四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第五十二章

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○月曜日の朝、9月12日、通勤

 

「子曰く、仁に里るを美しと為す。里仁一」

 

「日頃から仁を実践し、忠恕にその身を置くこと、素晴らしいことだ」

 

「行動してこその仁であり、心を誠にして人を思いやることの大切さを説かれた」

 

#自由律 #論語

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「昨夜は何故かよく眠れず、深夜に座禅を組む」

 

「脚を組んでどかっと座り、腰から上をちょこんと載せた」

 

「虫の声、窓から月の光、ゆっくりと呼吸をする、気づけば朝だった」

 

#自由律

 

○月曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、恭にして礼なければ則ち労す。泰伯二」

 

「慎み深いとしても、礼(規範)に反するのであれば無駄に終わる」

 

「何々すれば良い、と短絡的になるのではなく、中庸を以て(その場その時の)礼を踏まえること」

 

#自由律 #論語

 

○月曜日の夕方、乗り換え

 

「世に認められたい、評価されたい、地位と名声、そして金だ!」

 

「努力して、結果を残さなければ貧乏で人に使われる生活が待っている」

 

「やがて老い、負けて、ひねくれて、世の中に八つ当たりばかりしている、あゝ良い人生でしたね」

 

#狂歌

 

○火曜日の朝、通勤

 

「曰く、一言にして邦を喪ぼすべきものありや。子路十五」

 

「魯の定公は問う、一言で国を滅ぼせる言葉はあるのだろうか」

 

「王の意見に逆らうものは許さないこと、と孔夫子は述べられた」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

バルス、とは王に逆らうな、との意味かもと思いながら電車を降りた」

 

「どごぞの議員さんも、黙ってろ、と国民を恫喝したとか」

 

「国民の代表を唄い、同じ口で恫喝する、ラピュタとは実話かも知れない」

 

#自由律

 

○火曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、朽木は彫るべからず、糞土の牆は朽るべからず。公冶長十」

 

「朽ちた木に彫刻をしても崩れるばかりだし、泥土の壁に垣根をしても無駄に終わる」

 

「学問の最中に昼寝をした宰予は、孔夫子に怒られた弟子として歴史に名を残した」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の夕方、電車内

 

「物価が上がり暮らし難い世の中でありながら、他国よりまし、と言うのが一国の宰相では先行きは暗いとしか」

 

「目先のこと、偉い人ごっこ、保身ばかり」

 

人口ピラミッドの見方を知らないらしい、危機意識を持ち抜本改革を行わねば稀代の愚宰相として名を残そう」

 

#自由律

 

○水曜日の朝、通勤

 

「吾未だ能くその過ちを見て内に自ら訟むる者を見ざるなり。公冶長二十七」

 

「過ちを人のせいにせず、自らにあると省みる人のなんと少ないことか」

 

「世の中の乱れ、狂気の出来事も、突き詰めれば解決方法はここにある」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の朝、ホーム

 

「他人の行動に幸せを思うのか、自らの感情を幸せとするか」

 

「いや、自らの行動にこそ幸せはあるし、省みることが大切だ」

 

「トイレに行ったお父さんと間違えられて、母娘から話しかけられ肩まで叩かれた、困る」

 

#自由律

 

○水曜日の夕方、通勤

 

「吾聞く、君子は急を周いて富めるを継けずと。雍也四」

 

「富める者を更に富ますより、貧しき人たちに手を差し伸べるべきだ」

 

「富める者の贅沢や浪費、それに群がる金の亡者たちを批判された」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の夕方、乗り換え

 

儒学では権力や財産を肯定する、問題はそれらをどう使うかだ」

 

「贅沢や浪費をし、子々孫々に権力や財産を継がせることでは決してない」

 

「仁義のない「残賊」に天命はなく、放伐こそ彼らに相応しいのではないか」

 

#自由律  #孟子

 

○木曜日の朝、通勤

 

「子曰く、迹を践まず。亦室に入らざるなり。先進二十」

 

「弟子の子張が善人の道を問う、孔夫子はいう、先人の歩んだところを歩むこと」

 

「古の聖王(堯・舜)、文王、武王の頃から善いことに変わりはない」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の朝、電車内

 

「何が不愉快なのか、行き着く先に何が待ち受けるのか、全ての人が知っているではないか」

 

「老い、不運、過ち、どうであれ、つまらぬ帰結を毎日、コツコツと受け入れねばならない」

 

「思慮深く、善きことに注力し、行いを省みる、良いも悪いも受け入れること、さあ!」

 

