四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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周易上経 乾三

書き下し文)

象に曰く、

天行は健なり。君子るって自強して息まず。

潜竜用うるなかれとは、陽にして下に在ればなり。

見竜田に在りとは、徳の施し普きなり。

終日乾乾すとは、道を反復するなり。

あるいは躍りて淵に在りとは、進むも咎なきなり。

飛竜天に在りとは、大人の造なるなり。

亢竜悔ありとは、盈つれば久しかるべからざるなり。

用九は、天德首たるべからざるなり。

周易上経 乾

 

意訳)

象伝(卦辞の注釈)にいう、

天の行いとは、健やかで留まることはない。

君子とは天の健やかさを規範として、自らを強めなくてはならない。

潜竜を用いてはいけない、とは陽の徳があっても最も下の位に居るから。

見竜、田に在りというのは、自らの徳の影響がようやく周囲に及ぼうとしていること。

終日乾乾すというのは、繰り返して道を歩むこと。

あるいは躍りて淵に在りというのは、時が到来してから前へ進めば咎を免れるということ。

飛竜天に在りというのは、大人、つまり聖人のみがなし得ること。

元竜侮ありというのは、満ち満ちてしまい、もはやその状態を維持出来ないこと。

用九は、陽剛の天徳を頼りに人を導いてはいけないとのこと。

 

所感)

■竜

深く潜む竜が、地上に現われ、天を飛び、やがては地に戻ろうとする。

 

今日、一日の読書を学問として、努め励みたい。

#儒学 #易経