四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第八十六章(子路第十三)

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○日曜日の午後、5月7日、マクド

 

「冉子、朝より退く。子曰く、何ぞ晏きや。対えて曰く、政あり。子曰く、それ事ならん、如し政あらば、吾以いられずと雖も、吾それこれを与り聞かん。子路十四」

 

冉有、朝廷から帰宅する。孔夫子はいわれた、遅くなったのだな。冉有はいう、政を行っていました。孔夫子はいわれた、国の政ではあるまい。重要な政であれば、私も聞いているはずだ」

 

「弟子の冉有は魯の家老、季孫氏に仕えていた。本来、支えなければならない魯の君主を蔑ろにする季孫氏に、一生懸命仕える冉有を見て、本来の目的を見失ってはならないと孔夫子は教えている」

 

#三行詩 #論語

 

○日曜日の夕方、ウオーキング

 

「雨の中、森の中を歩いている、通る人もなく、傘に当る雨音を聴いている」

 

「GW9連休最終日、明日から勤め人に戻るにはそれなりの儀式が必要だ」

 

「長靴でゆっくりと地面を踏みしめながら、ゆっくりと心を切り替えている」

 

#三行詩

 

「連なり、積み重ね、今の時間を楽しめるようになったのは歳のせいだろうか」

 

「最近、世間さまに突っ張るところが消えていっている、穏やかとは遠い、諦めでもない」

 

「学問のお陰かも知れない、自らの為すべきことを為す、眉毛をしかめる必要など何処にあろうか」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、通勤

 

「定公問う、一言にして以て邦を興すべきものありや。孔子対えて曰く、言は以て是くの若くなるべからざるも、それ幾きなり。人の言に曰く、君たること難く、臣たること易からずと。如し君たることの難きを知らば、一言にして邦を興すに幾からずや。曰く、一言にして邦を喪ぼすべきものありや。孔子対えて曰く、言は以て是くの若くなるべからざるも、それ幾きなり。人の言に曰く、予君たることを楽しむことなし。唯、その言いて予に違うもの莫きを楽しむなりと。如しそれ善くしてこれに違うもの莫きは、亦善からずや。如し善からずしてこれに違うもの莫きは、一言にして邦を喪ぼすに幾からずや。子路十五」

 

「魯の君主である定公が問う、一言で、国を隆盛させるものはあるか。孔夫子はいわれた、言葉とはそういうものではありませんが、近いものならあります。民の言葉に、よき君主となることは困難であり、よき家臣となることも簡単ではない、とあります。よき君主になることの難しさを理解したら、この言葉の通り、一言で国を隆盛させるでしょう。」

 

「さらに定公が問う、一言で国を滅亡させるようなものはあるか。孔夫子はいわれた、言葉とはそのようなものではありませんが、近いものならあります。民の言葉に、君主となったことを楽しく感じず、ただ自分の言葉に反対する者がいない、誰も反対しないことを楽しく感じる、とあります。君主の言葉が正しく、反対する者がいないのは良いことです。君主の言葉が間違っていて、誰も反対する者がいないこと。これこそ一言で国が滅亡するということです」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、乗り換え

 

「感覚を広げないこと、下を向き、周囲の人混みから発する興味深い事実に向き合わない」

 

「ゆっくりと日常に戻ればよい」

 

「今日、伝わることは共通点が多い、休みの有無に関わらず、ため息、諦め、イヤイヤ感」

 

#三行詩

 

○月曜日の朝、構内

 

「仮面を被らず抜き身の人を度々見る、眉毛をハの字に困った顔、悲愴な雰囲気で歩いている」

 

「明日になれば、皆、能面の様、感情を圧し殺した表情になるのだろう」

 

「通勤風景とはそうあるべきだ、能面のような仮面から滲み出る個性こそ、哀しくも真実に溢れている」

 

#三行詩

 

○月曜日の夕方、通勤

 

「葉公、政を問う。子曰く、近き者説ぶときは遠き者来たらん。子路十六」

 

「楚の重臣である葉公、政を問う。孔夫子はいわれた、領内の民が喜ぶような仁政を行うことです。そうすれば他国の民ですら楚を慕ってやって来るでしょう」

 

