書き下し文)
仁者は射の如し。
射る者は己を正しうして後に發す。
發して中らざるも、
己に勝つ者を怨みず。
諸を己に反求するのみ、と。
孟子 公孫丑章句
意訳)
孟子はいわれた、
仁者の人の有り様とは、弓を射る人と均しい。
弓を射る人は、自らの姿勢を正しくして、後に矢を発する。
矢を発して後、的には当たらずとも、自らに勝利した者を怨むようなことは決してない。
ただ、自らに責を求め、自らを省みるのみ。
所感)
■仁の心
性善説を、孟子を支持は出来ない、性悪説(荀子)こそ現代に相応しい、とのtweetを拝見する。
述べられた方のご意見は尊重する。
私見としては、
とてつもなく広く、全てを、思いやりの心、あわれみの心で包み込むもの。
仁の心の広がり方、捉え方には色々あっていい。ただ、その本質に仁があれば良い、と思う。
今日、一日の読書を学問として、努め励みたい。