四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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孟子 縢文公章句

孟子 膝は小国なり。斉・楚に間まれり

書き下し文) 膝の文公間いて曰く、 膝は小国なり。斉・楚に間まれり。 斉に事えんか、楚に事えんか。 孟子対えて曰く、 此の 謀 は吾が能く及ぶ所に非ざるなり。 已むなくんば則ち一「法」あり。 斯の池を穿ち、斯の城を築き、民と与に之を守り、死を効(至)…

孟子 湯・桀を放ち、武王・紂を伐てること

書き下し文) 斉の宣王問いて曰く、 湯・桀を放ち、武王・紂を伐てること、諸有りや。 孟子対えて曰く、 伝に於てこれ有り。 曰く、臣にして其の君を弑す、可ならんや。 曰く、仁を賊う者之を賊と謂い、義を賊う者之を残と謂う、 残賊の人は、之を一夫と謂う…

孟子 縢の文公世子たりしとき

書き下し文) 縢の文公世子たりしとき、將に楚に之かんとし、宋に過りて孟子を見る。 孟子性善を道ひ、言へば必ず堯・舜を稱す。 世子楚より反りて、復孟子を見る。 孟子曰く、世子吾が言を疑ふか。 夫れ道は一のみ。 正園、斎の景公に謂ひて曰く、彼も丈夫…