四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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孟子 君子の人に異なる所以は

f:id:aristotles200:20210914204536j:plain書き下し文)

孟子曰く、

君子の人に異なる所以は、その心を存するを以てなり。

君子は仁を以て心を存し、礼を以て心を存す。

仁者は人を愛し、礼ある者は人を敬す。

人を愛する者は、人恒にこれを愛し、人を敬する者は、人恒にこれを敬す。

孟子 離婁章句

 

意訳)

孟子がいわれた。

君子と、普通の人との違いとは、

自らの心を、

本来の仁の姿で、生かすことが出来るか、出来ないかによる。

君子は、

仁によって、心を生かし、

礼によって、心をしっかりと保つ。

仁を身につけた人は、

人を、心から愛することが出来るし、

礼を身に付けた人は、

人を、心から敬うことが出来る。

人を、心から愛することが出来る人は、

世の中のあらゆる人から、常に愛される。

人を、心から敬うことが出来る人は、

世の中のあらゆる人から、常に敬われる。

 

所感)

■心が嬉しくなる

この章、まさに孟子的な、孟子たるにたる、孟子的な文章ではないか。

意訳の為、読み下し文を、繰り返し読み、繰り返し考えていると、心が嬉しくなってくる。

仁と礼とは、儒学とは、まさにこういうものなのだ。

心から、人を愛し、人を敬う人とは、

世界中から愛され、敬われること。

孟子とは、相変わらず素晴らしい経書だと、

ますます好きになり、ますます惚れ込んでしまうばかりか。

 

この章、内容が素晴らし過ぎて、自分風に落し込みなど出来るものではない。

かろうじての所感としては、儒学を志す者がこの章に接すれば、皆、ただ、心が嬉しくなる、としか述べようがない。

#儒学 #孟子