「民に重い税を課して(恨みを買い)、目先の利益を得るよりは、仁政を行なって(民を喜ばせ)、国を栄えさせることが政治であると孔夫子は述べられている」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の夕方、車内

 

「世界二位の重税で集めた税金を、苦しむ国民には使わず海外でバラまく首相とか」

 

「税金は自由に使えるもの、権力とはそういうもの、名声は私のもの、世襲議員とは国のエリートだ」

 

「選挙により、それが民意とされている、いったい何処の国の民意なんだろう、不思議だ」

 

#三行詩

 

○月曜日の夜、自宅

 

「藤井専英先生の『荀子思想論考』来たる、本の装丁も渋くて自分好みだ」

 

「書き込みはあるが、古本市場の三分の一の値で手に入れた、掘り出し物だ」

 

「さて、今日は月曜日か、徹夜は出来ない、時間を決めて読もうと思う」

 

#三行詩 #論語

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○月曜日の夜、自宅

 

日課形意拳三体式、左右各二十分、日々、少しずつ時間を伸ばしている」

 

「一日一度、何か締めるものがないと、心も身体も緩んでしまう」

 

「さて、あとは就寝まで読書、至福の時間だが、明日も朝が早いので程々にしなければ」

 

#三行詩

 

○月曜日の夜、自宅

 

「仁(人を思いやる)、礼(人を尊ぶ)から法が生まれ、法の求めるところは、人を尊び(礼)、人を思いやる(仁)ことにある」

 

「何故、選挙の供託金は300万なのだろう、3万では駄目なのか、何故3,000万にならない」

 

「政治とは何か、主は誰にある、世襲される王や貴族はいないはずのに、何故、議員は世襲され社会的に偉いのか」

 

#三行詩

 

「別に世襲自体は、伝統工芸では普通だ、何故、政治の世襲は批判されるのか」

 

世襲される政治家の質が低下する一方だから問題なのだ」

 

「見事に世界史を踏襲している、王から貴族へ、貴族から有力市民へ、質が低下し次の階層へ権力が移る、そして又、王が生まれるのだ」

 

#三行詩

 

「人が人を支配する、法治国家といえど、独裁者か世襲された政治家が権力を握る、奪い合う」

 

「孔夫子は天才なのだ、政治の眼目は人にあり、徳により、教育により公正無私の人を生み出す、広げる」

 

韓非子や李斯の法家思想ではなく、それらを含んだ、徳治政治、荀子こそ次の政治体制の雛形かも」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、通勤

 

「子夏、呂父の宰と為り、政を問う。子曰く、速やかにせんと欲する毋かれ。小利を見ること毋かれ。速やかにせんと欲すれば則ち達せず、小利を見れば則ち大事成らず。子路十七」

 

「呂父の長官となった子夏、政について問う。孔夫子はいわれた、急ぎ過ぎてはいけない。小さな利に浮かれはいけない。急ぎ過ぎては成果は出ず、小さな利に一喜一憂しても大局では何の進展もないものだ」

 

「過ぎたるは及ばざるが如しの、及ばざる子夏に、孔夫子が述べたられた言葉。子夏の学風から、のちに荀子が出た」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「気温12℃、股引きを履いてきた、成功だ、昨日は履かずにお腹が冷え、腹痛に苦しんだ」

 

「睡眠不足、さて、今日は職場でゆっくりしようと思う」

 

荀子は、東洋のアリストテレスだという人もいる、未だ全体像が見えない、囚われ過ぎるきらい有り」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、構内

 

「眠たい、やたら鼻が利き過ぎる、ホームで並んでいて意識飛ぶ」

 

「最新型の運転室、違和感と伝統を感じる懐中時計をはめる空間」

 

「懐中時計に意味付けか、或いは時間そのもの、いや、人間は必要だという最後の足掻きかも知れない」

 

#三行詩

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○火曜日の夕方、通勤

 

「葉公、孔子に語りて曰く、吾が党に直・躬なる者あり。その父、羊を攘みて、子これを証す。孔子曰く、吾が党の直き者は是れに異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きことその中に在り。子路十八」

 

