君子はこれに名づくれば必ず言うべきなり。これを言えば必ず行うべきなり。君子、其の言に於いて苟くもする所なきのみ。子路三」

 

子路がいう、もし衛の君主が孔夫子に国の政を任されたらどうされますか。孔夫子はいわれた、まず名目を正しくするであろうな。子路がいう、それは迂遠ではありませんか。どうして名目を正そうとされるのですか。孔夫子はいわれた、子路よ、それでは学びが浅い。」

 

「君子とは、自分が知らないことを口に出すことはないものだ。そもそも名目が正しくなければ、話の筋道が通らず、話の筋道が通っていなければ政は成せない。政が成せないと礼楽が振興することはなく、礼楽が振興しなければ刑罰が公正ではなくなるのだ。刑罰が公正でなくなれば、民は手足を伸ばすことさえ出来なくなる。故に、君子とは何かを名づける時には、必ず言葉でしっかりと名目を定めるのだ。そして名目を正しくすれば、必ずや実践しなければならない。君子とは有言実行であり、軽はずみな発言をすべきではないのだ」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の夕方、乗り換え

 

「改札で駅員さんに大声で怒鳴っている人がいた、人集りと野次馬の群れ」

 

「高齢の男性、身なりは良く、言葉に迫力がある、些細なことらしく駅員さんは明らかに戸惑っている」

 

「何故馬なのだろう、御せないのであれば野次ハムスターとか猫の方が愛嬌があるのに」

 

#三行詩

 

○水曜日の夜、自宅

 

「Joshua SondheimのSweeney Toddが大好きだ、Sondheimは天才だと思う」

 

「映画も良くできているし、Sweeney Todd: THE Demon Barber of Fleet STREETのCDは繰り返し聴いている」

 

The Phantom of the Operaも大好きで、共に全曲、鼻唄なら歌える、勿論、鼻唄限定だが」

 

#三行詩

 

○水曜日の夜、自宅

 

「比較論とは興味深いものであるが、何でも検討しよう、とは賛成しかねる」

 

「仮に、論語と聖書を比較しても、大マゼラン銀河系とアンドロメダ銀河系を比較する様なものだ」

 

「極論、砂糖と塩の優劣を百万年検討しても、得た結論に意味は薄い、目的は何かが重要だ」

 

#三行詩

 

○木曜日の朝、通勤

 

「樊遅、稼を学ばんことを請う。子曰わく、吾、老農に如かず。圃を為ることを学ばんと請う。子曰く、吾老圃に如かず。樊遅出ず。子曰く、小人なるかな、樊須や。上礼を好めば、則ち民は敢えて敬せざること莫し。上義を好めば、則ち民は敢えて服せざること莫し。上信を好めば、則ち民は敢えて情を用いざること莫し。それ是くの如くなれば、則ち四方の民は其の子を襁負して至らん。焉んぞ稼を用いん。子路四」

 

「樊遅、穀物栽培について教えを乞う。孔夫子はいわれた、私は穀物栽培の農家には及ばない。次に樊遅、野菜栽培について教えを乞う。孔夫子はいわれた、私は野菜栽培の農家には及ばない。樊遅、部屋から出てから孔夫子はいわれた、樊須の学問はまだまだだな。」

 

「政を行う者が礼を好めば、民は彼を尊敬し、政を行う者が正義を志せば、民は彼に服従する。政を行う者が誠であれば、民は誠になる。そうなると、四方の民が子を背負って、その政を行う者のところに集まってくるものだ。どうして、自らで農業をする必要があろうか」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、電車内

 

「今朝、コンビニで買い物をしていたら、凶相のがっちりとした二人組が来店する」

 

「店内の少ない客を睨んでいる、殺伐とした雰囲気に西部劇を思い出す」

 

「ああ、この国もこういう時代か、幕末もこんな感じだったのだろうか、志士はいないのだ」

 

#三行詩

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○木曜日の朝、乗り換え

 

「通勤は都心部へ往復している、日に数百人の他人を見るのは苦痛でもあるが興味深くもある」

 

「人間、何をして生きてきたかが必ず外見、身なり、雰囲気に溢れている」

 

三国志の英雄たちとはいかないが、個性的な人ほど判りやすい、吉相・福相・貧相・険相・悪相」

 

#三行詩

 

「因みに、私は、子がいうには下っ端チンピラ顔らしい、休みの日は丸坊主でジャージを着ているからだろうか」

 

「お祭りなどで母に家族の画像を送る時、私には笑顔の再注文がくる」

 

「まあ、この顔のお陰で今まで他人に絡まれたことは皆無だ、感謝しなければならない、子もこうなるだろう」

 

#三行詩

 

○木曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、詩三百を誦するも、これに授くるに政を以てして達せず、四方に使いして専り対うること能わざれば、多しと雖も亦奚を以て為さん。子路五」

 

