四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第百三十章(郷党第十②)

○日曜日の午後、3月10日、森

 

揖所与立、左右其手、衣前後譫如也、郷党篇三

 

(朝廷で)同役の人たちに挨拶をされるときは、両手を胸の前で組み合わせて、左に向き、次に右に向き、少し上にあげる動作をされた。礼服の裾の前後は整然と揺れ動き、寸分も乱れない。

 

「孔夫子の身長は2m16cmとされ、文武両道と見事な礼儀作法、朝廷での礼装がさぞかし映えられたのではないか、イメージ的にやや被る、後の三国志に登場する関羽が1m86cmとか、共に中国では信仰の対象とされた」

 

#論語

 

○日曜日の夕方、マクド

 

「調子が悪いときには荻生徂徠先生の論語徴がよい」

 

「現代語訳はないが内容は論語に変わりない、名文なので字を追いかるだけでも楽しい」

 

「去年から徂徠先生の古書をこつこつと集めている」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、通勤

 

趨進翼如也、賓退、必復命曰、賓不顧矣。郷党篇三

 

(朝廷で)賓客を案内するときは、小走りで両肘を外に出し鳥のように袖を広げられた。賓客が退出されたときは、後ろを振り返らなくなるまでお見送りをし、賓客がお帰りなったことを君主に復命された。

 

「孔夫子の巨身で、袖を左右に広げて鳥の様に小走りに賓客を案内されたとある、鳥は鳥でもオオワシのような風格であられたのではないか。現代とは作法が異なるも、遡れば周王朝、堯帝や舜帝の朝廷での礼儀作法もこのような形であったのであろうか、と思いが広がる」

 

#論語

 

○月曜日の夕方、通勤

 

入公門、鞠躬如也如不容、郷党篇四

 

宮廷の一番外の門である公門に入るときには、身をかがめて恐れ慎み、自らの身体が入りかねないような敬虔な態度をとられた。

 

「宮廷での礼儀作法とは、一番外の門から始まる。心と作法が適ってこその礼といえる」

 

#論語

 

○月曜日の夜、自宅

 

「米国五十年代〜のSF小説群が大好きだ、若い頃は貪り読む」

 

「心残りがある、小説は読んだが宇宙物理学も天文学も知らない」

 

「宇宙物理学、天文学レビュー上位から二三冊選んで読んでいる、この本は明日くる、楽しみだ」

 

#三行詩

新・天文学事典

 

○月曜日の夜、自宅

 

Kindleで読む、ベストセラーだけはあり、面白い」

 

「面白いが半分、物足りないが半分、入門書としては良書だ」

 

「ワクワクする、天文学、宇宙物理学に魅かれている、寒空の下、窓を開けて星を、宇宙を観ている」

 

#三行詩

図解 宇宙のはなし

 

○火曜日の朝、通勤

 

立不中門、行不覆閾、郷党篇四

 

門の中央には立たず、門を通るときは敷居は跨いで通る。

 

「門の中央は君主の通るところ。敷居を踏まない理由は諸説あり、現在の日本でも行われている」

 

#論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「日本でも行う敷居を跨がない風習は、古代中国、二千五百年前の孔夫子もされていた」

 

周王朝、或いは堯帝、舜帝(BC3800頃)まで遡れるかも知れない」

 

「境界であるとか、家主の頭とか、物理的に良くないとか、正直、理由が良く分からない」

 

#三行詩

 

○火曜日の夕方、通勤

 

過位色勃如也、足攫如也、其言似不足者、郷党篇四

 

君主の御座所に近づけば(不在であろうとなかろうと)顔色を改めて、(緊張のあまり)小刻みに慎んで歩く。堂に至るまで(恐れ多くて)言葉を発せられないかのように寡黙する。

 

「ふと日本のブラック企業を思う、大なり小なり共通項が多いのではないか。勿論、孔夫子は君主を尊ぶという心が動作(礼儀作法)となっている。ブラック企業は、経営者を恐れる恐怖でこのような動作となる、尊ぶ心もなく、社長に対する憎しみと怒りが根底にある」

 

#論語

 

