四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第八十八章(憲問第十四)

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○日曜日の朝、5月21日、自宅

 

「南宮适、孔子に問いて曰わく、羿は射を善くし、奡は舟を盪かす。倶に其の死を得ず。禹と稷とは躬ら稼して天下を有つ。夫子答えず。南宮适出ず。子の曰わく、君子なるかな、若き人。徳を尚べるかな、若き人。憲問六」

 

「弟子の南宮适(子容)が問う、古代堯王朝の羿は弓矢の達人であり、奡は舟を地上に押し戻せるくらいの怪力でしたが、どちらも滅ぼされました。一方、夏王朝を開いた禹と稷は、みずから耕して天下を保ちましたのは何故でしょうか。」

 

「孔夫子、答えず。南宮适が退席したのち、孔夫子はいわれた、南宮活は君子といえる。天下を治められるのは武の達人や力持ちではなく、道徳であることを十分に理解している。徳を貴ぶことを知っているな」

 

#三行詩 #論語

 

○日曜日の午後、自宅

 

荻生徂徠先生の学則を読んでいる、今、荀子にハマっているせいか、とても共感出来る」

 

「孔夫子の教えとは論語に尽きるし、六経を読むことの大切さを説く」

 

「仁と義ではなく、仁徳こそ大本であり、孔夫子が説かれたことだ、孔夫子に教えに帰れと、興味深い」

 

#三行詩

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○日曜日の午後、ウオーキング

 

スラッシュ・メタル集を聴きながら、森を歩いている、暑い」

 

「太る一方なので、猛暑・大雨関係なしに歩く、ご飯が大好きだ」

 

「仁徳と理の関係が興味深い、広げ過ぎれば実学から外れ、虚学に達している感がある」

 

#三行詩

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「古学派は、宋学を理に過ぎるとする、仁徳を拡大解釈し、仏教・道教をも取り入れたと」

 

「確かに、天才朱熹朱子学は壮大な形而上学的な世界を構築し、観念論の匂いすら感じる」

 

「だからといって現代の私たちが拒否する必要はない、バッハが好きでブラームスを聴かない等は自由だ」

 

#三行詩

 

「公田連太郎先生の呻吟語は少しずつ読んでいる、凄く難しい」

 

「宋明学とは、なんとまあ難解なんだろう、明治書院版の近思録も、学問が進まない」

 

「まあ、読む本に困らない状況は嬉しい、儒学実学であるべき、という物差しも手に入れた」

 

#三行詩

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○日曜日の夕方、ウオーキング

 

モーツァルト・ピアノ集を聴きながら、森のベンチに座り、涼風を楽しんでいる」

 

「緑に囲まれて安らいでいる、ふと、明日からの通勤、待ち受ける仕事を思う」

 

「まあ、ずっとここで安らげる訳でもない、藪蚊も多い、居場所に帰ろう、読書に勤しもう」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、通勤

 

「子曰く、君子にして不仁なる者あらんか。未だ小人にして仁なる者あらざるなり。憲問七」

 

「孔夫子はいわれた、君子でありながら不仁である者はいたが、小人でありながら仁徳を持つ者は見たことがない」

 

「私利私欲と仁徳は相容れない、自らのことしか関心がない小人に、どうして道徳の最高なる仁徳を得れようか。仮に、小人が自らから離れ、公共の正義を思う、行うのであれば、彼(彼女)はもはや小人ではなく君子に近い」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

荀子にある、礼とは規律である、故に自ら養わなければならない」

 

「自ら養うことで礼は仁徳となる、養うとは終生学ぶことだ」

 

「青は藍より出でて藍より青し荀子の勧学篇にある、礼は藍、仁徳は青」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、電車内

 

「ただ、荀子の全てに共感は出来ない、メリトクラシーである限りは平等とは遠い」

 

「現代の民主主義社会で生きているが、選民思想による差別社会であることは否定出来ない」

 

「故に、社会的な一面では性悪説は肯定する、しかし人の本質とは性善である事は揺るぎない」

 

#メリトクラシー/もともとは、生まれや身分によって地位が決定された前近代社会から個人の業績(メリット)によって地位が決定される近代社会への転換によって広がった原理。

