四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

孟子 仁者は射の如し

書き下し文) 仁者は射の如し。 射る者は己を正しうして後に發す。 發して中らざるも、 己に勝つ者を怨みず。 諸を己に反求するのみ、と。 孟子 公孫丑章句 意訳) 孟子はいわれた、 仁者の人の有り様とは、弓を射る人と均しい。 弓を射る人は、自らの姿勢を…

自由詩 第十章

1)土曜日の夜、「大きさ」 孟子曰く、 人を愛して親しまれずんば、其の仁に返れ。 離婁章句 「自らの、仁の心の小さき故に、気になるは他人の心」 https://t.co/c46yNm8P8e 2)土曜日の夜、「忍びざる」 孟子曰く、 人皆忍びざる所あり、之を其の忍ぶ所に達ぼ…

孟子 為さざると、能わざるとの形は

書き下し文) 曰く、為さざると、能わざるとの形は、何以(何如)に異なるや。 曰く、山(泰山)を鋏みて以て北海(渤海)を超えんこと、人に語げて我能わずと言う。 是れ誠に能わざるなり。 長者の為に 枝(肢)を折げんこと、人に語げて我能わずと曰う。 是れ為さざ…

自由律 第九章

1)金曜日の夜、 山頭火俳句集(岩波文庫) 『俳句を止めるとか止めないとかいう人が時々ある。 何という薄っぺらな心境であろう。 止めようと思って止められるような俳句であるならば、 止めまいと思うても止んでしまうような俳句であるならば、 それはまこ…

自由詩 第八章

1)木曜日の朝、「各々の正義」 悪夢からの起床。 「国家、会社、経営者、他人、友人、そして家族と自分、誰にとっての正義を選ぶのか」 https://t.co/cIYQ9R35dL 2)木曜日の朝、「闘い」 逃げようが闘おうが、結果良ければ全て良し。 「闘い方は色々ある、周…

自由詩 第七章

1)水曜日の朝、「ネオ」 買った、シングルブレストコートの初出番。 「ミスター・アンダーソン風(ネオ)とうそぶくも、車窓に写るはスパイ映画のモブの人」 https://t.co/zDDKmNl2Md 2)水曜日の朝、「ドドドとザザザ」 行列の中、JR大阪駅へと向かう連絡橋…

自由詩 第六章

1)火曜日の昼、「スシロー」 スシローにて家族と昼飯、 (前回) 席ガチャにハズレて横は酔っぱらい、大声で騒がれ早々に退店す。 (今回) 席ガチャのリスク避け横並びにカウンター。 「父15皿、母7皿、子6皿、父の〆は練乳いちごパフェ、子はメロンシ…

自由詩 第五章

1)月曜日の朝、「車内」 寒がり故にももひきとフリースを着込み出るも、今朝は生暖かく、駅のホームで汗ばむ、周りを見れば薄着の人多し。 「温度差にくしゃみよく聞く車内かな。」 https://t.co/vLl5RWjZQi 2)月曜日の朝、「我が子」 今日は小学校で最後の…

自由詩 第四章

1)日曜日の夕方、「埃」 書房の隅に積み重ねられ、埃被ったCDの小山、 スマホで聴くことに慣れ、放ったらかしにしていた相棒たち、 CD再生機も動かない、 十五の頃、今は亡くなった父とクラッシック音楽(レコード)を一枚ずつ丹念に聴いていた頃を思い出す…

自由詩 第三章

1)土曜日の朝、「SNSで思う1」 SNSで思う、 この発言をする意味はなにか、 何を求めて発言しているのか、 ①感情を満足させたい、 ②自分を知ってほしい、 ③他の人との出合い、 つまり、表現、理解、共有を互いに行いたい、 ついで、何故、行いたいか、 真の…

自由詩 第二章

1)金曜日の朝、「駅のプラットホーム」 ①いつもの人横に座る、反対ホームの人も定位置でくしゃみ一回、うん、順調。 ② おや、左側の人がこない、いや少し遅刻、まあいいや。 ③お互い顔見知り、会話は沈黙のみ、さあ次は、車内の定位置といつもの人たち、 さ…

