四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第六十二章(公冶長第五)

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○日曜日の午後、11月20日ウオーキング

 

「午前中は勉強、午後からアマプラで映画、のち久しぶりにウオーキングへ」

 

「体調が悪いと気分も弾まない、子の試験勉強も相変わらず弾まない」

 

「流れが良くない、今日はずっと歩いてみよう、身体は動かすものだ」

 

#自由律

 

○日曜日の夕方、森の中

 

「強い風、落ち葉舞う、深呼吸、溜まった人の毒が抜けていく」

 

ショスタコーヴィチ、チェロ協奏曲1番を聴きながら森を歩いている」

 

「失われた大国、巨大なコンクリートの神殿、過去の遺物、消えた世界を思う」

 

#自由律

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○日曜日の夕方、沼

 

「心とは毒を吐く、自らの心が毒を吐く、恐れ、不安、憎しみ、怒り」

 

「人のいない森の奥にて、心の底から息を吸う、そして息を吐く」

 

「よし、ととのった、恐れ、不安、憎しみ、怒りが消えた、大地を踏みしめた、帰ろう、家へ」

 

#自由律

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○月曜日の朝、通勤

 

「宰予、昼寝ぬ。子曰く、朽木は彫るべからず、糞土の牆は朽るべからず。予に於いてか何ぞ誅めん。公冶長十」

 

「弟子の宰予が、学問の途中に昼寝をしていた。孔夫子はいわれた、朽ちた木に彫刻は出来ないし、泥の壁に木をを打ち込んでも直ぐに崩れてしまう」

 

#自由律 #論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

「昨夜、座禅をして深く眠れるも一度目覚めてからは容易に眠れず」

 

「今週は水曜日がお休みだ、俄然、足取りは力強く、心も爽やかだ」

 

「昨夜、検査食を子が狙っていた、クラッカーくらいと目を光らせていた」

 

#自由律

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「さて、頭を切り替えよう、病院やら検査、子の試験と不吉なことばかり」

 

「若い二人、なんでやねん、と繰り返し会話している、全くだ、なんでやねん」

 

「今日の車掌さんは女性だ、テキパキと身ごなしも軽やか、出来る人らしい」

 

#自由律

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○月曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、始め吾、人に於けるや、その言を聴きてその行を信ぜり。今吾、人に於けるや、その言を聴きてその行を観る。予に於いてか是を改む。公冶長十」

 

「孔夫子はいわれた、昔は、人の言葉を信じて行いを疑うことはなかったが、今は、人の言葉を聴いて、その行いを観るまでは、その人を信じることは出来なくなった」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の朝、通勤

 

「子曰く、吾未だ剛者を見ず。或るひと対えて曰く、申棖あり。子曰く、棖は慾あり。焉んぞ剛なるを得ん。公冶長十一」

 

「孔夫子はいわれた、未だに剛の者を見たことがない。ある人、弟子の申棖はどうですか、と問う。孔夫子はいわれた、申棖は私利私欲がある、剛とは違う」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の朝、通勤

 

「伊豆諸島にある青ヶ島が興味深い、映画の様な地形に人がいて、歴史があり、生活がある」

 

「昨夜、夢に亡父が出てきた、相変わらず頑固で人の言う事を聞かない」

 

「旅行者を多く見かける、浮かれてないので仕事だろう、トランクの目印に目が留まる」

 

#自由律

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○火曜日の夕方、通勤

 

「子貢曰く、我、人の諸を我に加えんことを欲せざるは、吾もまた諸を人に加うることなからんと欲す。子曰く、賜よ、爾の及ぶ所に非ざるなり。公冶長十二」

 

「弟子の子貢はいう、私は、私が嫌と思うことを、他の人にしたくはないと思います。孔夫子はいわれた、言葉で述べるのではなく、実践してこその忠恕である、と、子貢を戒めた」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「綺羅びやかな見せかけの高層ビルが筍の様に建てられ、過疎化した田舎の無人化が進む」

 

「焚き火に群がる蛾の如く都会を目指し、夢をみて生き、貧しきままに葬られる」

 

「宗教は集金と化し、思想は言葉遊びとなり、哲学は過去の遺物、目の前には貧困と老い」

 

#自由律

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○水曜日の午後、マクド

 

「凄い雷だった、気晴らしにマクドへ、薄着で来たので鼻水が」

 

「子へのお土産も買ったし、ゆっくりとコーヒーでも飲もう」

 

ウオーキングに天候は関係ない、行くと決めれば歩くだけだ」

 

#自由律

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○水曜日の午後、マクド

 