「楚の重臣、葉公はいう、私の領地には正直者の躬という者がいる。躬の父が羊を盗んだとき、躬は正直に盗みの証人にすらなった。孔夫子はいわれた、私の郷土にいる正直者はそうではありません。父は子のために罪を隠し、子は父のために罪を隠します。正直さとは、忠孝の内にあるものです」

 

「親を売る子を正直者と称える葉公という人物が、国の重臣である時代だ。孔夫子の悲痛な思いが伝わってくる」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「忙しいのが仕事だが、その中に、少しで良いから面白いことを付け加えること」

 

「目的を明確にすれば、何が面白くなるのかも明確だ、ムリ・ムダ・ムラ、必ず存在する」

 

「一発逆転など狙わない、コツコツと小さな面白いことを積み上げる、記録する、共有する」

 

#三行詩

 

○火曜日の夜、自宅

 

日課形意拳三体式、今日は軽く左右各10分にする、早く寝よう」

 

「三体式の三体とは、天・地・人ではなかろうか、そう思うと理が通る」

 

「二十数年前に教わったきりだ、易経との関係はあるのか、理解らない」

 

#三行詩

 

○水曜日の朝、通勤

 

「樊遅、仁を問う。子曰く、居処は恭しく、事を執りて敬み人に与わりて忠あれば、夷狄に之くと雖も、棄てられざるなり。子路十九」

 

「弟子の樊遅、仁について問う。孔夫子はいわれた、常に控えめに行動し、何かに取り組む時には慎重であり、人との関わりは忠実であることだ。そうすれば何処に居ても重んじられるようになるだろう」

 

「弟子の樊遅に述べた仁。孔夫子は弟子の才能や性格に合わせて教えられた。仁とは実践することであり、御者の樊遅へ向けた教えは、的確に分かりやすく述べられている」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の朝、電車内

 

「今朝は血圧が低い、三体式と一杯の牛乳、儒学の勉強(ストレス発散)のお陰かも知れない」

 

「学び続けることにより、仁であるとする荀子、今朝も明治書院版を読んでいた」

 

「優しさとは、相手を理解することが第一であり、善意の押し着せは、もはや迷惑の類いに近い」

 

#三行詩

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

「車内に癖のあるポマードの臭いが充満している、個性的であることが美徳とは限らない」

 

「車掌さんのブロークン英語を聞いて真逆の行動をしている外国の人がいる」

 

「一流ホテルの朝食は5千円くらいする、海外で感じた格差を自国で感じる時代になったらしい」

 

#三行詩

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○水曜日の夕方、通勤

 

「子貢問いて曰わく、何如なるをかこれこれを士と謂うべき。子曰く、己れを行うに恥あり、四方に使いして君命を辱しめざる、士と謂うべし。曰く、敢えてその次を問う。曰く、宗族は孝を称し、郷党は弟を称す。曰く、敢えてその次を問う。曰く、言は必ず信、行は必ず果、コウコウ然たる小人なるかな。抑も亦以て次と為すべし。曰く、今の政に従う者は何如。子曰く、噫、斗肖の人、何ぞ算うるに足らん。子路二十」

 

「子貢が問う、士とはどのような人物のことですか。孔夫子はいわれた、自らの行いに恥がないかを常に思い、外交官として他国へ赴いても、君主の威厳を何ら恥ずかしめることがない、士といえる。子貢、士のについてさらに問う。孔夫子はいわれた、親族から孝行者と呼ばれ、郷土の人々から年長者を敬っていると賞されることだ。子貢、さらに士について問う。孔夫子はいわれた、言葉は真実を述べ、行動は果敢で迷いがない、小人ではあるが士といえる。」

 

「子貢が問う、今、現在、国の政を行っている家老や重臣たちはどうですか。孔夫子はいわれた、ああ、器の小さな小人しかいない。数え上げる必要すらない」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の夕方、電車内

 

「国という括りが、人種や肌の色ではなく住んでいる人に変化しつつある」

 

「大陸内で揉まれた国々と島国で温度差があるのは仕方ないことだ」

 

新スタートレックのような、異星人ですら惑星連邦という枠組みで一つになる未来像を考えたのも人だ、争いばかりだが…」

 

#三行詩

 

○水曜日の夜、自宅

 

日課形意拳三体式、出す手は天を示し、引く手は地を示す、内に人が居る」

 