#三行詩

 

「やはり私は孟子原理主義者でありたいと思う」

 

民本主義、全ての人間は平等である、性善説、そして易姓革命

 

「論理的には完全には遠いが、孟子には浪漫があり、夢や希望に満ち溢れている、週刊少年ジャンプ的で何が悪かろうか」

 

#三行詩

 

「仮に荀子派がいたらこういうだろう、おいおいaristotles200、漫画みたいなこというなよ」

 

「自由と平等とは、私たち世襲エリート、選民が与えてやっているものだろう」

 

「お前が高学歴で家柄が良く、代々の資産家ならこちら側だが、明らかに違うではないか、一市民よ」

 

#三行詩

 

「故に、私は孟子原理主義者を標榜する、民主主義国家で教育を受けた一市民として」

 

メリトクラシーとは人類の構造的欠陥かも知れないが、少なくとも自由と平等とは自ら掴むものであり、与えてもらうものではない」

 

「どうも資本論に近付くばかりなので、二千五百年前の孔夫子に思考を戻したい」

 

#三行詩

 

○月曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、これを愛し、能く労すること勿からんや、忠ありて能く誨うること勿からんや。憲問八」

 

「孔夫子はいわれた、愛するからには鍛えて一人前にさせたいし、誠があるからには善の道を教えないでおられようか」

 

「孔夫子の、弟子に思う気持ちを率直に述べられた。因みに、弟子になりたいと希望する者を、孔夫子は拒むことはなかったという」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の夕方、乗り換え

 

「肩透かし、がっかり、いやこれで良かったのだ」

 

「目的とズレた処で何か希望を抱く方がおかしい、宝くじに全力投球する人が世の中にいくら居るとでも」

 

「賭け事は好まない、一つ一つ積み上げて行けば良い」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、通勤

 

「子曰く、命を為るや、卑甚これを草創し、世叔これを討論し、行人の子羽これを脩飾し、東里の子産これを潤色す。憲問八」

 

「孔夫子いわれた、鄭の国で外交文書を作成する場合、三人の者がそれぞれ草案、検討、添削し、最後に名宰相であり名文家の子産が全文を見直したのだ」

 

「子産、中国春秋時代の鄭に仕えた政治家。姓は姫、氏は国、諱は僑、字は子産。「公孫僑」とも呼ばれた。祖父は鄭の穆公、父は子国(公子発)、子は国参(子思)。弱小国の鄭を安定させる善政を行い、中国史上初の成文法を定めた」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の朝、電車内

 

「紀元前238年の思想家に、現代の自由と平等を求める方が無理がある」

 

荀子は、社会を安定させるシステムとして階級に成果主義実力主義を取り入れた」

 

「そして、弟子の李斯が秦帝国の皇帝を頂点とする官僚制度を作り上げた」

 

#三行詩

 

荀子とは、儒学の礼から、社会システムとは、斯くあらねばならないと考えた」

 

「そこで仁徳は、礼・規律となった、後世の宋学は、仁徳を道学へ、存在論へと進化させた」

 

「孔夫子の仁徳から様々な学派が生まれるも、忠恕、自らを誠にして人を思いやる仁徳は、いったい何処へいったのだろうか」

 

#三行詩

 

「大雑把過ぎるが、日本の官僚制度の大本は、始皇帝秦帝国まで遡れる」

 

秦帝国のシステムを作り上げた李斯は法家であるが、師匠は儒家荀子だ」

 

「礼を重要視する荀子の師は子思の門人、子思の師は曾子、そして孔夫子にたどり着く、仁徳から発生している」

 

#三行詩

 

「政治とは、根本に仁徳があってこその為政者と市民だ」

 

「システムありきではない、根底に思いやりと、為政者自らの市民に仕える誠がなければならない」

 

「温故知新とは、遡れば仁徳に至る、二千五百年前だろうが現代だろうが、人の根本は変わらない」

 

三行詩

 

○火曜日の夕方、通勤

 

