四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第九十八章(陽貨第十七)

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○日曜日の夕方、7月30日、ウオーキング

 

「子曰く、道に聴きて塗に説くは、徳をこれ棄つるなり。陽貨十四」

 

「孔夫子はいわれた、中途半端に得たものを人に説く、徳を捨てるようなものだ」

 

「学問の道とは、自らどう思うかまで掘り下げて初めて門が見える、学ぶ・省みる・実践するの繰り返し」

 

#論語

 

○日曜日の夕方、森

 

「昨日の呑み会、飲み過ぎた、二日酔い、涼しくなってから歩いている」

 

「地球沸騰化の時代とか、人の業が煮詰まり、環境をも変化させた」

 

「生きる為には自然を、地球を貪らなければならない、そして貧富の格差は広がり、人の命と道徳は軽くなるばかり、末世かな」

 

#三行詩

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○日曜日の夕方、森

 

「恐竜が滅んだのだ、人類がそうならないとでも、P・Kディックの小説で読んだ気がする」

 

「リアルがSF小説の世界に近づいている、勿論、悪い方に」

 

「日常は続くが、少しずつ世界は壊れている、普通の暮らしをすればする程壊れていく、未来のAIは人を認めるのだろうか」

 

#三行詩

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「仮に、人の規制を外したAIが存在するとする、人の叡智を注ぎ込んだ存在は、果たして人を認めるだろうか」

 

「聖書にある大洪水を連想するのは、星新一ショートショートの読み過ぎかも知れない」

 

「それでも私たちは明日の日常の為に今日も働く、身の回り全てが地球を壊していると知りながらもだ」

 

#三行詩

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「何となく一遍上人を思い出す、リアルを捨てたところに真実があると」

 

「人は、いくら知識・知性を得ても最後は宗教かも知れない」

 

無知の知で世の中をおさらば出来る程、人は優れていない、存在自体が矛盾を抱えている、人は動物なのだ」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、通勤

 

「子曰く、鄙夫は与に君に事うべけんや。その未だこれを得ざれば、これを得んことを患え、既にこれを得れば、これを失わんことを患う。苟くもこれを失わんことを患うれば、至らざる所なし。陽貨十四」

 

「孔夫子はいわれた、小人は仕えさせることが難しい。目指す地位・名誉に遠ければ、手に入れようと何でもするし、手に入れてしまうと失うことを恐れ何でもする。地位・名誉を守るためなら悪事を問わず、民を虐げようが平気な者たちなのだ」

 

「自らを誠に出来ない、他人を思いやれない、大義を理解しない人を上に立たせてはいけない」

 

#論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

「インナーシャツをドライに変えてみた、今のところ調子がいい」

 

「昨日八キロ程歩いたお陰か、体調(皮膚)がいい、歩くと元気になる」

 

「今週も猛暑とか、食べ過ぎに注意しよう、暑いと食べるでは太るばかりだ」

 

#三行詩

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○月曜日の朝、車内

 

ブラック企業パワハラ経営者とは自らの正義を疑わない、故に社員はイエスマンしか残れない」

 

「周囲が、次々と心を病んでも自らは正義故に、犯人(犠牲者)をでっち上げ処罰する」

 

「歪んだ正義による勧善懲悪劇に社員は萎縮する、繰り返し、四年前はここに居たらしい」

 

#三行詩

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○月曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、古者は民に三疾あり。今や或いは是亡きなり。古の狂や肆、今の狂や蕩。古の矜や廉、今の矜や忿戻。古の愚や直、今の愚や詐のみ。陽貨十六」

 

「孔夫子はいわれた、昔の民は三つの欠点があったが、今はそれ以上に酷くなっている。昔の狂者は信念に基づき欲しいままに行動したが、今の狂者は信念がなく出たら目だ。昔の侠客は礼儀正しかったが、今の侠客はすぐに怒って喧嘩ばかりする。昔の愚者は正直であったが、今の愚者はずる賢く、嘘つきだ」

 

「狂・矜・愚にも上と下があり、孔夫子の頃(二千五百年前)ですら下が蔓延していたらしい。私は愚の人であるが、少なくとも正直者でありたいと思う」

 

論語

 

○月曜日の夕方、電車内

 