「あったかいコーヒーと揚げたてポテト、ご機嫌斜めが直る」

 

「来て良かった、一日中家に閉じこもるなど不可能だ」

 

「おおー、偉大なるビッグマックよ、永遠なれ!」

 

#自由律

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○水曜日の午後、マクド

 

「腹ごしらへ終わる、さて、コーヒーをゆっくりと、読書」

 

「雷雨の時は、森を歩く人が少ないので結構なウオーキング日和でもある」

 

「休日なので、ガチ勢が濡れながら走り込んでいる、筋肉は正義だ!」

 

#自由律

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○木曜日の朝、通勤

 

「子貢曰く、夫子の文章は得て聞くべし。夫子の性と天道とを言うは、得て聞くべからざるなり。公冶長十三」

 

「弟子の子貢はいう、私は孔夫子から聖王から伝わる礼を学ぶも、人の性や天のことを聞くことはなかった」

 

「仁、忠恕とはあくまで実践を主とした。孔夫子は確かに人の性や天のことについて語るに少ない」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「今朝は短気で怒りっぽい、注意、昨夜、試験勉強の子が気になり寝不足」

 

「夜用の夜食(マクド)を渡すも半刻もたず腹の中の子、犬並みか」

 

放射線のことを勉強し直している、正しい知識が家族を、自分を守るのだ」

 

#自由律

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○木曜日の夕方、通勤

 

子路、聞くこと有りて、未だこれを行うこと能わざれば、唯、聞く有らんことを恐る。公冶長十四」

 

「弟子の子路とは、孔夫子の教えを未だ実践出来ていないことを恥と思い、新しく教えを聞くことを恐れた」

 

儒家とは、実践を伴ってこその忠恕であり仁とした、直情径行の子路らしい言葉であり、儒家の規範でもある。皆が天才顔回ではない、古来、多くの儒家子路に共感し、子路を目指した」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の夕方、乗り換え

 

「今日はバタバタした、全部をいっちょすくいに終わらそうと踏ん張った」

 

「漏れがないか、ミスがないか、不安があるくらいの方が上手く行く」

 

「凡ミスは、無意識・無関心から始まる、仕事はビビりで良い」

 

#自由律

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○木曜日の夕方、乗り換え

 

「自らを仁とせずに仁を説く、故に厳寒に吹き荒ぶ大雪に耐える様な顔となる」

 

「人の過ちを責めるのが仁ではない、ともに学ぶことが仁だ、言葉とは心に通じる」

 

「格好良いことをいう、地位も名誉もあると自慢する、良く見せたい、エセ仁になるものか、ありのままで進め」

 

#自由律

 

○金曜日の朝、通勤

 

「子貢問うて曰く、孔文子、何を以てこれを文と謂うか。子曰く、敏にして学を好み、下問を恥じず、是を以てこれを文と謂うなり。公冶長十五」

 

「弟子の子貢が問う、衛の大夫であり、世に醜聞が噂される孔文子という人は、何故「文」という最高の諡を貰うことが出来たのでしょうか」

 

「孔夫子はいわれた、彼は若い頃から学問に対して真剣に取り組み、目下に質問することも平気だった。故に「文」という諡を与えられたのだ」

 

#自由律 #論語

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「眠たい、電車で座れて終着駅で目を覚ます、ふと、今から何処へ向かうのだろう」

 

「暖かい座席が心地よい、このまま眠り続けるという選択肢もあるのだろうか」

 

「対面横一列に座る乗客たちを眺めて現実に戻る、そう、生計を立てるのだ、私はお父さんだ」

 

#自由律

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○金曜日の夕方、通勤

 

「子、子産を謂わく、君子の道四つあり。その己を行うや恭、その上に事うるや敬、その民を養うや恵、その民を使うや義。公冶長十六」

 

「孔夫子が子産にいわれた、君子として仁を実践するとは、礼に基づき自らを謹むこと、目上の人を尊ぶこと、民は優しく労ること、仕事を与えるに公正であること、この四つをいうのだ」

 

#自由律 #論語

 

○金曜日の夕方、乗り換え

 

「忙しいが圏内だ、プラン通りに着々と、今日もヴィクトリーで帰途につく」

 

「さて週末だ、いつも通りに資格の勉強、図書館、ウオーキング

 

「スペース上での学問の先輩のアカウント、ブログ、全て消えていた、謎だ」

 

#自由律

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○金曜日の夜、自宅

 

「狂は嫌いではない。若い頃は皆、已が狂のままに暴れるものではないか」

 