「或るひと、子産を問う。子曰く、恵人なり。子西を問う。曰く、彼哉、彼哉。管仲を問う。曰く、人なり、伯氏の駢邑三百を奪い、疏食を飯らいて歯を没わるまで、怨言なかりき。憲問十」

 

「ある人、鄭の大夫である子産について問う。孔夫子はいわれた、恵み深い人です。次いで楚の大夫であった子西について問う。孔夫子はいわれた、ああ、あの人ですね。」

 

「更に斉の宰相である管仲について問う。孔夫子はいわれた、人物といえます。管仲は、伯氏に罪があることを正して、彼の領地である駢の邑、三百戸を取り上げました。のち伯氏は粗末な生活で世を終えましたが、管仲が公正であった為、死ぬま管仲に対して怨み言をいうことは無かったということです」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「朝からつまらない事でケチが付き、そのまま一日が終わる」

 

「ケチとか、つまらない事ではなく、私がつまらない人であったと認める」

 

「学問が足らない、ただ、つまらない人だと省みれた点のみ良い一日だった、明日に繋げよう」

 

#三行詩

 

○火曜日の夜、自宅

 

「Dave Brubeck、Three To Get Readyを繰り返し聴いている」

 

「名盤Time Out、有名な曲はTake Fiveだが、私は中二でこの曲に出会い、取り敢えず52歳まで繰り返し聴き続けている」

 

「今日はつまらない自分だった、明日もつまらないかも知れない、が、少しは面白くしよう」

 

https://t.co/kYjh3eFbBT

#三行詩

 

○水曜日の朝、通勤

 

「子曰く、貧しくして怨む無きは難く、富みて驕る無きは易し。憲問十一」

 

「孔夫子はいわれた、貧しい時に世の中を、他人を、自分の境遇を怨まないことは難しい。一方、富める時に驕慢にならないように自らを抑えることは容易い」

 

儒学とは人間学であり、現実をそのまま認識し、その上で仁徳を目指す」

 

#三行詩  #論語

 

○水曜日の朝、電車内

 

荀子は地方長官として政を行っていた、故に政治に関わる話しが多い」

 

性悪説という言葉が独り歩きした、実際は告子と似たような、人とは素材であると述べている」

 

荀子が異端視されたのが分かる、儒家の夢希望ではなく、実学過ぎたのだ」

 

#三行詩

 

「同じ中国戦国時代でも、孟子は七カ国が争い、荀子は秦と斉の二強時代、統一前の頃だ」

 

荀子は、儒家の政治を実践出来た人だが、やがて失脚した」

 

「現代で荀子の全体像を掴むのは難しい、儒家の夢希望が少なく、実学として礼を重んじたからだが、これは時代の変化に対して必然ではなかろうか」

 

#三行詩

 

荀子の再評価とは、実学としての儒学の変化と、その内に何処まで孔夫子の教えが根底にあるかによる」

 

「仁徳なき法治社会である現代にも通じる」

 

孟子のように儒家の夢希望で溢れているのも過ぎるが、足らずの荀子にも非はある、実学の未来像が見えない」

 

#三行詩

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

日課形意拳三体式左右各十五分と朝晩の低脂肪カルシウム強化牛乳」

 

「血圧が118/71まで下がる、以前は168/98、降圧剤を服用しなくて良かった」

 

「やはり筋肉は正義だ、そして牛乳は正義を助ける味方らしい」

 

#三行詩

 

○水曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、孟公綽、趙・魏の老と為れば則ち優かならん。以て、膝・薛の大夫と為すべからず。憲問十二」

 

「孔夫子はいわれた、魯の大夫である孟公綽は、私欲が少ない為、趙・魏といった、大国の家老であれば務めることは出来よう。しかし、能力に欠けるところがあり、膝・薛のような小国の大夫であれば、とても役目を果たすことは出来まい」

 

「当然ながら、魯の国も滕や薛と同じく小国であり、名門の生まれだけで魯の大夫の地位にある孟公綽を、私欲が少ないと長所を認めながらも、力足らずと孔夫子は述べられた」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の夕方、乗り換え

 

「いつの時代でも、権力の世襲は変わらない、勘違いは続き選民思想まで抱く者がいる」

 

メリトクラシーとは教育の格差へとつながり、社会は二極化する」

 

