三行詩 第十四章

 

月曜日の朝、

「ひょうたん島とひよこ豆、ひょんなことからひより花、ひよってひょうたん、ひょひょひょひょひょ」

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月曜日の朝、

「下を向いて無表情、アウターの色も紺か黒かの通勤路」

「同調圧力、インナーも白で靴下は黒が共通項」

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月曜日の朝、

「通りすがりの人通しが怒鳴り合っているのを駅で見た」

「片方は捨てゼリフを述べ、もう片方は中指を上に上げて去っていく」

「二人とも見ている人たちの思いを汲んでくれたらしい」

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月曜日の夕方、

「全体像から観た滑稽さ、当の本人が真剣であればあるほどに」

「全体像から観た曖昧さ、ここはこのままの方が他よりまし」

「恐怖政治の完璧さよりは民主主義の曖昧さを選ぼう」

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月曜日の夕方、

「自分の中のちっぽけな独裁者」

「他の感情を従えて、叫ぶは復讐」

「怒り、消えれば跡形もなく消え去るも、行ったことは消えず」

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火曜日の朝、

「軽い言葉でも救われる人、無言沈黙こそタナトスの誘い」

「挨拶の一言で救われる人、テレパシーは存在しない」

「心の闇膨れ上がる時、乙事主となるは大イノシシに限らず」

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火曜日の朝、

「思いやりの心、先祖代々伝わりし仁の心」

「あわれみの心、人である限り皆備わる仁の心」

「心暗やみに陥る時、立ち戻るは両親より受け継ぎし仁の心」

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火曜日の朝、

「ミイラ取りという人たち、こそ生けるミイラ」

「初めてミイラおとこと出会ったのは、ムーンブルクの大灯台」

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火曜日の夕方、

「誇るのもよい、自慢もよい、ただ他人を下げて己を上げる人のあさましきこと」

「日頃から省みると称する人こそ、馬脚あらわす」

「自然のままに、あるがままに、ただ一念の人こそ」

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水曜日の朝、

「駐輪場の出口にいつも食べ跡、この寒い中誰であろうか」

「今朝、巨大なカラスが生卵をついばむを見る」

「静まる朝に羽音大きく背後から、ヒトを脅すは巨大カラス」

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水曜日の朝、

「もし999が停車するなら、JR大阪駅は何番ホームだろうか」

「9番線と10番線の間の・壁を入れば、ホグワーツエクスプレスらしい」

「論理的考察に寄れば、１１番ホームこそ相応しい」

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水曜日の朝、

「独り満足幸せそう、願わくば他山の石でありますように」

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水曜日の夕方、

「一所懸命の積み重ねこそ己の実力」

「載った船（会社）の方向性と己の向きに注意」

「とんでもない方向に向かう船（ブラック）もある」

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水曜日の夕方、

「冬には冬を楽しむも」

「心定まることあり、心乱れることあり」

「ただ、心の中の仁の心、思いやりの心に立ち戻れ」

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木曜日の朝、

「心望めば一瞬に、今から過去へ」

「自分軸から日本軸から世界軸、歴史年表と地図さえあれば」

「ググッて検索、時間忘れて睡眠不足、今日も史書に刻まれる歴史始まる」

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木曜日の朝、

「毎日乗るは１番２番プラットフォーム」

「特別列車のプラットフォームは１１番」

「吉田拓郎「唇をかみしめて」を頭の中で口ずさみながら、乗るは今日も環状線」

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木曜日の夕方、

「こころ浮つくも、浮つくもまた善し」

「雲、水、心、流れのままに、如くあれ」

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木曜日の夕方、

「わからないと正直に答えるのが正解」

「盛ってどうする、嘘と化粧は増せば増すほど真実から遠ざかる」

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木曜日の夕方、

「通勤電車、それぞれの正義、不愉快と感じる動き」

「赤（色）の他人がいるのなら、ウルトラマリンブルーの人はどう表現するのであろうか」

「たくさんの人の押し詰められた感情を乗せて、今日も電車は定刻通り」

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金曜日の朝、

「歯磨きの甘さに吐き気、酒呑ミスギター」

「朝から咳き込み鼻水止まらず、気分ハコロナー」

「しばらく養生、早寝早起キ酒ナシダー」

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金曜日の朝、

「仕事納めの日は心ウキウキ元気」

「あとは金さえあればもっともっとハッピー」

「上を向くよりは下の方が小銭が落ちてるかも知れぬ」

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金曜日の夕方、

「今夜はオトウサンタで準備万端」

「メリー・クリスマス」

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金曜日の夜、

「冬籠り用に買うも、見てるだけでも解けそうにない感に苛まれるは今」

「こうは見えてもMSXからのゲーマーだ、と、意味のない言葉をつぶやく」

「ダメならディアブロⅲに戻ればいい、うん、俺には帰る所があると今」

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土曜日の午後、

「はげ山を子と二人」

「飛行機の音が山に響いては消え」

「子と二人会話なく歩むはげ山」

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土曜日の午後、

「貴重な休み何ごともなく暮れ」

「金使うのでなく子と二人歩く」

「葉っぱお金に変えたのは誰だろう」

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土曜日の午後、

「カラスの独唱あとをおう合唱」

「大合唱のち一斉に飛び立つカラスの群れ」

「真っ赤な麻婆豆腐が頭に浮かぶは何故」

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土曜日の午後、

「風切るつばさよ空にあれ、と子がなれぬ句つくる」

「トイレ行きたいと、一人駆け足で家に戻る子」

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土曜日の午後、

「どんよりとした空を赤毛のアンの空という子」

「どんよりとした雲とどんよりと歩く親子」

「寒風と小雨、カラカラと落ち葉、今日の晩飯は鍋にしよう」

#自由律俳句 https://t.co/AcwMO6asre

所感)

■メリー・クリスマス

我が子には二代目のスイッチ、妻には好きな新刊、自分には二人の笑顔。

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