四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第九十六章(季氏第十六)

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○日曜日の午前、7月16日、散髪屋さん

 

孔子曰く、君子に侍するに三愆あり。言未だこれに及ばずして而も言う、これを躁と謂う。言これに及びて而も言わざる、これを隠と謂う。未だ顔色を見ずして而も言う、これを瞽と謂う。季氏六」

 

「孔夫子はいわれた、君子に仕えるに三つの過ちがあり。発言すべきでない時、場所、場合に発言する。発言すべき時、場所、場合なのに発言しない。先方の時、場所、場合に思いやることなく発言することだ」

 

「言葉とは重いものであるし、一度発言すれば取り返しようがない。思いやるとは人だけとは限らない、時、場所、場合に宜しきを得て、簡潔に、自らを誇ることなく主旨を述べなければならない」

 

#論語

 

○月曜日の午後、ウオーキング

 

孔子曰く、君子に三戒あり。少き時は血気未だ定まらず、これを戒むること色に在り。その壮なるに及びては、血気方に剛なり、これを戒むること闘に在り。その老いたるに及びては血気既に衰う、これを戒むること得に在り。季氏七」

 

「君子、守るべき戒めあり。時、年少であれば血気、安定せず、故に異性への興味を戒めること。時、壮年であれば血気、充実して盛ん、故に争いを戒めること。時、老年であれば血気、衰えあり、故に欲深を戒めること」

 

「血気、物事に激しやすい意気、又は向こう見ずの元気。儒家のいう天下泰平を望むとは、大きな血気ではないか。本来為すべきところに自らの血気を、学問の道へ、仁徳の実践へ努めるべきであると述べられている」

 

#論語

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○月曜日の午後、森

 

熱中症警戒アラートの中で歩いている、気にしていては何処も行けない」

 

「滝のような汗、明日の為に肌を調整している、ぼちぼちいこう」

 

「昨夜の大河ドラマ、面白かった、歴史ものとは解釈の違いを感じさせずに如何に通史と絡ませるかにある」

 

#三行詩

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○月曜日の午後、マクド

 

儒家とは、圧政や不公平に苦しむ弱者を救う為の存在であるべきだ」

 

「彼ら彼女らのささやかな幸せを守る為に、学問の道があり、孔夫子の教えがある」

 

「ここ(現実)を見て見ぬふりをして帝王学や、懐古主義を唄う人たちの何処に仁徳が、忠恕があるというのだろうか」

 

#三行詩

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○月曜日の夕方、森

 

儒学を学び、昨今の報道される政治に不満や怒りを思うことが増えた」

 

「別に江戸時代に戻って、儒学者主導の○○の改革に戻れなどいわない」

 

「しかし、確固たる、目指すべき未来への道すじを市民へ示せない人たちに、政治を行う資格はないと思う」

 

#三行詩

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「市にある複数の図書館閉鎖、反対する市議は僅かであり、同じく市議の給与を上げる決議に反対も僅かだ」

 

「市民不在の地方政治、国民不在の中央政治としか、図書館閉鎖は始まりの始まりのような気がする」

 

「国は増税に次ぐ増税をし、地方は議員給与を上げるのが慢性的な財政赤字対策とは、もはや怒りも湧かない」

 

#三行詩

 

「議員団の海外視察しかり、地方政治の何を学びにビジネスクラスのエアーと豪華ホテル連泊、欧米観光地巡りか」

 

「市民から、もっと巻き上げようと誓う贅沢満喫ご褒美ツアーとしか」

 

「命懸けでソマリアアフガニスタンに行って、平和の大切さを学び、政治の汚職や腐敗をなくそうとする議員はいない」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、通勤

 

孔子曰く、君子に三畏あり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。小人は天命を知らずして畏れず、大人に狎れ、聖人の言を侮る。季氏八」

 

「孔夫子はいわれた、君子は畏れるものあり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言葉を畏れる。小人は天命を畏れず、大人に図々しく、聖人の言葉を侮る」

 

「君子とは畏れ、敬わなければならない、深入りしてはいけないことを正しく認識し行える。何故か、仁徳を広げるとは、礼、義、智と物事の本質を知るからだ」

 

論語

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「通勤朝で既に暑い、今日一日体験する予定の暑さにげんなりしている」

