1)火曜日の朝、「駅のベンチ」
①駅のベンチ、目を閉じて聞く様々な歩き方。
②コツコツと歩く人、ペタペタ、ガサガサ、ドンドン、カツカツ。
③足音の後に残る香水の香り、興味誘われ目を開くも見えるは背中のみ。
2)火曜日の朝、「車中の人」
①じっとこちらを見る視線、先を追えば無我の境地で座る車中の人。
②顔は下、目線は上で周囲を見るは忍びの者か、刺客には見えないが車中の人。
③はなみずはなづまりせきにくしゃみと賑やかな車中の人お大事に。
3)火曜日の朝、「トイレ飛び込む」
①駅の構内走る人たち一斉に、行く先は他線乗り換え、トイレ飛び込む。
②トイレ飛び込み並ぶ行列、人生最大の危機の人を横で眺める。
③開く扉に下を向いて出ていく人と粗忽なきように祈り入る人。
4)火曜日の夕方、「夫婦喧嘩」
①ラインで行う夫婦喧嘩。
②正義王道、我にあり。
③わたしがルールでわたしが正義でわたしが王様よ。
5)火曜日の夜、「メザシ」
大分産のメザシ、
塩味が薄く、脂ものっている、
焦げ目がつくまで焼いて皿にのせ、
お箸で身を分ける、
小皿に、生姜チューブと辛子チューブを入れて、
お気に入りのぐい呑みに日本酒を、
まず、一杯、
続いて、生姜につけたメザシをかじる、
美味し。
6)水曜日の朝、「靴」
①なんとなく目線を下に靴を見る、駅のホームの椅子に座りて。
②服装に合わした靴もあり、靴が本体で上は目立たぬモブの人あり。
③つまらないのはサラリーマン、黒か茶か、値が高いか安いかだけの靴。
7)水曜日の朝、「長い椅子」
①横一列は誰もいない、向かいは全て座っている車内。
②長い椅子の真ん中で一人座り、偉い人になった気分で向かいの人たちを見る。
③しばらくすると映画の査問会に出頭している様な気分となり、なんとなく下を向いてうなだれていたら駅に着く。
8)水曜日の夕方、「電車の人」
①ホームで親子、入る電車に大声を上げて喜ぶ幼子と微笑む母親。
②目は鷹のように鋭くし、武器は大きなカメラ、獲物は電車の鉄の人。
③身なり正しく、指差し、声出し確認し、今日も安全、時間に正確、運転手。
いずれも電車好きの一風景には違いなし。
9)水曜日の夕方「腹減った」
①JR大阪駅から連絡橋に向かうと、
ダクトから香る様々な料理の匂い。
②焼きそばの匂い、焼き肉の匂い、焼き鳥の匂い、、、、
ぐう、と鳴るお腹。
③腹減った、と地下街をさまようも、
店の特定には未だ至らず、
ガンダーラを口ずさみつつ家路につく。
11)木曜日の朝、「目覚める」
①眠い、身体がだるい、腰が痛む布団の中で目覚ましの音。
②このまままた、深い眠りに戻ろうとする自分の対応に困る。
③楽しいことを思い浮かば、、ない、
次は今日の仕事、、、、眠ろう、
最後に思うは我が子の笑顔、さあ起動する、今日も頑張れ自分。
12)木曜日の朝「人」
脚を組む人、ちょい偉そう、
がに股に開く人、女性もいる、
内股の人、以外と男性よく見る、
直角に座る人、電車で面接か、
脚を前に伸ばす人、リムジンカーではありません、
前には、座れず吊り革を持つご老人、
何気ない所作に表れる人間性、視る人ぞ知る。
13)木曜日の夕方、「つぶやく」
①帰宅中、気疲れも仕事の内とつぶやく。
②気の持ちようで楽になるさとつぶやく。
③家賃、水道ガス電気光熱費、食費、学費積み立て、通信費、etc、、、
気の持ちようでどう楽になるのかと低くつぶやく。
14)木曜日の夕方、「スミス氏」
①なにか大切なことに気が付いた。
②昨夜観た映画マトリックス・リローテッド。
③一斉にホームに降りて出口に向かう人たち、
そうか、実は皆さんエージェント・スミスなんだ、
君もスミスで僕もスミス、
集合意識の共有と普遍的無意識の集約。
所感)
■修羅の国
Twitterで拝見する自由律のレベルが凄い。
だが、イイネが1つもついてなかったり、ついても2つくらいで、さらにフォローワーさんがほとんどいなかったりする。
どうやらこの世界も、北斗の拳よろしく修羅の国、底知れぬ沼のようだ。
今日、一日の読書を学問として、努め励みたい。
#自由律 #短歌 #詩