四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第五十六章

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○日曜日の夜、10月9日、自宅

 

礼記にあの原壤が現れた、相変わらずの礼を無視した野人ぶり、と」

 

「原壤の母が亡くなる、貧しい原壤の為に、孔夫子は葬式の世話や面倒を見られた」

 

「孔夫子の幼なじみであり、野人ではあるが何処か愛すべきものがあったのだろう」

 

#自由律 #礼記

 

○日曜日の夜、自宅

 

「楽とは、心から生まれ、心の様々を表したものが音楽だ」

 

「治世であれば穏やかな音色、乱世であれば怨み荒ぶる音色、楽とは、時の政を、民の心を表す」

 

「礼により尊び(お互いに気付き)、楽により親しむ、礼楽として合わせることが人欲を抑え天理の為に必要なのだ」

 

#自由律

 

○月曜日の朝、ウオーキング

 

「私は孟子を好むが、論語との差はなんであろう」

 

孟子の文章は格好良い、しかし刺々しさがあり、時に相手をへこましている」

 

論語は穏やかで相手を包み込む、どちら仁であるか、やはり明白だ」

 

#自由律

 

○月曜日の朝、森の中

 

「子曰く、三人行めば、必ず我が師有り。述而二十一」

 

「優れた人に出会えば優れたところを取り入れ、劣った人に出会えば自らを省みる」

 

「師というものは、主は学ぼうとする自分にあり、出会いは客に過ぎない」

 

#自由律 #論語

 

○月曜日の朝、雨の振る森

 

「死の際まで横に置きたい本とはなんであろうか」

 

「気付く、頼るのは本ではない、何を以て生きてきたかを問うている」

 

「生ある限り学ぼうとする姿勢こそ解であり、最後まで学ぶ(戦う)のだ」

 

#自由律

 

○月曜日の午前、森の中

 

「進む(学ぶ)ことに疲れ、日々を食う寝る働くで終わる」

 

「別にそれでも生きていけるし、最後は同じ骨と灰だ」

 

「哲学、思想、宗教、他の拠り所には困らない、その中で儒学とは学ぶことだ、最後まで学ぶ」

 

#自由律

 

○月曜日の午前、ウオーキング

 

「途中マクドで朝食、何となく暖かい、三連休最終日」

 

「休日の日課に戻ろう、資格と儒学の勉強、夕方は子とラグビーの練習へ」

 

「金がないので何処も行かないが充実はしている、あとは嫁さんのご機嫌のみ」

 

#自由律

 

○月曜日の夜、ウオーキング

 

「連休最終日、更年期、原因不明ながらも心が晴れない、鬱なのか」

 

「経験値から言えば、こういう時は考えても無駄、無駄、無駄だ」

 

「することは簡単だ、ひたすら歩くのみ、心と身体が一つになるまで暗闇を歩き続けている、負けるのは嫌いだ」

 

#自由律

 

○月曜日の夜、ウオーキング

 

「ふと、前職で経営者からこっ酷いパワハラを受けたときを思い出す」

 

「深夜の大グラウンドで一人、朝の三時まで形意拳の五行拳を練習した」

 

「家族持ちとは、仕事で負けても心が負けてはいけない、最後まで戦え」

 

#自由律

 

○月曜日の夜、ウオーキング

 

「十数年前、アトピーで全身の皮が剥け、阪南中央病院に53日入院した」

 

「その時も、微風でも全身激痛ながらも病院の屋上で、三体式から始めた」

 

「私にとって、形意拳とは心の根底にある最後の砦かも知れない」

 

#自由律

 

○火曜日の朝、通勤

 

「誰か能く出ずるに戸に由らざらん、何ぞ斯の道に由る莫き。雍也十七」

 

「最近は、忠恕を疎かにして仁の徳を省みない人が多い、戸から家を出るようなものなのに」

 

「人としての基本的な心構えを省みない小人が、世の中で幅を利かすことを孔夫子は嘆かれた」

 

#自由律 #論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「人を人足らしめる礼もなく、自分さえ良ければ良い人を多く見かける」

 

「弱肉強食、弱者を自己責任と蔑む風潮がマスコミや政府ですら見かける」

 

「我は孔夫子の門に連なる者である、今日も自らの仁を広げ、周囲に忠恕を及ぼすのだ」

 

#人を蔑む→人を思いやる

#自由律

 

○火曜日の夕方、通勤

 

「君子に三畏あり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。季氏八」

 

「君子とは三つのことを畏れ尊ぶ、天命、大人、聖人の言葉」

 

「不条理な世の中ではあるが、人知を超えた天の存在を信じ、常に畏敬の念を忘れることはなかった」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の朝、通勤

 

「子曰く、詩に興り、礼に立ち、楽に成る。泰伯八」

 

詩経を学び古えの良き時代を学び、礼に基づき自らを確立させ、音楽を聴き心の穏やかさを得る」

 

「孔夫子は、詩、礼、楽により人として大切なことを学ばれた」

 

#自由律 #論語

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

「ふと、かけうどんが食べたくなったが、太るのでやめとこう」

 

「電車内で若いのが二人、奇声をあげて笑っている、イラ」

 

「早朝の通勤電車とは、生活に疲れた通勤客と電車音以外は静まり返るべきだ」

 

#自由律

 

○水曜日の朝、電車内

 

「資格勉強、スキマ時間も勉強に充てていく、通勤中は過去問アプリ」

 

「仕事中は、デスクにテキストを広げて空いた時間は目線はここ」

 

「帰宅して、自室に入ったら過去問を常に横に置く、四の五の言うてられない」

 

#自由律

 

○水曜日の夕方、通勤

 

「古者の言を出ださざるは、躬の逮ばざらんことを恥じればなり。里仁二十二」

 

「昔の人とは、一度口にしたことは必ず行う、これを成すに自らの命をも懸けた」

 

「故に、言葉は少なくして、自らの力を養うことに日々努めたのだ」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の朝、通勤

 

「益を求むる者に非ざるなり。速やかに成らんことを欲する者なり。憲問四十六」

 

「有能な人間になりたい、よりは早く一人前として認めてもらいたいと思っている子だな」

 

「村で見かけた子供をみて、孔夫子がいわれた言葉」

 

#自由律 #論語

 

○木曜日の夕方、通勤

 

「已んぬるかな、吾未だ能くその過ちを見て内に自ら訟むる者を見ざるなり。公冶長二十七」

 

「孔夫子はいわれた、どうしようもない、今の世で過ちを見て自らを省みる人を見たことがない」

 

「孔夫子をして「已んぬるかな」、と言わしめた世の中は今も続いている」

 

#自由律 #論語

 

○金曜日の朝、通勤

 

「曰く、人にして恒なければ、以て巫医と作るべからずと。子路二十二」

 

「人として穏やかで安定している所が無ければ、医師や巫人になるべきではない」

 

「別に孟子に『恒産なくして恒心なし』とあり、恒を人としての大切な資質とした」

 

#恒/常に安定している

#自由律 #論語

 

○金曜日の夕方、通勤

 

「寝ぬるに尸のごとくせず、居るに容らず。郷党二十」

 

「屍のように寝ることはないが、家に居る時は所作は正しくも寛がれていた」

 

「孔夫子の日常を垣間見ることが出来る、伸びやかな様子が伝わってくる」

 

#自由律 #論語

 

所感)

論語

毎日二回、朝夕に論語の章句を読んで考えている。

結果(文章、自由律)ではなく、行動(考える)にこそ意味があると信じている。

 

古今、四字熟語や名言となった有名な章句ばかりではなく、日常の風景を述べた章句にも味わいが深く、じっくりと考えていきたい。