 

「寄る年波のせいか単純にしんどい、クーラー室内との往復も然り」

 

「今週、友人から他職場のビアパーティーに誘われている、野外らしいので内から冷やそう」

 

#三行詩

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○火曜日の夕方、通勤

 

孔子曰く、生まれながらにしてこれを知る者は上なり。学びてこれを知るものは次なり。困みてこれを学ぶは又た其の次なり。困みて学ばざる、民斯れを下と為す。季氏九」

 

「孔夫子はいわれた、生まれながらにして道を知っている人は聖人であろうし、学んで知るようになった人は君子であろうし、苦しみながらも一生懸命に学ぼうとする人は志士であろう。そして、学ぶ意欲もなく私利私欲に生きる人とは小人というのだ」

 

「凡人が目指す、到達出来るのは志士であり、君子とは到底叶わぬ夢と思うかも知れない。しかし、学問の道を志すとは、君子を目指すものでなければならない。墓に入るまで学ぶ、仁徳を広げる、実践するのが儒家であり、学びを止めることはない」

 

論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「若い頃、トレイン・トレインを友人たちとカラオケで歌う」

 

「栄光に向って走る、あの列車に乗っていこう…」

 

「幸か不幸か、毎日列車に乗る人生となった、そして、あの列車には今だに乗れていない」

 

#三行詩

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○水曜日の朝、通勤

 

孔子曰く、君子に九思あり。視るには明を思い、聴くには聡を思い、色には温を思い、貌には恭を思い、言には忠を思い、事には敬を思い、疑わしきには問いを思い、忿には難を思い、得るを見ては義を思う。季氏十」

 

「孔夫子はいわれた、君子とは九つの思いあり。一、見るときにははっきり見る。二、聞くときには細かく聞く。三、顔つきは穏やか。四、姿は恭しく。五、言葉は誠実。六、行いは慎重。七、疑わしきことには問う。八、怒りには後々の困難を。九、得を見たときには中正に正しきか」

 

「君子とは、何事も誠実に、言葉を慎み、自ら行う。物事の本質を中正に正しきを以て良しとし、付和雷同することはない」

 

論語

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

「昨日より少し涼しく感じる、体温超えは身体に堪える」

 

帝国書院の地理資料集が面白い、歴史が縦、地理が横に交わり世界が見えてくる」

 

「学問の道とは、勿論、論語を学ぶ考える実践するだが、そもそもの世界を知らねばならない」

 

#三行詩

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○水曜日の朝、電車内

 

「酷い風邪の人あり、咳嚔鼻水の啜る音、出もの仕方無しなれど、感染されては困ると思うのが人情か」

 

「今日の車掌さんは顔が大きい、手袋なし、所作は荒いが小声でアナウンスは聞こえない」

 

「観光客が履いている推定15cmの上げ底の靴を眺めている、若い人に流行りなのだろうか、バネとか」

 

#三行詩

 

○水曜日の夕方、通勤

 

スマホの調子悪い、アプリしか通じない、今日も暑かった」

 

「仕事の出来る人とは、仕事を楽しんでいる、自ら工夫するのが楽しくて仕方ない」

 

「仕事の出来ない人とは、指摘することに忙殺され、且つ、自らの不愉快を撒き散らし周囲を同一化している」

 

#三行詩

 

○木曜日の朝、通勤

 

孔子曰く、善を見ては及ばざるが如くし、不善を見ては湯を探るが如くす。吾その人を見る、吾れその語を聞く。隠居して以てその志を求め、義を行いて以てその道に達す。吾その語を聞く、未だその人を見ず。季氏十一」

 

「孔夫子はいわれた、善いことを見れば、それを達成すべく地道にに努力し、善くないことを見れば、熱湯に手が浸けた如くすぐに離れる。私はそういう人を見たし、聞きもした」

 

「一方で、世の中で仁徳が省みられることがない時は、後の世の為に自らの学問を修め、世の中で仁徳が省みられる時であれば、中正の義を以て天下に仁徳を広げる。私はそうした言葉を聞いたが、そんな人を見たことがない」

 

論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「眠たい、スマホも相変わらず調子悪し、痒み、汗をかく条件を満たさない掻き壊した肌に、心も疲れている」