「人の本質は地にある、地から生まれ、届かぬも天を目指すのが三体式だ、世界を表現している」

 

「拳法である以上、出す手の天とは向かい合う敵を天へ、地の力を用い人を介して天に帰すのだ」

 

#三行詩

 

○木曜日の朝、通勤

 

「子曰く、中行を得てこれに与せずんば、必ずや狂狷か。狂者は進みて取り、狷者は為さざるところあり。子路二十一」

 

「孔夫子はいわれた、中庸の徳を得た知己を得ることができないときは、友人を狂者か狷者にするのが良い。狂者は積極的に過ぎる、狷者は妥協できないところがあるが、共に私利私欲に塗れてはいない」

 

「中庸の徳を得るとは、並み大抵のことではなく、真ん中とか、感情を激しない等は中庸ではない。仁と礼に基づき、義を行う。その時、その場所、その場合に則した思い、行いをいう」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「眠たい、怠い、車内で咳、くしゃみを繰り返す人に嫌悪感、目をつむる」

 

「スモーキーアクア色の上下で揃えた人あり、一種、爬虫類系の雰囲気がして面白いセンスだな、と思う」

 

「今朝、時間があったので正座して、心と身体の重心を丹田に沈める」

 

#三行詩

 

○木曜日の朝、構内

 

「七分延着、接続が間に合わない、一本ずれると次は十五分後か」

 

「アナウンスが流れている、緊急停止ボタンが押されたらしい」

 

「電車が止まって身動き出来ない事態に慣れはない、為替変動、株価暴落時に多い」

 

#三行詩

 

○木曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、南人言えること有り。曰く、人にして恒なければ、以て巫医と作るべからずと。善いかな。その徳を恒にせざれば、或いはこれに羞しめを承けん。子曰く、占わざるのみ。子路二十二」

 

「孔夫子はいわれた、心に安定した恒がない人は、巫女や医師になるべきではない、と南方の人がいった言葉は良いことだ。古い言葉にも、徳に恒がなければ恥を受けるとある。孔夫子はいわれた、心に恒なき者がどうして未来は占えようか」

 

孟子はいう、恒産無くして恒心有る者は、惟だ士のみ能くするを為すと。安定した生活がなくても心を恒(安らか)に出来るのは志士のみが出来ることだと。恒とは、仁に生き、礼に基づき、義を省みるからこそ、心が恒になるのだ」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の夜、自宅

 

日課形意拳三体式、実験、引く手の地と人を意識、重圧に崩れる」

 

「次に出す手を天へと意識、地から天へ流れが通る、圧が身体全体に渡る」

 

「まだまだだ、中の人が練れない、圧が素通りしている、三体式とは世界天地と自身を繋ぐ、自己流につき正誤は不明、続く」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、通勤

 

「子曰く、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。子路二十三」

 

「孔夫子はいわれた、君子は和を尊ぶも安易に人と同調はしない。小人は安易に人と同調し、和を尊ぶことがない」

 

「孔夫子は、傲慢不遜な輩が大嫌いだし、何も考えずに彼らや集団に付和雷同することも恥とされた」

 

#三行詩 #論語

○金曜日の朝、電車内

 

「今週は辛かった、GW明けはこんな感じながらも、要は弛んでいるのだろう」

 

「牛乳を朝晩飲むようになってから、血圧が落ち着いている、カルシウムか」

 

「ようやく電車内でマスクを外す人もチラホラと、何やら素顔の方が珍しい」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「構内で若い人通しが怒鳴りあっている、声だけが聞こえてくる」

 

「朝帰りだろうか、大声で会話する集団あり、テンションが異様だ」

 

「トイレで噦(しゃっくり)が止まらない人あり、まるで蛙の鳴き声だ」

 

#三行詩

 

○金曜日の夕方、通勤

 

「子貢問いて曰く、郷人皆これを好まば何如、子曰く、未だ可ならざるなり。郷人皆これを悪まば何如。子曰く、未だ可ならざるなり。郷人の善き者これを好み、その善からざる者これを悪むに如かざるなり。子路二十四」

 