○水曜日の朝、通勤

 

攝斉升堂鞠躬如也、屏氣似不息者、郷党篇四

 

宮廷の(君主がいる)堂に昇るときは、衣服の裾を持ち上げ、(恐れ多くて)身体を丸くし、息をひっそりと行って(恐縮のあまり)呼吸すら出来ないように見せる。

 

三国志関羽雲長より大きい、文武両道、各国に聖人として名声を馳せた孔夫子が宮廷ではこのような態度を取られたのだ。私が君主であれば鷹揚に頷くなどとても出来ない、格の違いに真っ青になったに違いない。ある意味、孔夫子の君主になるとは大変なことだと思う」

 

#論語

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

「(アトピーで)具合が悪いので明日は休もう、今日は昼から帰ろう、と思いつつ水曜日も普通に出勤している」

 

「元ブラック務めは、有給に禁忌感がある、許されざる者よと」

 

「理由に『私用』は許されない、壮大な悲劇を歌わねばならぬ、その上でも『職場に迷惑をかける』と恐縮し、身体を丸くして恐れ慄く、フリをせねばならない、仮面を被るのだ」

 

#三行詩

 

○水曜日の午前、一休み

 

「社員の、社員による、社長のための奉仕、こそブラック企業の基本原理だ」

 

「社長とその一族を幸せにする為に、社員は命をかけて家族も犠牲にして働く」

 

「フレンドリーな会社とは、対象が社長とその一族に限られる、社員が含まれるなど聞いたことがない」

 

#三行詩

 

○水曜日の夕方、通勤

 

出降一等、逞顔色怡怡如也、郷党篇四

 

(君主とお目見えして)堂上から退いて階段を一段降りると、顔色を和らげ、(役目を終えて)晴れやかな様子を見せる。

 

「前を向いて階段を降りるのか、君主に背中を見せないように後ろ向きに降りる(危ない)のか、よく分からない(高さしだいかも)。現代では分かり難い句であるが、よく考えればブラック企業の社長室へ向かう、報告する、退出する感覚であれば、理解しやすいかも知れない」

 

#論語

 

○木曜日の朝、通勤

 

没階趨進翼如也、復其位叔昔如也。郷党篇四

 

(君主のいる堂の)階段を降りると、両袖を鳥の様に張り、小走りにて自席に戻る。そして、恭しく控えているように見せる。

 

「両袖を鳥の様に張り小走りをするとは、光景が見えない、少なくともコサックダンスとは異なると思う」

 

#論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「昨夜、ゾンビたちに論語の説明をする夢をみた、不真面目なので壇上にて演台を大きく叩く」

 

「義とは、あくまで自らの悪を憎むことです、他人の悪を憎むことではありません」

 

「壇上を降りたあと、聴衆であるゾンビたち反り見ると相変わらずゾンビだ、そこらで目が覚めた(意味不明)」

 

#三行詩

 

○木曜日の夕方、通勤

 

執圭鞠躬如也、如不勝、郷党篇五

 

(天子が領土を与えた証拠として、諸侯に与えた宝玉のついた王笏とされる)圭を受けとる(君主の代理人として他の諸侯の国へ訪れる)ときには、身を丸くかがめ、圭の重さに耐えられないように見せる。

 

「杖は古くから権威の象徴、ペルシャ王の王笏については旧約聖書エステル記にも記述がある。古代ギリシアの笏は長い杖で、アガメムノーンが振るった杖、長老らが使った杖がある。その後、裁判官、軍司令官、神官などが権威の象徴として使うようになった。参考Wikipedia

 

#論語

 

○金曜日の朝、通勤

 

上如揖、下如授、郷党篇五

 

圭(王笏)を高く捧げ持つときは、揖の礼(小揖は15度、深揖は45度のお辞儀)をする高さにし、低く下げるときは、人に物を丁寧に授ける時の高さにする。

 

「具体的、且つ筋道を追って、王笏を取り扱うときに必要な礼儀作法が述べられる」

 

#論語

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「混み合う電車の中を、回遊魚のように移動する人たち、高が車両一台分を移動して何のメリットがあるのだろう」

