四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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自由律俳句 11月 第3章

f:id:aristotles200:20211113205132j:plain1)金曜日の夕暮れ、
ここで三句、

 

①息切れと上らぬ脚で駅の階段に挑む。

 

②金曜日の夜、テーマソングは、土曜日の恋人。

 

③お腹空いて財布に金少なし家に急ぎ帰る。

 

2)金曜日の夕暮れ、

ここで三句、

 

①満員電車、誰も座らない隣、互いに居心地悪いと思う人。

 

②後から出た電車に追い抜かれて少し悔しい。

 

③ホームの行列、家路につく人、帰りを待つ家族。

 

3)金曜日の夜、

ここで一句、

 

キムチ鍋ご飯ビール日本酒レモンチューハイポテトチップスコンソメパンチサントリーオールドウイスキー

 

4)歎異抄から、

ここで一句、

 

「つくべき縁あればともなひ、はなるべき縁あればはなるること」

生まれてから今までの人との出合とい別れ全てはこの言葉にあり。

亡き父とも離れやがては我が子をおいて離れる我が身なり。

 

5)歎異抄から、

ここで一句、

 

「とても地獄は一定すみかぞかし」

地獄こそは我が棲処なり、この言葉の凄みに魅せられてこそ、共に地獄に落ちようとも後悔なくただ念仏。

 

6)実存主義より、

ここで一句、

 

「もし神が存在しないとしたら、全てが許されるであろう」

そう、我々は本質的に自由であり、自由の刑に処せられるが故に、永遠に孤独な存在なのだ。

 

7)金曜日の夜、

ここで一句、

 

晩ごはん食べ酒を呑み妻と語らい子の話しを聞く。

 

8)金曜日の夜、

ここで一句、

 

この瞬間、この刹那、この時間、

この日、この月、この年、この世紀、

ともに語らい、ともに聞き、ともに寄り添える喜び。

 

9)土曜日の朝、

ここで四句、

 

①冷たい朝迷う服、寒いより厚着重ねて今日も正解。

 

②枝から鳥の鳴き声、地面を突くハト、ゴミを襲うカラス。

 

③眩しき朝の光、紅葉の色映えて、側で棒を掲げて柿取るおじいさん。

 

④枯れ葉の桜、わかってる、春こそ桜。

 

10)土曜日の朝、

ここで四句、

 

①竹林、鳥の鳴き声もなく、深々と。

 

②遥か遠方に見える雲と山々。

 

③竹林に一羽鳴く、姿見せぬカラスあり。

 

④木漏れ日の光、アスファルトの黒、彩る落ち葉。

 

11)土曜日の朝、

ここで三句、

 

①人なき道に並ぶ樹木、遠い異国の石像の様。

 

②広がる枝ぶり、木漏れ日と杉の林。

 

③森の中、何処からか聞こえる楽器の音色。

 

11)土曜日の朝、

ここで三句、

 

①ショーウィンドウに飾られたクリスマスの装飾、開店前の暗めの照明、知らず口ずさむクリスマスソング。

 

②駅に向かって必死に走る寝坊の人、髪はぼさぼさ、素足に草履。

 

③人のいない公園広場、あと数刻で子供連れた親子で賑やか。

 

12)土曜日の朝、

ここで四句、

 

①道に枝を伸ばす落葉した桜、枝ぶりは青天に模様を描き、苔むした幹は古武士然。

 

②森の中に入る、居なくなる、雲の巣トラップ、ヤブ蚊にハチ。

 

③日向ぼっこ、餌上げ人と勘違いされ、鳩の集団囲まれる。

 

④日向ぼっこ、一斉に羽ばたき去る、無数の鳩。

 

13)土曜日の朝、

ここで三句、

 

①グラウンド、まもなく始まるサッカー練習、送り迎えの父母の集団。

 

②口ケンカしながら散歩する老夫婦、お父さんボロ負け中。

 

③いつもの猫の集会場、開場前でモフモフさわれず。

 

14)土曜日の朝、

ここで四句、

 

①釣り人と沼にたたずむ青鷺一羽、渡らずに冬を迎えるのか、狙うは釣り竿の先。

 

②よそ見して、頭に刺さる、青々とした松の葉。

 

③無言のまま立ちつくす野鳥撮影、寄るな来るなと無言の圧。

 

