四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第六十八章(雍也第六)

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○日曜日の午後、1月1日、元旦

 

「年頭の挨拶、お年玉を子へ、妻が頑張ったおせち料理に舌鼓を打つ」

 

大吟醸酒をちびちび呑みながら、穏やかな時を過ごす」

 

「子の氏神様にお詣りにいく、コンビニのコーヒー飲んで帰宅、良き正月かな」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、ウオーキング

 

明治書院荀子を読んでいる、私如きが烏滸がましいが、論語の復習に感じる」

 

論語を理解りやすく解説した書、といった印象を持つ、それに少し言葉が多い」

 

「本来ならば学問をして、考えて得ることを繰り返し丁寧に述べている、どんどん読み進めよう」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、森

 

明治書院荀子を読むにあたり、ほとんど現代語訳を読むことがない」

 

論語孟子を日頃から読んでいれば、白文、書き下し文で意味がわかる」

 

「注釈や解説は丁寧に読み進める、少し、学問が進んだかも知れない」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、森

 

「気分転換に岩波文庫の『大学・中庸』を持ってきた、四書は繰り返し学ぶ、その度に発見がある」

 

朱子学の偉大さは理解しているが、『小学』と『近思録』は正直ピンとこない」

 

「私の学問が浅いだけだ、四書を繰り返し学んでいれば、いつかは心に響く日が来るのだろう」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、沼

 

「今年の目標である一つの大と三つの少の通り、まず酒を断酒した」

 

「食べると買うは、どう少なくするのか頭を抱えている」

 

「資格勉強を兼ねながらマクドで検討するとしよう、温かいコーヒーが必要だ」

 

#三行詩


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○月曜日の朝、マクド

 

「温かいコーヒーを飲む、その他はお茶請けだ、いつかは無くそう」

 

金谷治先生の『大学』解説では大学は『荀子』と密接な関係があると書かれている」

 

「大学は短い文章だ、繰り返し筆写もした、ここで読み返してから帰宅のち荀子に戻ろう」

 

#三行詩


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○月曜日の午前、マクド

 

「テレビは昔から観ない、読む本は二千年以上前に書かれたものが多い、繰り返し読んでいる」

 

「昨今の政治や出来事を語ることは少なく、仁とか忠恕とかを考えている」

 

「私は変り者らしい、人は好きだが人付き合いは苦手だ、あと、子によれば頑固オヤジらしい」

 

#三行詩


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○月曜日の昼、マクド

 

「年の瀬に田舎のNと電話で話す、互いに病気の件や昔話が多くなった」

 

「Nとは三十七年の付き合いになるが私より変だ、彼は私には敵わないと互いに遠慮している」

 

「お互い如才なく世の中を渡っているが、本質は異端で心に狂を持っているらしい」

 

#三行詩


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○火曜日の朝、自宅

 

明治書院荀子を読んでいるが少し興味を失う、他者への批判は荀子の価値を自ら下げている」

 

「私は孟子好きだが孟子を100%賛成している訳ではない、孟子の良いところが好きだ」

 

「『ポカポカとした暖かい仁』を荀子から感じることが少ない、少し時間を空けてみよう」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、自宅

 

荀子を読んでいたら、何故か偏向報道を思う、善悪とは極端なことを除けば主体的だ」

 

「私はTVを見ないからか、偏向報道で感情を誘導されることに不快感を感じる」

 

「過去どの国の報道も偏向しているし、現代も、未来も、やはりそうなのだろう」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、自宅

 

「当初の予定通り、講談社学術文庫吉田松陰著作選を読む、休みもあと二日だ」

 

「まず、四書から学んだことを口写しに述べるような愚を犯していないか、ぎょっとする」

 

「本を読んでも学者になってはならない、自ら考えること、現実から離れないこと」

 

#三行詩


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○火曜日の午後、くら寿司

 

くら寿司は変りだねが美味しい、エビアボカドが美味しい」

 

「家族は喜んでいる、家族三人で40皿、豆乳アイスが妻のお気に入り」

 

「子はデザートを次々と食べている、今からスタバでコーヒーの予定」

 

#三行詩


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○火曜日の夕方、ジョギング

 

「子と運動へ、大グラウンドを5周走り込み、のちラグビーの練習」

 