 

「通路に立つ乗客たちを押しのける、そして都度、押し退けられる(常に立ち位置はここ)自分がいる」

 

「ひょっとして、肥満していることに注意を促す健康神(?)のお告げかも知れない、彼(彼女)ら、電車内回遊乗客は神の使者なのだ。そういえば、ドンと当たり、相手が横にずれると使者たちは皆、満足そうな笑みを浮かべている。神の意を叶えて祝福を受けているのだ、もはや光り輝き神々しくもある」

 

#三行詩

 

○金曜日の午前、通勤

 

勃如戦色、郷党篇五

 

(君主の代理として赴く)緊張した様子、(その責任の重さに)恐れおののく様な顔色を見せる。

 

「礼儀作法とは、時と場合、場所に合致した思い、行いをいう」

 

#論語

 

○金曜日の午前、乗り換え

 

「会社を早退する、アトピー具合悪し、広範囲の痛みに脳みそが縮む気がする」

 

「冬眠しよう、肌の回復を待とう、じっとするのだ」

 

「ホームには観光客の行列、なんとなく国破れて山河ありと呟く、次に、城春にして 草木深しと思う、 杜甫は良いものだ」

 

#三行詩

 

 

○金曜日の午後、梅田

 

「古本街にて購入、東洋文庫版の前に読んでみよう」

 

平凡社の中国古典体系は比較的安価で入手可能なので重宝している」

 

「世界での旅が好きだ、独り旅が好きだ、元バックパッカーの血が滾る」

 

#三行詩

中国古典文学大系〈22巻〉大唐西域記 (1971年)

 

○土曜日の夜、自宅

 

「今、尚、年1,600万本の杉の苗木を植え続ける林野庁こそ、解体してはどうか」

 

「1割は花粉の少ない品種改良杉だ、予算(税金)が足らないから花粉大量発生の杉を今年も植林する」

 

「狂気としか思えない、わざとこの国に花粉症を蔓延させている、政治家も見て見ぬふり」

 

#三行詩

 

○土曜日の夜、自宅

 

「(農林水産省)林野庁の花粉発生源対策とは」

 

「(ア)花粉を飛散させるスギ人工林の伐採・利用と植替えの促進(イ)花粉の少ない苗木の供給拡大(ウ)花粉飛散抑制技術の開発」

 

「でも、花粉大量発生杉の苗木の植林は継続します。林野庁は狂っている、例えれば火を消そうとして、油も撒いているとしか思えない」

 

#三行詩

 

○土曜日の夜、自宅

 

「単純に花粉杉を切れないのは理解出来る、森を守ることは国益(国土の土砂崩れを防ぐ、水源地の確保、二酸化炭素の吸収、etc…)といって良い」

 

「問題は、花粉症が国民病になって尚、十年前も去年も今年も(来年も)、ずっと花粉杉の植林を千万本単位で継続していることだ」

 

「杉や檜、以外に林野庁は木を知らないらしい、今は戦後ではない(杉や檜の材木が品不足で経済が停滞しているとか、真逆だ、余りに余っている)、林野庁はいつまで昭和のままなのだろう」

 

#三行詩

 

○日曜日の午後、自宅

 

足縮縮如有循也、郷党篇五

 

(宮殿での)足運びは歩幅を小さくしてすり足で歩むように見せる。

 

「時代劇で江戸城内を歩むようなイメージだろうか」

 

#論語

 

○月曜日の朝、通勤

 

私覿愉愉如也。郷党篇五

 

(公式の享礼が終り、使者が自身の土産物を捧呈する私的な儀式である)私覿になると、笑顔を浮かべて、如何にも楽しそうに見せる。

 

「使者としての公私の区別と、訪問した国を個人的には好んでいるという態度を取る、心憎い気配りと思う」

 

#論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

「ずらっと乗客が座っている、左端の男性が咳をする」

 

「すると横の女性も咳、つられて二つ先の男性も咳、まるで鍵盤のようだ」

 

