四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第百二十九章(子罕第九②)

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○月曜日の朝、3月4日、通勤

 

子曰、可与共学、未可与適道、子罕篇三十

 

孔夫子はいわれた、共に学問を行うことは出来よう、しかし同じ学問の道を歩むことは出来ない人もいる。

 

「志や学問に対する思いが異なれば、孔門を叩いた時は変わらぬも学問が進めば次第に溝が広がる人もいる、悲しいことだ」

 

#論語

 

「学問の道とは、学問をすることが目的ではない」

 

「学問をして、自らを磨き上げる、故に道なのだ。自らの学問を誇ってどうするのか」

 

四書五経を読んだ、全て写経した、良いことだが、それを誇るより学んで何を得たか、省みたか、改めたかが眼目だ」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、一休み

 

素読という勉強方法がある、短期的には意味不明であるが、長期的には真に良いものだと思う」

 

「これまで東洋思想なら歎異抄孟子、西洋思想なら自省録、論理書簡集Ⅰ、Ⅱといった、自分の中で随一と思う本を素読してきた」

 

「今回、初見である孝経を素読している、素読という勉強方法を強化してどのような結果となるか、検証したい」

 

#三行詩

 

○月曜日の午後、二休み

 

「例えば内閣支持率が最低を更新する、を民意と報道するも、誰も○国の庇護を離れよ、とは言わない」

 

「良い悪いは抜きにして、報道とは、既に思想忖度された民意を語る動画再生(YouTube)と変わらない」

 

「日本の報道は全て同じ方向だ、船団型というか、一糸乱れぬ戦前、戦中報道と似ている、数社くらい内閣支持率は孤高の境地を彷徨うとか、褒める(?)報道があってもよい(今の内閣を支持する、支持しないは置いといて)」

 

#三行詩

 

「要は、思想忖度の余地がある出来事に、最初から民意の決定であるかの様に全社一律報道をする現実だ」

 

「私は独善で偏固者、故に間違っているのだ」

 

「周囲と同じように、マスコミの報道する勧善懲悪に一喜一憂し、皆と同じことを言う方が安全なのだ、そういう世界、そういう時代になりつつある」

 

#三行詩

 

「故ナワリヌイ氏は、最果ての地、北極圏の刑務所でプーチン大統領の演説を繰り返し強制視させられたとか」

 

「ある意味シュールであり、スターリンの時代を思い起こす」

 

「日本でも、いつ始まるのか怪しいものではないか、TVの前で1日中、民放とN○Kを強制視聴させられる、ああ、既に済みか」

 

#三行詩

 

「政治は空洞化し、民意を語るマスコミは無双、民衆はポピュリズムに熱狂する、アジテーター(煽動者)の時代来たれり」

 

「までは、まだ至ってはいない」

 

「歴史は繰り返すがこんな歴史は御免被りたい、日本の良識的な知識層は沈黙、拝金事なかれ主義層は迎合、要は、普通の市民が自ら意思を持たねばならない」

 

○月曜日の夜、自宅

 

「不思議だ、資源ある大国を外部から倒せたことは少ない、全て内部崩壊であることは高校の世界史Bにすら書いてある」

 

「防衛側には防衛に必要な兵器を渡し、国内の反政府派に莫大な支援をするのが定番だ、欧米はその手法に精通している(過去も現在も繰り返している)」

 

「現代にも明石元二郎大佐の如き人物はいるはずだ、内部崩壊に仮に100億ドルを費やせるのであれば戦争はもう終わっている。であれば欧米の事情、欧米軍需コングロマリットの意向とか、下衆の勘繰りが広がる」

 

#三行詩

 

「結局、誰が儲けているのかが戦争を紐解く方程式であることは歴史が証明している」

 

「私は孫子の兵法のド素人だが、今回の戦争は変だ、欧米側は金を湯水の如く使うも、長期的戦略が見えない」

 

「戦争とは悲惨なことであり、一片の正義もない、常に弱者が蹂躙され虐殺される、悪の中の悪だ」

 

#三行詩

 

「独裁者とは、自国の若者の戦死に心痛むことはなく、自らの権威や地位を守る為なら国を売り渡そうが平気な類の畜生だ」

 

「故に、外敵に敗れる状況とは、国全て(市民の犠牲、都市の破壊)が崩壊してからという悲惨な事態となる」

 

