四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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2021-01-01から1年間の記事一覧

三行詩 第十五章

日曜日の午後、 「聞いているのかいないのか、反抗期の子の態度にイラ」 「寒風止めば陽射し暖か」 「どんぐり拾う親子連れ、思えば子と共に拾いて幾年か」 #自由律俳句 https://t.co/7g0Jenp4SV 日曜日の午後、 「落ち葉からから寒風びゅうびゅう」 「なん…

三行詩 第十四章

月曜日の朝、 「ひょうたん島とひよこ豆、ひょんなことからひより花、ひよってひょうたん、ひょひょひょひょひょ」 #自由律 #狂歌 https://t.co/234qphfyJA 月曜日の朝、 「下を向いて無表情、アウターの色も紺か黒かの通勤路」 「同調圧力、インナーも白で…

三行詩 第十三章

土曜日の夜、 「少年の頃に見上げた空 老いて味わう思い出の空」 #自由律 #連歌 土曜日の夜、 「意味無きと思えし事も 老いて思えば笑いあり哀しみあり」 #自由律 #連歌 土曜日の夜、 「歪むととるか変わるととるか 自己肯定こそ今や信仰」 #自由律 #連歌 日…

自由詩 第十二章

1)月曜日の朝、「月曜日」 出勤前の自宅にて、 「家族の寝顔そっと見て、起こさぬ様にと、朝の支度」 「出勤前に今一度、我が子の寝顔見て、扉に向かう」 「休み明け、まず思うはマスク痒し」 「いつものホーム、いつもの電車、いつもの隣人、よしスタート」…

孟子 天の時は地の利に如かず

書き下し文) 孟子曰く、 天の時は地の利に如かず。 地の利は人の和に如かず。 三里の城、七里の郭、環りて之を攻むれども勝たず。 夫れ環りて之を攻むれば、 必ず天の時を得る者有らん。 然り而して勝たざる者は、 是れ天の時地の利に如かざればなり。 城高…

自由詩 第十一章

1)月曜日の朝、「月曜日」 土日終わり、月曜日始まる。 「毎日同じくこそ得難き幸せ、これを知るも毎日辛しと思うは不思議」 https://t.co/KZIe3nok5z 2)月曜日の朝、「枠」 電車の窓にスマホを付けて共に車窓を見る。 「電車の窓枠とスマホの枠、映る車窓と…

孟子 仁者は射の如し

書き下し文) 仁者は射の如し。 射る者は己を正しうして後に發す。 發して中らざるも、 己に勝つ者を怨みず。 諸を己に反求するのみ、と。 孟子 公孫丑章句 意訳) 孟子はいわれた、 仁者の人の有り様とは、弓を射る人と均しい。 弓を射る人は、自らの姿勢を…

自由詩 第十章

1)土曜日の夜、「大きさ」 孟子曰く、 人を愛して親しまれずんば、其の仁に返れ。 離婁章句 「自らの、仁の心の小さき故に、気になるは他人の心」 https://t.co/c46yNm8P8e 2)土曜日の夜、「忍びざる」 孟子曰く、 人皆忍びざる所あり、之を其の忍ぶ所に達ぼ…

孟子 為さざると、能わざるとの形は

書き下し文) 曰く、為さざると、能わざるとの形は、何以(何如)に異なるや。 曰く、山(泰山)を鋏みて以て北海(渤海)を超えんこと、人に語げて我能わずと言う。 是れ誠に能わざるなり。 長者の為に 枝(肢)を折げんこと、人に語げて我能わずと曰う。 是れ為さざ…

自由律 第九章

1)金曜日の夜、 山頭火俳句集(岩波文庫) 『俳句を止めるとか止めないとかいう人が時々ある。 何という薄っぺらな心境であろう。 止めようと思って止められるような俳句であるならば、 止めまいと思うても止んでしまうような俳句であるならば、 それはまこ…

自由詩 第八章

1)木曜日の朝、「各々の正義」 悪夢からの起床。 「国家、会社、経営者、他人、友人、そして家族と自分、誰にとっての正義を選ぶのか」 https://t.co/cIYQ9R35dL 2)木曜日の朝、「闘い」 逃げようが闘おうが、結果良ければ全て良し。 「闘い方は色々ある、周…

自由詩 第七章

1)水曜日の朝、「ネオ」 買った、シングルブレストコートの初出番。 「ミスター・アンダーソン風(ネオ)とうそぶくも、車窓に写るはスパイ映画のモブの人」 https://t.co/zDDKmNl2Md 2)水曜日の朝、「ドドドとザザザ」 行列の中、JR大阪駅へと向かう連絡橋…

自由詩 第六章

1)火曜日の昼、「スシロー」 スシローにて家族と昼飯、 (前回) 席ガチャにハズレて横は酔っぱらい、大声で騒がれ早々に退店す。 (今回) 席ガチャのリスク避け横並びにカウンター。 「父15皿、母7皿、子6皿、父の〆は練乳いちごパフェ、子はメロンシ…

自由詩 第五章

1)月曜日の朝、「車内」 寒がり故にももひきとフリースを着込み出るも、今朝は生暖かく、駅のホームで汗ばむ、周りを見れば薄着の人多し。 「温度差にくしゃみよく聞く車内かな。」 https://t.co/vLl5RWjZQi 2)月曜日の朝、「我が子」 今日は小学校で最後の…

自由詩 第四章

1)日曜日の夕方、「埃」 書房の隅に積み重ねられ、埃被ったCDの小山、 スマホで聴くことに慣れ、放ったらかしにしていた相棒たち、 CD再生機も動かない、 十五の頃、今は亡くなった父とクラッシック音楽(レコード)を一枚ずつ丹念に聴いていた頃を思い出す…