「孔夫子はいわれた、詩経三百篇を暗唱出来たとしても、そこから学びがなければ、民の為の政も行えず、外交官としての役目も果たせない。これではいくら詩を暗唱していても意味が無いではないか」

 

「中国春秋時代では貴族階級の基本教養として詩経の暗唱が求められたが、ただ言葉を暗唱出来るだけで、中身を学ぼうとしない貴族たちに孔夫子は呆れ返っている」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の夕方、乗り換え

 

「あと一日で九連休、何をしようか考えている、一番楽しい」

 

「明日は自分へのご褒美に寿司でも食べて帰ろうか」

 

「連休中は天神橋筋商店街でせんべろはしご・古本屋巡りもいいし、四天王寺の大古本祭りも素敵だ」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、通勤

 

「子曰く、その身正しければ、令せずして行わる。その身正しからざれば、令すと雖も従わず。子路六」

 

「孔夫子はいわれた、政を司る人が仁と義に基づいた正しい行いをしていれば、やたら法令や罰則を増やさなくとも民は従うものだ」

 

「政を司る人が不義、不仁、行いは私利私欲に塗れているようでは、いくら法令や罰則を増やしても民は従いはしない」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、電車内

 

「昨夜も荀子を読んでいた、統一前の強国秦で仁と礼を説いていた」

 

荀子はいう、儒家(仁と礼)なき国家運営は必ずや崩壊すると」

 

「後世にいる私たちはその後の歴史を知っている、複雑な気持ちになるも、点としての荀子はとても興味深い」

 

#三行詩

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○金曜日の朝、乗り換え

 

「ホームで並んでいるデカ頭の人を推理する、運動靴、作業ズボン、背広の上、鞄はビジネス用‥」

 

「及び髪型から元はサラリーマンをしていた、高価な鞄から役職は高かった、体型と蛍光色の靴から若い頃は運動していた、背広の状態から既婚者であり、妻との仲は良好」

 

「運動靴は汚れていない、現在屋内作業の仕事をしている、背広のセンスから年齢は60代、身なりのアンバランスから最近転職した、列を毎回押し入るのは性格が短気で競争タイプである、体型からみて武道経験者、足運びから柔道の有段者っぽい、、、電車が来た、正誤はわからないが数分でそれらを感じている」

 

#三行詩

 

○金曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、魯衛の政は兄弟なり。」

 

「孔夫子はいわれた、魯の国は周公旦の子、伯禽が、衛の国は武王の弟、康叔が治めた、文字通り兄弟のような国であったのだが」

 

「今や魯の国と衛の国、ともになんと乱れた有り様に落ちたものか、と孔夫子は時勢を嘆かれている」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の夕方、乗り換え

 

「子の塾代が家計を圧迫している、月6万強、一杯呑むか、友人と呑みに行きたいが自制する」

 

「始まりの初まりだ、子は中二、まだまだこれから金は入る、節約すべし」

 

「いつも通りに過ごそう、資格勉強とウオーキング、外食は金が溶けていく、クワバラクワバラ」

 

#三行詩
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○金曜日の夜、自宅

 

「真っ直ぐに生きる、周囲の小人に阿ねない、自らの一つを信じること」

 

「とっておきの浪漫と冒険、恋と一生涯の連れ合い、真っ直ぐなら必ず出会える」

 

「心底惚れる、一生一度の恋を決して離さないこと、逃げるな諦めるな」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「GW9連休、家族サービスDAY以外はこの機会に公田連太郎先生の周易講話を精読しようと思う」

 

「資格勉強は一日五時間とし、以外は儒学の勉強に時間を使おう」

 

「この国で志士、足らんと願うものは、古来から学ぶ、省みる、実践する、ねばならぬ生き物だと思う」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「この歳になっても眠れない時にきまって聴く、You Tubeのフアミコン版ウィザードリィ1BGM集」

 

「高校生の時に、既に異世界を彷徨っている、昨今流行りの転生など生ぬるい」

 

「無心で、黒一色に白線のダンジョンを何百時間も探索した、たまに帰りたくなるのは否定しない」

 

#三行詩

[[FC]ウィザードリィ 1(Wizardry 1)BGM集 - YouTube

 

所感)

■現在進行形のリアルに関して

この時代を生きてはいるが、実は二千五百年前からのち数百年に書かれた活字の世界を日々彷徨っている。

別に、今は精一杯生きている。過去に韜晦してるわけではない。

どちらかといえば親バカなので子の迎える時代を心配している。

馬鹿なことだ…。次世代の我が分身に余計なお世話だろう、亡父がそう思ったように。

 

■iPadPRO

自宅にパソコンはなく、2014年発売の第2世代、iPadAir2を9年間使い続けていた。

別に問題はないが、今日(土曜日)、梅田のヨドバシカメラで最新型のiPadPROを買う。

10年使えるなら安いものだ。

前から考えていたので予算は折り込み済み。

古いiPadは初期化してから子に渡した。

一から、グーグルのアカウント作成からしている。こんな年頃だろう。

 

hatenablog.com