「ボールが暗くて見えなくなってから形意拳の練習の予定」

 

「夕日がきれいだ、大グラウンドは凧揚げやサッカーをする親子連れで賑わう」

 

#三行詩


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○火曜日の夕方、ジョギング

 

「日中、吉田松陰先生の著作選を読む、心に響く、文字通り命で記した文章だ」

 

「現代の価値観で読んではならない、当時を想い、当時の感覚で松陰先生を追う」

 

「松陰先生は歴史書から深く学ばれた、5W1H、現実主義であること、誠とは言葉ではなく行動だ」

 

#三行詩


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○火曜日の夜、自宅

 

「講孟箚記を読んでいる、この本は孟子の解釈であり、この本のみを読んで内容を理解するのは無理だろう」

 

「何故原文の孟子を載せた本が出版されないのか、不思議だ」

 

孟子好きなので内容はわかるが、それでも対訳として明治書院版を手元に置き、度々読み返している」

 

#三行詩

 

「この本のレビューを見る、この本のみを読んで素晴らしいのなら、凄い方々だ」

 

「恐らくは研究者の方か、明治大正時代の儒学教育を受けた高齢の方ではないか」

 

吉田松陰先生の得られた感動を共感する為には、少なくとも孟子は必読だと思う」

 

#三行詩


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○水曜日の午前、ウオーキング

 

「正月休みも今日で終わり、良いお休みであった、切り替えが大切」

 

「冷たい水に飛び込む前には準備体操が必要だ」

 

「今日から資格勉強に本腰を入れる、世の中は甘くない、常に学ぶのだ」

 

#三行詩


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○水曜日の午前、マクド

 

「子、南子を見る。子路説ばず。夫子これに矢いて曰く、予、否むところのものは、天これを厭てん、天これを厭てん。雍也二十八」

 

「孔夫子、年老いた衛の霊公の夫人でありながらも異性関係で悪評高い美人の南子と会われた。弟子の子路は不機嫌であった。孔夫子はいわれた、我にやましいことがあるのであれば、必ずや天が見離すであろう、天に誓ってそのようなことない」

 

論語の面白いところであろうか、このような二千五百年前に流行ったゴシップ記事を敢えて載せている、そして現代まで散逸せずに残っている。孔夫子も苦笑されているのではないか。直情径行の子路の不機嫌な顔も目に見えるようだ」

 

#三行詩 #論語


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○水曜日の午後、マクド

 

「資格勉強の方法は、過去問の解答を読んでから問題を解く、問題を覚える」

 

「テキストは会社から支給されたが、分厚い辞書サイズの上と中下と三冊ある」

 

「もう二時間、頑張ろう、数式問題がさっぱり理解し難い、何だこりゃ、単位とか英語がわからん」

 

#三行詩

 

○水曜日の午後、ウオーキング

 

「戦え、戦え、戦え、と心の中で声がする、さあ戻ろう、日常へ」

 

「あまり良い顔をしていなかったので口角をあげる」

 

「少しましになった、仮面を被るのだ、そう、ふてぶてしいタフな男へ」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、通勤

 

「子曰く、中庸の徳たる、それ至れるかな。民鮮なきこと久し。雍也二十九」

 

「孔夫子はいわれた、中庸こそ徳の実践に於いて最高ものだ。残念ながら世の中でみることは少なくなった」

 

「中庸とは、時と所と場合において最適であることをいう。怒らない、悲しまない、感情を押す殺すことでは決してない。仁であり、礼に基づき、義を伴い、知に至った状態をいう」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「仕事始め、いつも通り、淡々と、行うべきことを行う」

 

「頭の中を切り替え中、切り替え中、切り替え中‥」

 

「現状の問題、課題、現在進行系の案件、etc、etc」

 

#三行詩


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○木曜日の朝、電車内

 

「駅で奇声をあげて騒ぐ若者たち、そうか、まだ学校は始まらない」

 

「その輝く笑顔が押し殺したような能面に変わり、ホームに並ぶ日も近い」

 

「電車内で寡黙に下を向く人たち、世代は交代しても変わることはない」

 

#三行詩


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○木曜日の夕方、通勤

 