荀子はこれを是とする、個人よりは集団、社会の安定、戦乱のない世を願った、不公平ありきの人の幸せだ」

 

#三行詩

 

「不思議だ、権力者側の為の儒学荀子が異端とされ、夢希望を語り、ともすれば反権力的な孟子が正統派とは」

 

「やはり、儒学とは孔夫子の教えであり、論語に帰するのだろう」

 

孟子荀子、革命思想と国家維持、荀子を読めば読むほど孟子が引き立つとは、孟子原理主義者としては嬉しい」

 

#三行詩

 

○水曜日の夜、自宅

 

荀子の本領は、天論篇第十七にある、儒家でありながら天と決別したのだ」

 

「天も天帝は存在しない、超越者、或いは鬼神、霊など、非現実的な事象を一切否定した」

 

「紀元前298年の人が、現代人と変わらないリアリズムに目覚め、公言したのだ」

 

#三行詩

 

「仮に、荀子の理想とは何か問う、礼(規範)と人との同一化だ」

 

「ふと、エージェント・スミスで満ち溢れた世界を思う、そう、荀子あとの法家とは仁徳ではなく同一化を選んだのだ」

 

「法治社会とは、人の同一化を理想とし、イレギュラーを治療、ないし排除する」

 

#三行詩

 

「究極的には、最後は天に戻り、大自然と同一化する等々、かも知れない」

 

「現状の問題は、同一化を求められるがあまり、全て条文化された生活の中で、本来人が持つ忠恕や仁徳がイレギュラー化しつつあることにある」

 

「人の心が置き去りにされている、人として最も大切な仁徳が、もはや遺物扱いだ」

 

#三行詩

 

「解決方法は簡単だ、古の舜帝が行ったように、善いことを好む人が増えれば良い、善いことを広げていけば良い」

 

儒学とは実学でなければばらない」

 

「結局は、堯帝、舜帝を理想とする孔夫子の教え、論語を学ぶ、実践する人を、今の時代から少しでも増やすことにかかっている」

 

#三行詩

 

○木曜日の朝、通勤

 

子路、成人を問う。子曰く、臧武仲の知、公綽の不欲、卞莊子の勇、冉求の芸の若き、これを文るに礼楽を以てせば、亦以て成人と為すべし。曰く、今の成人は何ぞ必ずしも然らん。利を見ては義を思い、危うきを見ては命を授く、久要、平生の言を忘れざる、亦以て成人と為すべし。憲問十三」

 

子路、人物について問う。孔夫子はいわれた、臧武仲の知、公綽の不欲、卞莊子の勇、冉求の才、これに礼楽の加えれば、人物と言って良い。」

 

「孔夫子は更にいわれた、今の人物とは、必ずしもこうではない。しかし、世の中では、利を捨て義を尽くし、難にあって命を投げ出す、約束は必ず守る、これらを人物とする。このような人もまた、人物と言って良いのだ」

 

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「昨夜、子の修学旅行の為の積み立てサイトで、登録にストレスを感じる」

 

「半角カタカナで名前を記入する、スマホで半角カタカナの打ち方が理解らない、やり直し、時間オーバー等々」

 

「一文字ずつ変換すると気付いたのは大分あと、無駄で不愉快な時間だった」

 

#三行詩

 

○木曜日の朝、車内

 

「子供の頃、トイレットペーパーを使い過ぎると、地獄でトイレットペーパーの橋を渡るよ、といわれた」

 

「不思議な光景だ、地獄の上にトイレットペーパーの道」

 

「子供心に、じゃあ、使いまくって紙を太くしよう、床に敷いて歩く練習をしなければ、と遊んだ記憶がある」

 

#三行詩

 

○木曜日の夕方、通勤

 

「子、公叔文子を公明賈に問いて曰く、信なるか。夫子は言わず笑わず取らずと。公明賈対えて曰く、以て告げし者の過つなり。夫子は時にして然る後に言う、人その言うことを厭わざるなり。楽しくして然る後に笑う、人その笑うことを厭わざるなり。義ありて然る後に取る、人その取ることを厭わざるなり。子曰く、それ然り、豈それ然らんや。憲問十四」