「独裁者が一番怖れるのが国内の反政府派、反乱分子、敵国との内応者であり、自分にとって何者が一番危険であるか、独裁者が一番知っている」

 

#三行詩

 

「故に、まともに戦争で倒そうとする(撤退させようとする)ことが上手くいくわけがない」

 

「相手は今畜生だが、その代わりに独裁者を倒せば、状況は変わる」

 

「やはり、革命、反乱は進行中なのだ、独裁者の次にまた独裁者が来ようが今よりましと信じて、歴史は繰り返すのだろう」

 

#三行詩

 

「ロシアがアメリカの大統領選に介入して、アメリカがロシアの反政府派を支援しない、理屈がない」

 

「大国の正義とは、常に大国の為にある、過去現在未来もだ」

 

「どんな独裁者でも永遠に生きれない(幸いだ)、超高齢の為政者とは、超高齢故に周囲に群がる利権者集団から好まれる、そういうことだ」

 

#三行詩

 

「いくら優秀だとしてもだ、八十を越えた人が、超大国のトップを務められるものだろうか」

 

「若い頃から超人なら別だが、彼が大統領になれたのは超高齢だからだ」

 

「おそらく全盛期は六十代だろう、しかし彼は六十では若すぎて決して大統領にはなれない、有能では大統領に相応しくないからだ」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、通勤、雨

 

可与立、未可与権、子罕篇三十

 

(孔夫子はいわれた)次に、同じ学問の位(積み重ね)に立てたとしよう、しかし学問を経書から学ぶだけで実践しない、省みない、改めてない。画竜点睛を欠くとは残念なことだ。

 

「孔夫子は同じことを、繰り返し言葉を変えて述べられている」

 

#論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「ホームで行列、また、例の間隔(2m)を開けて立つ人あり」

 

「彼女から後ろに19人並び蛇行、彼女の前は3人のみ」

 

「背中のオーラが前に人が入ることを許さない、まるでラオウ、そう、覇王色の覇気だ」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、一休み

 

「曰く、選挙で民意を問いたい、それが毎回この有り様だ」

 

「選挙も民意も、お得意の『骨抜き』としか思えない」

 

「選挙はお金がかかるものとか、そうしたのは勿論国民ではないし、会計責任者でもない」

 

#三行詩

 

「権力と特権にしがみついた八十歳を越える人が選挙には強い」

 

「これを民意とすること自体が言葉の使い方を間違っている」

 

「権力と特権を離さない猫又と化した政治家に、コバンザメの如く利権をねだる人たちの民意とは、明らかに政治の腐敗に他ならない」

 

#三行詩

 

「骨抜きにされた利権塗れの選挙、と読むと遠い外国のように感じる」

 

「利権に絡む経営者、富裕層の意思、或いはマスコミが自ら思う統一した意思、これを民意とするのも言葉の使い方を間違えている」

 

「民意ではなく、權力者、及び利権に群がるコバンザメ様のご意向だ」

 

#三行詩

 

「選挙=腐敗、民意=權力者側のご意向」

 

「マスコミも相変わらずマスコミの民意(戦前、戦中からの悪しき習慣である)、売れれば何でもいいを掲げる」

 

「やはり、今の世の中は不仁で満ち溢れている、早々に隠棲せねば、身に危険が及ぶかも知れない、という結論となる」

 

#三行詩人

 

○火曜日の午前、二休み

 

「もし、私がアジテーター(煽動者)ならこういうだろう、権力にしがみつく長老、世襲議員から政治を取り戻そう」

 

「腐敗した政治は、選挙そのものにある、利権と政治を切り離すしか方法はない」

 

「政治家個人の権限を弱くして日本も二大政党制を実現させる、政党を主体とする政治へ、と」

 

#三行詩

 

「弱い野党など要らない、強すぎる与党も要らない」

 

「派閥を解散する、結構なこと、次に政党も解散し、二大政党制へと移行する」

 

「政治の仕組み、そのものを変えなければ、この国の腐敗は無くならない、と」

 

#三行詩

 

「この国の腐敗とは何か、個人に利権が集中する、選挙にお金がかかる制度そのものにある」

 

「国会議員は偉いのか、否、偉いのは、世界第二位の高額納税をしている私たち国民にある」

 

「果たして、利権を甘受している今の国会議員が、仕組みを変えようとするだろうか、与野党よ共にだ、と」

 