#自由律

 

○木曜日の夕方、通勤

 

「苟くもこれを失わんことを患うれば、至らざる所なし。陽貨十五」

 

「地位を得るまで何でもする小人とは、地位を得たのちは、何をしてでもその地位を守ろうとする」

 

「小人が権力を得ると、自らの私利私欲の為であれば戦争ですら躊躇しない」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の夕方、電車内

 

「実力相応、身の丈にあった地位で十分だ、器以上とは周りも不幸にする」

 

「若い時は砕けて散っても骨は拾えるが、老いた今、塵しか残らない」

 

「老いるとは、周到に、冷静に、経験値でもって平穏無事を得ることか」

 

#自由律

 

○金曜日の朝、通勤

 

「吾が徒に非ざるなり。小子鼓を鳴らして攻めて可なり。先進十七」

 

「弟子の冉求が権力に阿り富を得た、孔夫子はいう、冉求を破門とする」

 

「王と臣の「忠孝の義」を省みず、己の主君に阿ねた冉求を許さなかった」

 

#自由律 #論語

 

○金曜日の朝、電車内

 

「雨降って地固まる、物事とは為るようになる、ふっと笑う」

 

「経験値が笑わせたのか、未だ悩み多き我が至らなさを笑ったのか」

 

「涼しくなった、北風小僧の寒太郎の出だしを鼻歌で唄う、秋よ早くこい」

 

#自由律

 

○金曜日の夕方、通勤

 

「月曜からのリクエスト故に行列を並ぶ、チーズケーキとプリンを買う」

 

「リクローおじさんのチーズケーキは久方ぶりだ、楽しみだ」

 

「色々あるが、美味しいものを家族と食べれる間は幸せらしい(きっと)」

 

#自由律

 

○土曜日の午後、ウオーキング

 

「資格勉強の気分転換の為にマクドへ向かう」

 

「台風前か、風が心地よい、私は風に吹かれるのが昔から好きだ」

 

「昨夜買った一口ソースカツ菓子が美味しくない、プラスチックの味がする」

 

#自由律

 

○土曜日の午後、森の中

 

「街がざわついている、緊急車両のサイレン、飛行機のジェット音が響く」

 

「強風が吹く、森が凄い音を鳴らす、木の葉が舞う、いいねえ」

 

澤野弘之を聴く、アニメを観ないのでよく知らないが有名な人らしい」

 

#https://youtu.be/2brDsA1AVOY

#自由律

 

○土曜日の午後、森

 

「支らず求めず、何を用ってか臧しとせんや。子罕二十七」

 

「人の評価に囚われず、また名声を求めることもない、善を突き進むのみ」

 

「孔夫子の高弟である子路は終生この言葉を好んだ、誇り高き武の人であった」

 

#自由律 #論語

 

○土曜日の午後、マクド

 

「腹ごしらえをする、ビッグマック偉大なり、大好きだ」

 

「初ビッグマックは小6の時、運命の出逢いを感じる」

 

「さて、資格勉強に打ち込もう、継続は力なり、飽きず倦まず諦めず」

 

#自由律

 

○日曜日の夜、自宅

 

「日中は資格勉強、昼寝、クラッシック・ロック(アマプラ)を聴く」

 

「70、80年代の洋楽とは神の領域かも知れない、サビを歌いまくる」

 

「夕方、子とラグビーの練習へ、人のいない大グラウンドでキックの応酬」

 

#自由律

 

所感)

■四季

平穏な日常生活を淡々とこなしている。

春、夏が終わり、そして秋だ。

儒学の勉強を中心にして一つのラインを生活に引くと、心がブレることが少なくなった気がする。

 

日々、感じるのは周囲も自分も確実に老いに向かっていること、そして子はどんどん成長していること。

 

「一陰一陽これを道と謂う」

 

今夜も、公田連太郎先生の「周易講話」をじっくり読むとしよう。

 

■日曜日の夕方

子とラグビーの練習をする。

夕方を狙い、人のいない大グラウンドへいく。

空をとても広く感じ、普通のグラウンド✕4くらいの大きな空間で親子二人、思う存分キックパスを応酬する。

とても気持ち良かった。

 

死ぬ前に、生前を思い出す走馬灯があるのであれば間違いなく今日はそのひとコマだろう。

かつてここで子と初めての凧揚げもしたし、自転車を一人で乗れるようになったのもここだ。

 

やがて君は巣立ち、父は一人でここに来て、君との時間を振り返る日は近づくばかりだ。

子よ、生まれてきてくれてありがとう、本当に。