四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

三行詩 第百四十三章(先進第十一②)

○日曜日の夕方、7月21日、マクド 曰、然則師愈与、子曰、過猶不及也、先進十六 子貢はいう、それでは(過ぎる)子張の方が優れるということですか。孔夫子はいわれた、過ぎたるは及ばざるが如し。 「ABを比較する二元論ではなく中庸の徳を述べられている。物…

孟子 梁恵王章句上(七章)

『孟子』梁恵王章句上(七章) ○白文から意訳し、私見を述べています。 (2024年7月16日から 7月28日更新済み ) 7−1、齊宣王問曰:「齊桓、晉文之事可得聞乎?」 斉の宣王はいう、今日は斉の桓公、晋の文公のことを聞きたいものだ。 「宣王は名君だ、父の…

三行詩 第百四十二章(先進第十一②)

○日曜日の午後、7月14日、ウオーキング 子曰、夫人不言、言必有中。先進十四 孔夫子はいわれた、(高弟の閔子騫は)普段はあまり物を言わない人であるが、言えば、必ず、物ごとを的確に把握している。 「夫子の言葉も少ないが、この場合、ほぼ(閔子騫を)絶…

孟子 梁恵王章句上(六章)

『孟子』梁恵王章句上(六章) ○白文から意訳し、私見を述べています。 (2024年7月13日から 7月16日更新済み ) 6−1、孟子見梁襄王。出語人曰:「望之不似人君,就之而不見所畏焉。」 孟子、梁の恵王の後を継いだ襄王と面会する。 面会のち門弟にいう、襄…

孟子 梁恵王章句上(五章)

『孟子』梁恵王章句上(五章) ○白文から意訳し、私見を述べています。 (2024年7月12日から 7月14日 更新済み) 5−1,梁惠王曰:「晉國,天下莫強焉,叟之所知也。 恵王はいう、趙・魏・韓と分裂する前の、晉という国が、天下にある国々の中でも最強(中…

三行詩 第百四十一章(先進第十一②)

○日曜日の正午、7月2日、自宅 曰敢問死、曰未知生、焉知死、先進十二 更に子路は問う、死とは何でしょうか。孔夫子はいわれた、未だ生を知り得てはおらず、どうして死を知り得ようか。 「十一語の漢字の内に、孔夫子の死生観が込められている」 #論語 「死と…

孟子 梁恵王章句上(四章)

『孟子』梁恵王章句上(四章) ○白文から意訳し、私見を述べています。 (2024年7月11日から 7月12日更新済み) 4-1、梁惠王曰、寡人願安承教。 恵王はいう、寡人(私)は心を改め、先生から王道政治の教えを請いたいと思う。 「悪逆ではあるが無能ではな…

孟子 梁恵王章句上(三章)

『孟子』梁恵王章句上(三章) ○白文から意訳し、私見を述べています。 (2024年7月10日から7月11日更新済み) 3−1、梁惠王曰、寡人之於國也,盡心焉耳矣、 恵王はいう、実をいえば、寡人(私)こそ国と民の為に心を尽くしてきた王なのだ。 「ここから恵…

孟子 梁恵王章句上(一章、二章)

『孟子』梁恵王章句上(一章、二章) ○白文から意訳し、私見を述べています。 (2024年7月8日から ❖7月10日更新済み) 1−1、孟子見梁恵王、王曰、叟不遠千里而来、亦将有以利吾国乎、 孟子、梁の恵王に面会する。 王はいう、先生、遠く千里の彼方からよく…

三行詩 第百四十章(先進第十一②)

○日曜日の午後、6月30日、ウオーキング 顔淵死、子曰、噫天喪予、天喪予。先進九 顔回、早逝する、孔夫子はいわれた、ああ、天は滅ぼされた、仁徳の世界を世に実現するであろう未来を滅ぼされたのだ。 「孔夫子は、不条理、理不尽なこの世界を、失われた未来…