 

「若い車掌さんが二人、車掌室で楽しそうに話している、世代が同じだ、同期かも知れない」

 

「子は終業式、いよいよ夏休み、自分の時は歴史小説(吉川英治司馬遼太郎)に埋没した、子はどうするのだろう」

 

#三行詩

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○木曜日の夕方、通勤

 

「誠に富を以てせず、亦祇異なれりを斉の景公、馬千駟あり。死せる日、民徳として称すること無し。伯夷・叔斉首陽の下に餓う。民今に到るまでこれを称す。それ斯れをこれ謂うか。季氏十二」

 

詩経に『人が褒めるのは富でなく、人に異なる徳による』とある。斉の景公は四千頭もの馬を持つも、亡くなった時に、景公の徳を褒める民は一人もいなかった。一方、伯夷・叔斉は首陽山の麓で自ら飢え死にを選んだが、民は今日までもその徳を褒め讃えている」

 

「私利私欲の人であれば大金持ちを褒め称えよう、しかし褒め称えているのは大金持ちの徳(人間性)ではなく、彼が集めた富・財宝だ。人の価値とは仁徳(人間性)にあり、どの様な生き方をしたのかは必ず人々に伝わる。自らを誠にする、人を思いやる、仁徳を広げるとは不滅の価値を持つと思う」

 

#三行詩

 

○木曜日の夜、乗り換え

 

「他職場のビアパーティーに参加、今終わる、とても楽しかった、同期のKさん等と語り合う」

 

「焼肉と焼きそばメインながら、肉が良く、ビールはよく冷えて美味し」

 

「野外ながらとても楽しかった、良く知らない人と語り合い、複数ライン交換するのも世の流れらしい」

 

#三行詩

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○金曜日の朝、通勤

 

「陳亢、伯魚に問いて曰く、子も亦異聞あるか。対えて曰く、未だし。嘗て独り立てり。鯉趨りて庭を過ぐ。曰く、詩を学びたるか。対えて曰く、未だし。詩を学ばずんば、以て言うこと無し。鯉退きて詩を学ぶ。他日又た独り立てり。鯉趨りて庭を過ぐ。曰く、礼を学びたるか。対えて曰く、未だし。礼を学ばずんば、以て立つこと無し。鯉退きて礼を学ぶ。斯の二者を聞けり。陳亢退きて喜びて曰く、一を問いて三を得たり。詩を聞き、礼を聞き、又君子のその子を遠ざくるを聞くなり。季氏十三」

 

「陳亢、孔夫子の子である伯魚に問う、父上から何を教えられましたか。伯魚はいう、父上が一人で庭に立っておられ、その前を小走りで通った時に、詩経を学んだか、と問われました。いいえと答えると、詩経を学ばなければ適切にものが言えないものだ、といわれたので、それから詩経を学びました。」

 

「また別の日に、父上が一人で庭に立っておられ、その前を小走りで庭を通った時に、礼記を学んだか、と問われました。いいえと答えると、礼記を学ばなければ人として自立できないものだ、といわれたので、それから礼を学びました。私はこの二つのことを父上にから教えられました。その場を退いてのち陳亢、喜んでいう、私は三つのことを得られた。詩経のこと、礼記のこと、そして君子は自らの子を甘やかさないことだ」

 

論語

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「昨夜のバーベキューで中たる、真夜中、嘔吐と下痢、肉が生焼けだったかも」

 

「駅のホーム、インド系の家族連れから英語で何かを尋ねられる、理解るが理解らない、Please ask the conductor.と答え、車掌さんへ」

 

「今日の若い車掌さんは流暢な英語で答えてくれた、車掌さんの眼鏡のレンズが反射し、何か誇らしく思えて会話に頷いた」

 

#三行詩

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○金曜日の夕方、通勤

 

「邦君の妻、君これを称して夫人と曰う。夫人自ら称して小童と曰う。邦人これを称して君夫人と曰う。異邦に称して寡小君と曰う。異邦の人これを称して亦た君夫人と曰う。季氏十四」

 

「君主の妻は、君主が呼ぶなら夫人といい、夫人が自らをいうなら小童といい、民が呼ぶなら君夫人といい、外国に向かってなら寡小君といい、外国の人がいうなら君夫人というと決まられている」

