四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

講孟箚記 巻の一

講孟箚記 楽しむに天下を以てし

本文) 楽しむに天下を以てし、憂ふるに天下を以てす。(樂以天下、憂以天下) 「楽しむに天下を以てし、憂ふるに天下を以てす」と。 是、聖学の骨子なり。 凡そ聖学の主とする所、修己・治人の二途に過ぎず。 故に「伊尹の志す所を志し、顔淵の学ぶ所を学ぶ」…

講孟箚記 われの魯侯に遇はざるは天なり

#儒学 #孟子現代語直訳)「われ魯侯に遇はざるは天なり」 この一語は、孟子みずから決心され、天に誓われ述べられた。 故に、孟子は時運に遇っても遇わなくても、すべてを天にまかせて顧みることはなかった。 自身において、道を明らかにし、義を正しくし、 …

講孟箚記 孟子におもねてはいけない

講孟箚記(上) 講談社学術文庫 通読一回目終了。 所感) ■目から鱗 吉田松陰先生の講孟箚記を読み始めて、冒頭から衝撃を受けた。 「孟子におもねてはいけない」 儒学の聖典でありながらも、二千三百年前の中国での出来事故に、今の世(江戸時代末期)で解釈…