 

「孔夫子、衛の大夫であり大富豪の公叔文子のことを、衞の人である公明賈に問う、大夫は話もせず、笑いもせず、財貨を取受け取りもしないとは本当ですか。」

 

「公明賈がいう、孔夫子に伝えた人の誤ちです。大夫は話すべき時に話す故に、話されない時に気にする必要はなく、楽しむべき時には笑われる故に、笑わなくても気にする必要はなく、財貨を受け取らなければならない時には受け取られる故に、受け取るかどうか気にする必要はありません。孔夫子はいわれた、その通りであろうか、本当にその通りであろうか」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、通勤

 

「子曰く、臧武仲防を以て後を魯に為さんことを求む。君を要せずと曰うと雖も、吾は信ぜざるなり。憲問十五」

 

「孔夫子はいわれた、 魯の大夫である臧武仲は暴政を振るい、結局出奔せざるを得なくなった時でも、防の城に篭城し、防の城を明け渡す引き換えに、自分の一族から後継者を魯国に立てることを要求した。臧武仲が、魯の君主に強要してはいないと弁解しても、私はとても信じることなど出来ない」

 

「臧武仲は再び魯国へ返り咲こう画策している、その為に、あろうことか国主まで強要した、とても信じることなど出来ようか」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、車内

 

「自然に畏敬の念を持つのは良いが、妄信し、あたかも意志があるかのように奉る」

 

「人を捨てて、精霊さんにでもなるならまだ良いが、人間の生活は守りたい」

 

「人間の内で生活するのであれば、人間であらねばならない、それが業というものだ」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「首相の息子とは、特権階級であり、次の首相にでもなるつもりらしい」

 

「首相公邸が一族宴会場とは言葉もない」

 

「閣僚ひな段に寝そべる意思自体が末恐ろしい、選民はすることが違う」

 

#三行詩

 

○金曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、晋の文公は譎りて正しからず、斉の桓公は正しくして譎らず。憲問十六」

 

「孔夫子はいわれた、五覇の一人である晋の文公(重耳)は謀略を好み、正道を歩むことなく天下の覇者となり、一方、同じく五覇の一人であるの桓公は、管仲を宰相に抜擢し、謀略を好まず、正道を歩んで天下の覇者となったのだ」

 

「大器晩成の文公(重耳)は政治的手腕に優れてはいたが徳治政治には遠く、孔夫子の理想とする君主ではなかった」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の夕方、乗り換え

 

「やはりアトピーが出た、ゾンビの腐敗臭のような臭いを漂うわせて帰宅している」

 

「土日は肌を休ませよう、紫外線か温度差か、悪化の原因はいつも通り理解らない」

 

「主治医の決めセリフが浮かぶ、今の時期、皆さん悪化してますよ(笑顔)と、年中同じことをいう」

 

#三行詩

 

アトピー痒み発作とは意思の力で止められない」

 

「掻き壊す内に、皮膚ではなく身体の内部から独特の臭いが鼻にくる」

 

「頭の中が痒みに染まり、皮膚は血まみれ、トイレの床は落屑が積もる、周囲に悪臭、やはり地獄だ、床は紙で拭いた」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「肉と骨が見える、内臓、脳みそ、筋肉、皮膚、生臭い、そして、こころ」

 

「こころが楽しい、本を読むと満たされる、肉体から離れ、こころが世界を創造する」

 

「惑うとは楽しいものだ、こころは無限に広がり、そして最後には消えていける、この苦しみからの解放だ」

 

#三行詩

 

○土曜日の夕方、ウオーキング

 

モーツァルト魔笛を聴きながら森を歩いている、終日寝て回復する」

 

「風が心地よい、来週から雨らしい、子は臨海学校とか」

 

「日常が歯車のように動き続けている、たまには止まることも必要だ」

 

#三行詩

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所感)

■土曜日の夜

金曜日の昼、久方ぶりにアトピーの痒み発作をおこし、肌を掻き壊してしまう。

今日は一日中、寝ていた。

明日も、用事以外は、安静にする。

じっと動かずに肌の再生を待っている。

 

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