 

「国を治める君主の妻を、立場が変わればどの様に呼称すべきかを述べられている」

 

論語

 

○金曜日の夕方、乗り換え

 

「仕事の忙しさを何かにぶつけないこと、いつも通りPDCAを回して行けばよい」

 

「時、場所、場合に適しているのか、必ず改善の糸口は見える」

 

「ユーモアと状況を楽しむこと、トライ・アンド・エラーに不可能はない」

 

#三行詩

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ブラック企業上りの習性か、仕事を背負いこむは、自らを追い詰めるは、決して逃げないは、やはり心身に悪い」

 

「もちろん、NOという返事も必要だ、駄目なものもある、無茶苦茶なことをいう人はいる」

 

ブラック企業の社員をターゲットとした強制、精神洗脳研修に反吐が出る。研修センター(密室)に3〜5日間は閉じ込められ、暗闇と大音響、hard(集団で憎しみを与え) and(のち) love(集団で愛を包み込む)の繰り返し、前職での悪夢よ、永遠にさようなら」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「自ら根底に、司馬遼太郎の小説で読んだ漢らしさこそ、がある」

 

翔ぶが如く、然り、坂の上の雲、然り、ああいう漢たちこそ、と中二の頃から思い、今でも変わらない」

 

「肯定だ、漢とは、自らの道を肯定して笑う、こういうユーモアを持ちたいと思い五十二年間、今も生きている」

 

#三行詩

 

○金曜日の夜、自宅

 

「シン・仮面ライダーをアマプラVで観る、とても良い映画だと思う」

 

「こういう映画が好きだ、四の五の言うより、体育会系、こうあるべきストーリーだ」

 

「こころ、心が人を形造る、一つで貫く、貫ける人とは、敵・味方問わず、何であれ美しく、気高い」

 

#三行詩

 

「ヒーローといえばレッドと瑠璃子はいう、面白い、庵野秀明監督という人は人の内面の醜さ、悪に向き合える凄い人らしい」

 

「ヒーローより悪役に共感する自分いる」

 

「幸せとは何か、こうであるべき自らを自覚しつつ何気ない日常生活で、そうあるべき自らであることを自覚すること、これに尽きる」

 

#シン・仮面ライダー

 

○土曜日の午前、皮膚科

 

「陽貨、孔子を見んと欲す。孔子見えず。孔子に豚を帰る。孔子その亡きを時として往きてこれを拝す。諸に塗に遇う。孔子に謂いて曰く、来たれ。予爾と言らん。曰く、その宝を懐きてその邦を迷わす、仁と謂うべきか。曰く、不可なり。事に従うを好みて亟時を失う、知と謂うべきか。曰く、不可なり。日月逝く、歳我と与にせず。孔子曰く、諾。吾将に仕えんとす。陽貨一」

 

「陪臣でありながら三家老を抑え、魯の国の権力を握った陽貨が、孔夫子に会おうと欲するも孔夫子は会われることはなかった。そこで陽貨は豚を贈り、返礼にくる孔夫子と会おうとするも、孔夫子は陽貨の留守をうかがって返礼した。しかし、途中で陽貨と会ってしまう。」

 

「陽貨は孔子にいう、私のもとに来て下さい。共に語り合いませんか。世の中を正せる宝の様な仁徳を抱かれながら、この国を正そうとしていません。これは仁といえますか。孔夫子はいわれた、仁とはいえませんな。陽貨は更にいう、進んで政を行いたいと思われながら、度々時機を逸しておられます。これを知といえますか。孔夫子はいわれた、知とはいえませんな。陽貨はいう。月日は淡々と過ぎ、歳月は待ってはくれません。孔夫子はいわれた、その通りです。いずれは、お仕えする時があるかも知れません」

 

#論語

 

所感)

■土曜日の夜

体調不良により寝込んでいる。

暑気あたりらしい。

先日のビアパーティーから胃腸が宜しくない。

 

■日曜日の夜

田舎のNより電話あり。

相変わらずだ。十五の時からの付き合いだが、中身の変化を感じない。

しかし、流石に老けたらしい。白髪を否定出来ない状況とか。

息災で良かった。