④野原にてヨガ教室、やはり違和感、見物する人。

 

15)土曜日の朝、

ここで四句、

 

①野原にて放す子犬と泣く子供。

 

②雲なき青天を飛ぶカラスと付き従う地の影。

 

③サトウカエデの大木の下で、思うは何故シュガー、見上げれば焦がした砂糖色の葉。

 

④ボールの跳ねる音、大きな掛け声、姿あらわす家族連れ。

 

16)土曜日の朝、

ここで五句、

 

①枯れゆく沼の蓮の葉、冬眠するザリガニ、姿消すこれを狙うカラス。

 

②コスモス園、青い空に映え、撮影会。

 

③老夫婦、雰囲気同じ、手をつなぎ歩く。

 

④前を歩く夫、少し離れて歩く妻、それでも共に散歩中。

 

⑤よく喋り、よく走る、日焼けしたマラソン集団。

 

17)土曜日の朝、

ここで三句、

 

①姿あらわすスケボー集団、人混みでキックフリップもどきの練習やめてくれ。

 

②学校行かず一人公園で座る学生さん、しがらみ日本、でも祖国、視点を変えれば全て仮の宿り。

 

③香り出す、ゲリラバーベキューたちと禁止を告げるアナウンス。

 

18)土曜日の昼、

ここで四句、

 

①音楽院、様々な楽器鳴る、音楽の学び舎。

 

②ピアノ弾く、ドから始まるレミフアソラシドに新鮮な気づきあり。

 

③ピアノの音、音の階段昇り降り、ドレミファソラシド、ドシラソファミレド。

 

④重低音のドシラソファミレド、高音のドシラソファミレド、普段は聴けない聴いて楽しいピアノレッスン。

 

19)土曜日の昼、

ここで三句、

 

①指番号と音の階段、左手で昇り右手で降りる、ピアノの鍵盤。

 

②始めて二十分、キラキラ星の練習始まり、横で眺める先生と後ろで控える私たち。

 

③楽譜を読み出す我が子、うなずく先生と目を細める親の構図。

 

20)土曜日の昼、

ここで三句、

 

①一コマの授業、両手でピアノ弾く我が子、笑みを交わす親二人。

 

②我が子の演奏キラキラ星、ファジル・サイに似てるかも。

 

③ピアノの音色聴き、何故かフーガの技法が脳裏でリフレイン。

 

土曜日の夕方、

ここで三句、

 

①散髪屋、いつもの店主、挨拶と世間話しでいつもの髪型。

 

②順番待ち、追い越さるわけないのに、お互い警戒モードの散髪屋の待ち合い。

 

③散髪屋、たまには奇抜な髪型と思う冒険心、止めるは変わらぬ地味な地顔。

 

21)土曜日の夕方、

ここで三句、

 

①三十年ぶりの学生食堂、カレーと定食食べるも最後はちと苦しみラーメンはあきらめる。

 

②お腹いっぱい、本屋さんで腹ごなし、コーヒーを飲み、穏やかな土曜日。

 

③日が暮れた、腹減った、今日の晩ごはんはなんだろう。

 

22)土曜日の夜、

ここで三句、

 

①発売すれば買う、昔懐かしレトロゲーム、いずれも箱のまま眠る。

 

②ついていけない今のゲーム、そう、我こそはスーパーファミコンゲーム全盛の時代の人。

 

コナミ火の鳥エスパードリーム、大魔司教ガリウス、走馬灯のように甦る戦いの日々。

 

23)土曜日の夜

ここで三句

 

コンビニコーヒー、ホットとアイス押し間違えるも、量は少ないが濃い目でかなり気に入る。

 

②腹減った、今日の晩ごはんはなんだろう、台所に立つ妻の背中が輝やきを増す。

 

③静かに思う戦いの日々、ドラクエⅡのロンダルキアでの挫折と書き間違えた復活の呪文

 

所感)

■学問の道

周易易経の意訳に挫折する。

今は諦めた。

理由はブログの出来栄えに満足出来ないから。

再び、ベース基地の孟子に帰還するとする。

まさに、放蕩息子の帰還と等しい。

ただ、自由律俳句というお土産がある。

自由律俳句は、当分続けたい。

 

今日、一日の読書を学問として、努め励みたい。

#自由律 #俳句 #短歌