#三行詩

 

○火曜日の午前、三休み

 

「何かを非難するからには非難だけではなく、自らの意見を、拙くとも述べることが道理だ」

 

「しかし、どうも大雑把で拙すぎるように思う」

 

「やはり、現代のことは餅は餅屋にお任せして、二千五百年前に話しは戻そう、らしくなかった」

 

#三行詩

 

○火曜日の夕方、通勤

 

唐棣之華、偏其反而、豈不爾思、室是遠而、子曰、未之思也、夫何遠之有哉。子罕篇三十

 

民謡に『庭梅の花びら、風にゆらゆらと揺れる、貴方を思う気持ちに変わりはないが、貴方の家が遠いのだ』とある。それを聴いた孔夫子はいわれた、男の気持ちが離れているのだ、本当の愛があれば、距離など関係あるものか。

 

論語の中でも変わった句。男女の恋愛を述べられた。愛があれば、遠方に居ようと関係なく結ばれるものだと。或いは前の句にかけて学問の道で解釈する識者もいるが、美しい民謡なのだ、恋愛でよいと思う」

 

#論語

 

○水曜日の朝、通勤

 

孔子於郷党恂恂如也、似不能言者、郷党篇一

 

孔夫子が郷里の人たちと居られるときは、穏やかで恭しく、言葉を発せられることも余りなかった。

 

「時と場所、場合に適った思い行い、夫子は日常生活でも中庸を体現されていた」

 

#論語

 

○水曜日の朝、乗り換え、雨

 

「珍しく、アラブ王族風の若い夫婦が前に立っている、富裕層、異国の香水の薫り」

 

「身長も高いが、欧米人とは明らかに雰囲気が違う」

 

「西洋風の服を着ているが生活感が皆無、トーブが似合う顔立ち、なんとなく、遠い砂漠の国を思う」

 

#三行詩

 

○木曜日の朝、通勤

 

朝与下大夫言、侃侃如也、郷党篇二

 

朝廷で、位の低い役職の者と話すときには穏やかな様子であられた。

 

「以下、孔夫子の朝廷でのご様子を述べる句が続く」

 

#論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「毎夜、座禅をする、最近は腹を据えるより、頭の上に糸を思い身体を吊り上げるイメージ」

 

「いわゆる、糸あやつり人形になる、ストンと坐る」

 

「良い悪いは判らない、しかし心の落ち着きは良いように思う、仕事中でもたまにする」

 

#三行詩

 

「通勤中、調子が良いと脳裏に音楽が流れる、大概はクラッシック音楽だ」

 

「この二三日、韓国映画『素晴らしき世界』の主題曲がピアノで流れる」

 

「ブラザーでも登場するのだろうか、たまにフレーズを忘れサビばかり流れる、不思議だ」

 

#三行詩 

 

○木曜日の夕方、通勤

 

与上大夫言、言言如也、郷党篇二

 

(朝廷で)位の高い役職の者と話すときには中正であられた。

 

「識者の現代語訳で、和やか→慎み深く→恭しくとあり、三者(下大夫→上大夫→君主)対比であれば、こちらの方が、私の意訳よりわかり易いと思う」

 

#論語

 

○金曜日の朝、通勤

 

君在叔昔如也、与与如也。郷党篇二

 

(朝廷で)君主と話されるときには慎み深く、礼に則された。

 

「孔夫子は朝廷に於いて、三者三様に正しき礼節にて接せられた。当時の形容詞を現代語に意訳する難しさも改めて思う」

 

#論語

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「花粉の影響か、アトピー酷く、痒み涙目で視界ぼやける」

 

「深夜の痒み大発作に参っている、苦しみで脳みそが縮む気がする」

 

「車内ではじっと目を閉じる、北斗神拳の奥義、無想転生、無より転じて生を拾うことを思う、も、やはりよく解らない」

 

#三行詩

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○金曜日の夕方、通勤

 

君召使擯、色勃如也、足攫如也、郷党篇三

 

君主から国賓の接待役を命じられると、顔色を改められ、足どりを慎ましくされた。

 

「以下、礼儀作法に則った孔夫子の鮮やかな朝廷での所作が述べられる」

 

#論語

 

所感)

■土曜日の夜、自宅

例の如く、アトピー悪し、終日寝る。