自由詩 第一章

1)火曜日の朝、「駅のベンチ」 ①駅のベンチ、目を閉じて聞く様々な歩き方。 ②コツコツと歩く人、ペタペタ、ガサガサ、ドンドン、カツカツ。 ③足音の後に残る香水の香り、興味誘われ目を開くも見えるは背中のみ。 https://t.co/AgQIsnlf7z 2)火曜日の朝、「車…

自由律俳句 11月 第4章

1)土曜日の夜、 ここで一歌、 歳重ねるも未だ心は青年のまま、 でも世の中の経験を重ねた分、 少しひねくれた、 ・・・・ 心の痛みや辛い思い出乗り越えて、 開き直りや嘘八百、汚いことも、へつらうことも、 生きる為なら平気の平左、 ・・・・ でもない分…

自由律俳句 11月 第3章

1)金曜日の夕暮れ、ここで三句、 ①息切れと上らぬ脚で駅の階段に挑む。 ②金曜日の夜、テーマソングは、土曜日の恋人。 ③お腹空いて財布に金少なし家に急ぎ帰る。 2)金曜日の夕暮れ、 ここで三句、 ①満員電車、誰も座らない隣、互いに居心地悪いと思う人。 ②…

自由律俳句 11月 第2章

1)朝の職場でコーヒーの香り、ここで一句、 仕事の段取り、ひと区切り、香るコーヒー、腹へった、売店小走り、テキサスマヨバーガー。 2)昼休み、 ここで一句、 茹でて塩を振った豚バラ肉、 ゆで卵、 胡瓜のサラダ、 ザーサイ漬け物、 麦ごはん、 レトルトお…

自由律俳句 11月 第1章

1)森の中、金木犀の香りにて、 ここで一句、 老いて今、昔を包み、 行く幾とせも、香り咲く。 2)朝のウオーキング、推定角度45度の朝日をみて、ここで一句、 眩しさと、秋の紅、深呼吸、 道ゆく人の、顔も輝く。 3)秋の梅園、 ここで一句、 木漏れ日と、梅…

周易繁辞伝 五

書き下し文) 一陰一陽これを道と謂う。 これを継ぐものは善なり、 これを成すのは性なり。 仁者はこれを見てこれを仁と謂い、 知者はこれを見てこれを知と謂い、 百姓は日に用いて知らず。 故に君子の道は鮮し。 これを仁に顕わし、 これを用に蔵し、 万物…

周易繁辞伝 四

書き下し文) 易は天地と準う。 故に能く天地の道を弥綸す。 仰いでちって天文を観、 俯してるって地理を察す、 この故に幽明の故を知る。 始めを原ね終りに反る、 故に死生の説を知る。 精気は物を為し、 遊魂は変を為す、 この女に鬼神の情状を知る。 天地…

周易繋辞伝 三

書き下し文) 象とは象を言うものなり。 爻とは変を言うものなり。 吉凶とはその失得を言うなり。 悔吝とはその小疵を言うなり。 咎なしとは善く過ちを補うなり。 この故に貴賤を列ぬるるのは位に存し、 小大を育むるめのは卦に存し、 吉凶を弁ずるるのは辞…

周易繋辞伝 二

書き下し文) 聖人は卦を設けて象を観、 辞を繋けて吉凶を明らかにす。 剛柔相推して変化を生ず。 この故に吉凶とは失得の象なり。 悔吝とは憂虞の象なり。 変化とは進退の象なり。 剛柔とは昼夜の象なり。 六爻の動きは、三極の道なり。 この故に君子の居り…

周易繋辞伝 一

書き下し文) 天は尊く地は卑くして、乾坤定まる。 卑高もって陳なりて、貴賤位す。 動静常ありて、剛柔断る。 方は類をもって聚つまり、物は群をやって分れて、吉凶生ず。天に在りては象を成し、地に在 りては形を成して、変化見わる。 この故に剛柔相い磨…