「なんとなく思った、カエルの歌が、聞こえてくるよ、ゲロッゲロッゲロッゲロッ ゲロゲロゲロゲロ グワッグワッグワ」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「車内、車掌室から大声で笑う声、横の女性二人は各駅の特色について話している」

 

「ホームは冷たい風、観光客の浮かれた会話と通勤客の沈黙」

 

「再び車内、中高生の笑い声が響く、進路、友人の噂、朝飯は何を食べたか、野球、向こうで英語が聞こえる、眠気がする」

 

#三行詩

 

○月曜日の午前、通勤

 

君子不以紺取飾、紅紫不以為褻服、郷党篇六

 

孔夫子は時、場合、場所に適した服装を着るように注意を払われた。物忌みの色である紺や、喪明けを示す色である赤茶色の布で襟や袖口を飾ったりはしなかった。

 

「贅沢な服装ではない、TPOをわきまえた服装を礼節とされた」

 

#論語

 

○月曜日の午前、通勤

 

「仕事の段取りを終わらせ、あとは部下に任せて退勤する、アトピーでボロボロだ」

 

「少し出るのが遅れた、午前の診察は厳しいかも」

 

環状線は満員、スペイン語が聞こえるので後ろを向くと2m越えの外国人の背中あり」

 

#三行詩

 

「電車のつり革をつるす棒が耳の位置にある、これは大きい」

 

「白人男性、30代、髭を生やし、ベビーカーを守っている」

 

「前に口を抑えず咳をし続ける人あり、白人は不快な顔をしている、赤ちゃんはきょとんと」

 

#三行詩

 

月曜日の午後、薬局

 

「病院での診察終わる、かなりアトピー酷く、肌の炎症凄まじい、ステロイドを薦められる」

 

「断わる」

 

「抗菌剤の服用で様子見する、ここまで酷いと痒み発作は意思では抑えられない、入院か」

 

#三行詩

 

○月曜日の午後、ランチ

 

餃子の王将でヤケ食い中、餃子定食にニラレバ炒め、鶏の唐揚げに王将ラーメン」

 

「食欲がある限りは、病気(アトピー)と戦える」

 

「最新の医療情報の収集、対アトピーの戦略と戦術を練っている、目的と目標の再設定中」

 

#三行詩

 

「何ごとも論理的に進めること、トライ・アンド・エラー、PDCAを回すことに仕事も闘病も変わりなし」

 

「目的を更新、闘病へ変更、目標を、まず痒みで掻かないことへ」

 

「あとは、ひたすらPDCAを回すだけだ、片っぱしからプランを立てていく、失敗から学べる、さあ、論理的に進めよう」

 

#三行詩

 

〈お知らせ〉

持病(アトピー性皮膚炎)の悪化により、しばらくXのポスト、及びブログ『四端録』はお休みします。

2024年3月19日 aristotles200、記す

 

所感)

アトピー性皮膚炎の治療に関しての覚書

アトピー具合悪し、会社を早退する日もあり。

真夜中に肌を掻き壊し、自室床に積もる落屑を見るのは久しぶりだ。

花粉との因果関係が年々悪化に向かう原因のように思える。

 

アトピー治療7原則

①水分量摂取制限、1日1,100ml(max900)以下

②痒いときは掻く

③シャワーを出来る限り短時間へ

④継続的な運動

⑤掻き壊した箇所にはガーゼを紙テープで止める

⑥精神的に参らないこと(ストレス発散)

⑦脱ステロイド、脱保湿治療(✳)

✳阪南中央病院皮膚科部長、佐藤健二先生

 

日常生活を過ごす方が予後が良い。肌を掻き壊したから会社を休み、終日布団で過ごしても、掻き壊す回数が増え、翌日の出勤を思い精神的に堪えることが多い。

今回のアトピー悪化は花粉が原因であり、日にち薬で必ず良くなる。

 

36歳のとき(2月末から悪化し、3月末で欠勤が続き、4月半ばから休職、5月初から入院)のような、大リバウンド(入院53日+自宅養療48日)と同じ経緯を辿らないこと。

・保湿剤の多用はしない

・繰り返しシャワーを浴びない

・水分の大量摂取(アルコール飲料)をしない