自由詩 第三章

1)土曜日の朝、「SNSで思う1」 SNSで思う、 この発言をする意味はなにか、 何を求めて発言しているのか、 ①感情を満足させたい、 ②自分を知ってほしい、 ③他の人との出合い、 つまり、表現、理解、共有を互いに行いたい、 ついで、何故、行いたいか、 真の…

自由詩 第二章

1)金曜日の朝、「駅のプラットホーム」 ①いつもの人横に座る、反対ホームの人も定位置でくしゃみ一回、うん、順調。 ② おや、左側の人がこない、いや少し遅刻、まあいいや。 ③お互い顔見知り、会話は沈黙のみ、さあ次は、車内の定位置といつもの人たち、 さ…

自由詩 第一章

1)火曜日の朝、「駅のベンチ」 ①駅のベンチ、目を閉じて聞く様々な歩き方。 ②コツコツと歩く人、ペタペタ、ガサガサ、ドンドン、カツカツ。 ③足音の後に残る香水の香り、興味誘われ目を開くも見えるは背中のみ。 https://t.co/AgQIsnlf7z 2)火曜日の朝、「車…

自由律俳句 11月 第4章

1)土曜日の夜、 ここで一歌、 歳重ねるも未だ心は青年のまま、 でも世の中の経験を重ねた分、 少しひねくれた、 ・・・・ 心の痛みや辛い思い出乗り越えて、 開き直りや嘘八百、汚いことも、へつらうことも、 生きる為なら平気の平左、 ・・・・ でもない分…

自由律俳句 11月 第3章

1)金曜日の夕暮れ、ここで三句、 ①息切れと上らぬ脚で駅の階段に挑む。 ②金曜日の夜、テーマソングは、土曜日の恋人。 ③お腹空いて財布に金少なし家に急ぎ帰る。 2)金曜日の夕暮れ、 ここで三句、 ①満員電車、誰も座らない隣、互いに居心地悪いと思う人。 ②…

自由律俳句 11月 第2章

1)朝の職場でコーヒーの香り、ここで一句、 仕事の段取り、ひと区切り、香るコーヒー、腹へった、売店小走り、テキサスマヨバーガー。 2)昼休み、 ここで一句、 茹でて塩を振った豚バラ肉、 ゆで卵、 胡瓜のサラダ、 ザーサイ漬け物、 麦ごはん、 レトルトお…

自由律俳句 11月 第1章

1)森の中、金木犀の香りにて、 ここで一句、 老いて今、昔を包み、 行く幾とせも、香り咲く。 2)朝のウオーキング、推定角度45度の朝日をみて、ここで一句、 眩しさと、秋の紅、深呼吸、 道ゆく人の、顔も輝く。 3)秋の梅園、 ここで一句、 木漏れ日と、梅…

周易繁辞伝 五

書き下し文) 一陰一陽これを道と謂う。 これを継ぐものは善なり、 これを成すのは性なり。 仁者はこれを見てこれを仁と謂い、 知者はこれを見てこれを知と謂い、 百姓は日に用いて知らず。 故に君子の道は鮮し。 これを仁に顕わし、 これを用に蔵し、 万物…

周易繁辞伝 四

書き下し文) 易は天地と準う。 故に能く天地の道を弥綸す。 仰いでちって天文を観、 俯してるって地理を察す、 この故に幽明の故を知る。 始めを原ね終りに反る、 故に死生の説を知る。 精気は物を為し、 遊魂は変を為す、 この女に鬼神の情状を知る。 天地…

周易繋辞伝 三

書き下し文) 象とは象を言うものなり。 爻とは変を言うものなり。 吉凶とはその失得を言うなり。 悔吝とはその小疵を言うなり。 咎なしとは善く過ちを補うなり。 この故に貴賤を列ぬるるのは位に存し、 小大を育むるめのは卦に存し、 吉凶を弁ずるるのは辞…

周易繋辞伝 二

書き下し文) 聖人は卦を設けて象を観、 辞を繋けて吉凶を明らかにす。 剛柔相推して変化を生ず。 この故に吉凶とは失得の象なり。 悔吝とは憂虞の象なり。 変化とは進退の象なり。 剛柔とは昼夜の象なり。 六爻の動きは、三極の道なり。 この故に君子の居り…

周易繋辞伝 一

書き下し文) 天は尊く地は卑くして、乾坤定まる。 卑高もって陳なりて、貴賤位す。 動静常ありて、剛柔断る。 方は類をもって聚つまり、物は群をやって分れて、吉凶生ず。天に在りては象を成し、地に在 りては形を成して、変化見わる。 この故に剛柔相い磨…

中庸 第二章第四節

書き下し文) 子路、強を問う。 子日わく、 「南方の強か、北方の強か、抑いは而 (汝)の強か。 寛柔以て教え、無道にも報いざるは、南方の強なり。 君子これに居る。 金革を敷物とし、死して厭わざるは、北方の強なり。 而の強者これに居る。 故に君子は和し…

中庸 第二章第三節

書き下し文) 子日わく、 回の人と為りや、中庸を択び、一善を得れば、則ち拳拳服膺して、これを失わずと。子曰わく、 天下国家も均しくすべきなり。 爵禄も辞すべきなり。 白丸も踏むべきなり。中庸は能くすべからざるなりと。 意訳) 孔子はいわれた、 顔…

中庸 第二章第二節

書き下し文) 子日わく、 舜は其れ大知なるか。 舜は問うことを好み、 而して言を察することを好み、 悪を隠して善を揚げ、 その両端を執りて、 その中を民に用う。 それ斯を以て舜と為すか、と。子日わく、 人は皆な予は知ありと日うも、 駆りて諸れをこか…