「弟子の子貢が問う、郷里の人が皆褒める人はどうですか。孔夫子はいわれた、未だ良しとはいえない。子貢がさらに問う、では郷里の人が皆憎む人はどうですか。孔夫子はいわれた、未だ良しとはいえない。郷里の人の中で、善人には、好かれ悪人には憎まれるなら良しといえる」

 

「善を好めば、善人からは好かれる。当然ながら悪人からは憎まれる。全ての人に好かれるような曖昧な善に、何の意味があろうか」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の夕方、乗り換え

 

「学問の道とは素晴らしいものであるが、現実、社会、日常の経験と重ねてこその実学だ」

 

「間違いは間違い、潔く認めて次に繫げる」

 

「仕事も学問も恥はかくもの、トライ・アンド・エラーで良い、間違えるから先が見える」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「スペアリブを4本、鉄鍋に敷き詰め、塩胡椒とオリーブオイル、オープンレンジで小一時間、美味なり」

 

「次にスパムを適当に切って鉄鍋に、チーズを山ほどかけて黒胡椒、最後にオリーブオイルをたらして、オープンレンジ15分、美味なり」

 

「共働き夫婦なればこそ、金曜日の夜くらい夫ならではの得意料理を妻子へ馳走せねばならぬ。良かろう、基本、酒のつまみなれど今宵は弾けてみよう、三品目は、トマト缶を前に沈考している…」

 

#三行詩

 

「失敗、酷評された、、、鉄鍋にトマト缶、食パンをちぎり、塩胡椒、チーズをのせてオープン10分、まあ、美味しくはない」

 

「挽回すべくデザートを、鉄鍋に白砂糖、刻んだオレンジ一個を炒めてキャラメルに」

 

「シンプル過ぎて不評、キャラメルが足らず、砂糖オレンジ飴と化す、料理とは、なんと難解なものか」

 

#三行詩

 

○土曜日の午後、ウオーキング

 

メタリカのメタルマスターを聴きながら雨の森を歩いている、エッジの効いたベースに心を癒やされる」

 

「太り過ぎて苦しい、美味しいものが大好きだ」

 

「今夜のメニューを考えている、子が明らかに厭そうな顔をしていた、エッジの効いた料理を考えている」

 

#三行詩

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ジャイアンシチューなるレシピをみつけた」

 

・ひき肉

・たくあん

・しおから

・ジャム

・にぼし

・大福

 

「なるほど、どうやら剛田シェフは天才らしい、共感出来る」

 

「今日の晩飯は、エッジの効いた甘味入りシチューにしよう、直感を信じる」

 

#三行詩

 

○土曜日の午後、森

 

「私のつくる料理は、物凄く美味しい(1)と物凄く不味い(9)しかない」

 

「普通に美味しい料理を、毎日つくることの如何に難しきことか」

 

「過去の得意料理、地獄のキャプテンスパゲッティなどは、物凄く美味しいが、物凄く不味い」

 

#三行詩

 

「大量のオリーブオイルに大蒜を大量に入れ、さらにアンチョビをどかっと、キノコ類を入れて炒め、スパゲッティを絡める」

 

「美味しいが、妻子に褒められてつくり過ぎた、匂いも嗅ぎたくない」

 

「油ギトギト、塩分過ぎる、大量の大蒜、全ての料理の基本形はこれだ、料理の黄金律か、冒涜か、結論は明らかになりつつある」

 

#三行詩

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○土曜日の夜、自宅

 

kornfreak on a leashを聴きながら料理している、料理とはメタルだ」

 

「鰤あらの照り焼き、砂ずりと揚げ豆腐の煮込み、エンドウ豆・そら豆の豆ご飯」

 

「子は塾へ、妻はお菓子を買いにスーパーへ、さてひとっ風呂浴びてこよう」

 

#三行詩

https://youtu.be/jRGrNDV2mKc

 

所感)

■土曜日の朝

子は週明け中間テストだが、一向に勉強しない。

妻とイライラしているが、口には出さず見守っている。

明日は母の日、妻の為に、子と何か料理しようと思う。

 

■土曜日の夜

子、21時前に塾から帰宅する。くたくたに疲れて食欲がないとのこと。

お義理で鰤のあら煮を口にし、寝てしまった。

21時まで晩飯を待っていた夫婦は、がつがつと豆ご飯をおかわりして腹いっぱい食べた。

 

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