四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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自由律俳句 11月 第1章

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1)森の中、金木犀の香りにて、

ここで一句、

 

老いて今、昔を包み、

行く幾とせも、香り咲く。

 

2)朝のウオーキング、推定角度45度の朝日をみて、ここで一句、

 

眩しさと、秋の紅、深呼吸、

道ゆく人の、顔も輝く。

 

3)秋の梅園、

ここで一句、

 

木漏れ日と、梅の木々、

冬支度を終えた、枝と幹、

風に揺られて、春まで眠れ。

 

4)体重計を前に、

ここで一句、

 

歩いても、歩いても、

太り続ける我が身体、つまむお腹は片手に余る、

なら走ろう、走ってみれば、

膝と腰、

キリリと痛みびっこ引く、

いいだろう、

ナイスなデブも悪くない、

何がナイスか、そこが困った。

 

5)ガチャガチャを前に、

ここで一句、

 

幼子の喜ぶ声、

バイキンマン!

うわーっ!

目を細めるお父さん、

あった、あった、我が子にも、

今や、スマホにパソコン、プレステ5、

財布に厳しく未購入、

迫るサンタと真っ赤な家計簿。

 

6)森の中、

ここで一句、

 

森の中、落ち葉踏みしめ、風が吹く、

枝より枯れ葉、舞い落ちて、

鉄郎旅した、枯れ葉の星を思い出す。

 

7)森の中、

ここで一句、

 

つわものどもが夢の跡、

落ち葉とともに朽ち果てるドングリよ、

つわものとの記憶はないが、

森とともに眠れ。

 

8)旅の果てを思い、

ここで一句、

 

大海を越え、砂漠を渡り、草原を駆ける。

年老い、今や、街の一灯と化す。

思う、

悔いなし。

この志、一家伝来なり、

幼き我が子の瞳に宿る炎こそ、我なり。

 

9)夕方のウオーキングにて、

ここで一句、

 

昔々、暗やみは怖かった、

昔、暗やみにはなにか居た、

今、暗やみは単なる暗やみになった、

なんてつまらないこと。

 

10)エピクテトス

ここで一句、

 

人を嫌う人よ、

人を嫌う人を嫌う人よ、

人を嫌う人を嫌う人を嫌う人よ、

共に人を嫌わぬよう、ただ願おう。

 

11)マルクス・アウレリウス

ここで一句、

 

運命、運命、運命、

我らは、ここで朽ちるとも、

運命とともに朽ちはて、

ここに安らぎを得るを幸とする。

 

12)土曜日の朝、ウオーキングにて、

ここで一句、

 

歩む住宅街、微かなコーヒーの香り、

おはようございますの挨拶、

二日酔いと無精ひげ。

 

13)森の中の落ち葉、

ここで一句、

 

昔、落ち葉を踏みしめた、

霜を踏んでみた、

雪を丸めた、

若草の上に座った、

桜の花びらが舞い落ちた、

バラの花びらが敷きつめられた、

キノコがあちこちに生えた、

夏草が生い茂った、

柿栗どんぐり地に落ちた、

今、落ち葉を踏みしめた。

 

14)森の中、

ここで一句、

 

大きな木を見つける、

幹の太さは、回した両手を超えた、

人の来ない、森の奥で見つけた、

緑地となる前、

大きな戦争の前、

ここいら一帯は大きな、大きな森だった。

 

15)最初はこの句から、N氏に捧げる。

ここで一句、

 

nかふや、秋の夜長に、nの二乗とココナッツ。

 

16)日向ぼっこ、

ここで一句、

 

天高く、高く、高くと飛んでみた、

上空寒し、風強し、

夢から覚めれば、秋の夕暮れ。

 

17)日向ぼっこ、

ここで一句、

 

ぽかぽかと、日向まどろみ、芝生で寝ころぶ、

芝生の匂い、コスモスの花、家族の笑顔。

 

18)秋の梅園、

ここで一句、

 

木漏れ日と、梅の木々、

冬支度を終えた、枝と幹、

風に揺られて、春まで眠れ。

 

19)日曜日の夜、

ここで一句、

 

なんてこったい、休みが終わる、

なんてこったい、月曜迫る、

でもね、本当はわかってる、

イエーイ!

働ける喜び、

帰れる家がある喜び、

毎日会える家族との喜び、

武器を持たずとも安全な喜び、

ミサイルが飛んでこない喜び、

独裁者と狂信者がいない幸せ。

 

20)森の中で、

ここで一句、

 

大きな、大きな木を、一本見つけた、

幹の太さは、回した両手をこえた、

人の来ない、森の奥で見つけた、

森が今の緑地となる前、

昔あった大きな戦争の悲惨な空襲の前、

この辺り一帯は、大きな、大きな森だったという。

 

21)月曜日の朝、
ここで一句、

 

いつもの帽子、ない、
飛び出してくる自転車、いらん、
信号は赤いまま、変われ、
通勤電車のお馴染みさん、いない、
見慣れぬよそ者、席奪われる、
耳障りなお喋り、うるさい、
がなりたてる車掌さん、耳痛い、
や、り、な、お、し、
電源オフ+復活の呪文を唱えよう。

 

22)JR大阪駅にて、

ここで一句、

 

完全装備、マスクと手袋、

カバンの横ポケットに見える消毒液、

気温18度にダウン装備で現れた、

惜しむらくは、

咳とくしゃみ、鼻水鼻詰まり、具合悪そう、お大事に。

 

23)通勤路にて、

ここで一句、

 

朝焼けに、

歩む行列勤め人、

無言で思う、今日の仕事。

 

所感)

■ここで一句

Twitterにて、スペースなるものがある。

ここで、同学の諸先輩方とお話しする機会を得たことは、前に述べた。

ここで、俳句にインスパイアされる機会を得た。

種田山頭火の俳句集(ちくま文庫)は、今日届く。

私の句は、俳句なのか、川柳なのか、詩なのか、

正直よくわからない。

ただ、心の思うがままに述べていいらしい。

 

今日、一日の読書を学問として、努め励みたい。

#自由律 #短歌