「私は仁に包まれ、義を目指すを得たが、何れも師運に恵まれたに過ぎない」

 

「老いて今、已が選んだ道を研ぎ澄ますのみ。狂も誠に至る、若い人よ、思いっきり暴れるがいい」

 

#自由律

 

○金曜日の夜

 

「お涙ちょうだいは大嫌いだが、真実はそこにある、リアルな現在進行系に打ちのめされた」

 

「笑う、泣く、惚れる、嫌われる、喧嘩する、共感する、仲間になる、そして別れの時」

 

「色々あって、まだ生きている、死んでない、偽物と真実の間を彷徨っては、たまに浮ぶ、楽しい」

 

#自由律

 

○金曜日の夜、自宅

 

「老いて狂が消える、ありえない。ますます、そしてより深く、楽しくなる」

 

「老いとは解放だ、痴呆とは違う、積み重ねた知性と情熱と経験値を、今こそ」

 

大老人時代、来たれり、狂い咲く我らこそ、前進せよ、この国を背負い戦うのだ」

 

#自由律 #狂歌

 

○金曜日の夜、自宅

 

「毎日通う場所があるだけでも有り難い、とのツイートを拝見する」

 

「卒直に共感する、日常生活の「普通」のレベルのなんと高いことか」

 

「その上で新しい日常を目指す、強く逞しい人だ、輝け、もっと、まぶしいくらいに」

 

#自由律

 

○土曜日の午後、

 

「午前中は寝溜め、昼から図書館のちウオーキングへ、鞄には資格の本」

 

「例の如く、マクドで勉強する予定、紅葉が美しい」

 

「図書館で『「論語」2000年の誤訳』という本をかりる、面白い」

 

#自由律

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○土曜日の午後、森

 

国家主義的な、右寄りの論語の現代語訳が持て囃されていると警鐘を鳴らす」

 

「確かに、私の目指す、ホカホカと暖かい仁、とは異なる道徳至上論語が多い」

 

「私は孟子から論語に入った、孟子を読めば良いと思う、リアルな仁がわかる」

 

#自由律

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○土曜日の午後、散歩

 

「ツートップとして、諸橋版と明治書院版をあげ、次に吉川版、金谷版、貝塚版、合わせて五書を論語の定番として紹介している」

 

「確かにその通りだ、しかし書店の論語コーナーには、金谷版以外はほとんど見たことがない」

 

「書店に置いているのは、初心者でもわかり易い論語、ビジネス論語、五書を丸写しした新訳論語etc…(ただし井波律子先生/岩波書店版は五書を超えるものではないが良書)」

 

#自由律

 

○土曜日の午後、マクド

 

「内容は、五書の論語解釈の違いと、最後に著者自身の現代語訳がある」

 

「毎日、論語を意訳している身にとっては、この本はとても楽しい」

 

「著者は、様々な解釈の論語があって良い、読者も挑戦して下さい、と最初に述べている」

 

#自由律

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○土曜日の午後、マクド

 

「この本の著者の主張とは、1孔子の教えと儒教は異なる、2四書の大学に沿って理解すべきだ、3先人の解釈には疑問点がある」

 

「2は理解出来る、その通りだ、だが1と3は答えられない」

 

「古注と新注、陽明学、等々様々な解釈があることも論語の魅力なのだ、自分とは異なる先人の解釈を否定するなど勿体ないとしか」

 

#自由律

 

○土曜日の午後、マクド

 

論語の解釈において、良いか悪いか、それこそ、二元論的な解釈では、結局は著者も彼が批判している人と同じレベルに感じる」

 

周易講話、公田連太郎先生の本を読み続けていることも、著者の主張に違和感を覚える理由かも知れない、私はなんでもあって良いと思う」

 

#自由律

 

○土曜日の午後、マクド

 

「仁をどう実践するのか、実生活での忠恕とは、といった論語の主旨が著者の現代語訳から読み取れない」

 

「わかり易い現代語訳が真実とは限らない」

 

論語解釈の違いを指摘するのは興味深い、しかし、論語とは、学問の道とは「仁の実践」に尽きる、ぶれてはいけない」

 

#自由律

 

○土曜日の夜、帰宅中

 

「結局、この歳になると細かいことが面倒くさい、要は仁であるか、ではないか」

 

「色々あって良い、多様性の時代だ、だが、人としての根っこは持つべきだ」

 

#自由律

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所感)

■子の期末試験終わる

親もほっとしている。妻がいうには、テスト期間中は親子で難しい顔をしているらしい。

気が抜けたのか風邪をひいた子、土曜日は練習も休み、終日ごろごろしていたようだ。