「子貢曰く、如し能く博く民に施して能く衆を斉わば何如。仁と謂うべきか。子曰く、何ぞ仁を事とせん、必ずや聖か。尭・舜もそれ猶諸を病めり。夫れ仁者は己を立てんと欲して人を立たしめ、己達せんと欲して人を達せしむ。能く近く譬えを取る。仁の方と謂うべきのみ。雍也三十」

 

「弟子の子貢が問う、悪政に苦しむ天下の民を救うとは、即ち仁といえますか。孔夫子はいわれた、天下の民を救うとは、仁ではなく聖といえる。古の堯帝、舜帝は常にそう願われ、行動されたのだ」

 

「仁とは、自らを誠にして人を思いやることだ。有徳の人がいれば世に出し、自らのことより人の苦しみを救うことを行う。仁者とは、あくまで現実から離れず、今、ここで、忠恕を実践する人に他ならない」

 

#三行詩 #論語


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○木曜日の夕方、乗り換え

 

「ふと、吉田松陰先生の誠を思う、この国の為に、この国に棲む人の未来の為に命を捧げられた」

 

儒学、学問の道とは文字通り命懸けの時代があった」

 

「令和の世に孟子を学び、論語を学んでいる、比べれば生ぬるい儒学だ、しかし学ぶことに意味があると信じている」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、通勤

 

「子曰く、述べて作らず、信じて古を好む。窃かに我を老彭に比す。述而一」

 

「孔夫子はいわれた、老いたいま新たに礼(規範)を作り出すこともなく、古の周王朝での有様を偲んでいる。願わくば伝説の殷の宰相である老彭のように過ごしたいものだ」

 

「晩年の孔夫子は政治の世界から身を引き、子弟の教育に努められた」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「ホームに響く笑い声、今日から部活再開らしい、昨夜、子も練習があると言っていた」

 

「昨夜はよく眠れず、何故か新人俳優になって監督に怒られる夢をうつらうつらと」

 

「なにわ男子なるポスターの前で朝から人混み、謎だ、夕方は警備員さんが立っている」

 

#三行詩


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○金曜日の朝、乗り換え

 

「乗り換え駅のトイレで人が並んでいる、順番に入ったらハズレ、粗忽が酷い、直ぐ出た」

 

「お陰さまで一本早い電車に乗っている、気分が悪くなるので無理はしない」

 

「明日から三連休だ、子の宿題をみなければ、数学プリントがあと8枚残っている」

 

#三行詩


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○金曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、黙してこれを識し、学びて厭わず、人を誨えて倦まず。我に於いて何かあらん。述而二」

 

「孔夫子はいわれた、古の聖王から伝わる祭礼(規範)を記し、それらを学ぶことに厭うことはなく、後世の人に伝えるに飽くことがない。私はこれらのことを行うだけだ」

 

「私は孟子よりの解釈なので、舜帝が浮かびこのような意訳となる、プロの一般的な現代語訳とは異なる」

 

#三行詩 #論語


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○金曜日の夕方、通勤

 

「週末だ、三連休だ、ほっとする、仕事とはやはり大変だ」

 

「自分が仕事をしているようでは高が知れている、仕事が仕事をして、ようやく二流だろう」

 

「転職して五年目になるが未だに自分が仕事をしている、省みればまだまだだ」

 

#三行詩


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○土曜日の午後、自宅

 

「朝から岩波文庫葉隠(下)を読んでいる、原文のみなので時間がかかる」

 

「昼ごはんの時に子と会話する、不甲斐なきことをいう子」

 

「冬休みの宿題、手付かず也、其の方、一分も立つまじ。直ちに打払え!」

 

#三行詩

 

○土曜日の夕方、自宅

 

「雨が止んだので図書館へ、色々かりてきた、コーヒーを飲みながら読書」

 

You Tubeで適当に音楽を流す、今流行りの音楽を適当に聴いている」

 

「子は筋トレのち、鏡に映した筋肉をみて喜んでいる、宿題はどうするのだろう」

 

#三行詩

 

所感)

■学問の道

五十を越えたら歳月が早いらしい。

確かに、未来は限定されレールの先も見えてきた。

だが、まだまだだ。

今年も、儒学の勉強を通して、自らを磨き上げるのだ。

 

■新年会

前職のSさんからラインがきた、明日日曜日、新年会だ。さっそくKさんに連絡し、他のメンバーにも連絡を取っている。楽しみだ。