「暑いし忙しいしヘトヘトだ、車内でクーラーが効き出すと欠伸、眠たくなる」

 

「月曜日で既に疲れ果ててしまった、疲れるとお腹が空く、ぐうとお腹も今鳴った」

 

「妻も仕事で疲れている、ここは手料理を振舞おうと思う、やはりソーメンが良い、ネギを買って帰ろう」

 

#三行詩

 

○月曜日の夜、自宅

 

「チャート式新世界史を読んでいる、もはや寝不足は避けられない」

 

「不思議だ、日本の北から南まで米軍基地がある、この様な国が他にあるのだろうか」

 

「要所を全て外国に押さえられている、孫子ではこの状況をどう解釈するのか、興味深い」

 

#三行詩

mod.go.jp/j/presiding/la…

 

「仮にだ、在日米軍が、本国の指示で日本の首都を攻撃すれば一溜まりもない」

 

「トモダチとは、対等の関係であるべきで、現政府を転覆出来る軍隊を常駐させている国では、少なくともない」

 

「際どいなと思う、親戚の伯父さんではなく、曾ての敵国だ、原爆を市民に投下する国だ」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、通勤

 

「子曰く、巧言令色、鮮なし仁。陽貨十七」

 

「孔夫子はいわれた、言葉は巧みで人好きのする笑顔を浮かべている(眼は笑っていない)、仁徳はあるまい」

 

「学而篇の第三章と同文、孔夫子は巧言令色の輩を嫌った」

 

#論語

 

○火曜日の朝、電車内

 

「世界史・日本史を読み込めば、今の真実が理解出来る、歴史とは連なりだ」

 

「他国を信用してはいけない、巧言令色のトモダチはいつでもこの国をチェックメイト出来る位置にいる」

 

「七十八年を経て、現実が当たり前と化した、吉田松陰先生なら何と思われるだろうか」

 

#三行詩

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永世中立国のスイスやベルギーに米軍が常駐しているとはあまり聞かない」

 

「守られるとは、言い換えれば国を明け渡すことだ」

 

在日米軍は日本の法令の執行や裁判権等から免除される、公務中であれば文字通り無双と化す」

 

#三行詩

 

日米地位協定第5条/米軍の艦船及び航空機(米軍に徴用された民間船舶及び民間航空機を含む)は、日本の空港、又は港湾に出入りする権利が認められている」

 

「日本は独立国なのか、黒船開港、江戸幕府もびっくりではないか」

 

「ここまで主権を侵されては、確かに国会議員も大変だ、手も足も出ない」

 

#三行詩

 

「故に、エッフェル塔観光をし、奇妙なポーズを撮る自民党国会議員団38人」

 

「海外にバラマキ、米国からの高額兵器購入、等々、本当に日本国の意思決定なのだろうかと疑いたくなる」

 

「取り敢えず、首根っこを押さえられている、そういう理屈だ」

 

#三行詩

 

「米国の正義の下で平和を維持している、世界二位の重税も理解出来る」

 

「巧言令色の輩には、代償を払わねばならない、与えられた平和でも平和には変わりない」

 

「世界史を学び、日本史を省みる、思っていたより重要案件だ、近現代史を中心に検証を重ねてみよう」

 

#三行詩

 

○火曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、紫の朱を奪うを悪む。鄭声の雅楽を乱るを悪む。利口の邦家を覆すを悪む。陽貨十八」

 

「孔夫子はいわれた、紫は朱の美しさを台無しにする。鄭の華やかな音楽は周王朝から伝わる音楽を乱している。小利口な弁舌が国家を転覆させることがある」

 

「何れも、正道が小事、小人により乱されることを孔夫子は憎まれた」

 

#論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「今日も車内で欠伸、疲れている、暑さに参っているが明日が水曜日であることは理解している」

 

「ふと、始まりも終わりもないとされるヨグ=ソトースのことを思う」

 

菊地秀行著、朝日ソノラマ文庫刊、『妖神グルメ』は傑作だった、高校生の頃に繰り返し読んだ」

 

#三行詩

#ラヴクラフト

 

○水曜日の朝、通勤

 

「子曰く、予言うこと無からんと欲す。子貢曰く、子如し言わずんば、則ち小子何をか述べん。子曰く、天何をか言わんや。四時行われ、百物生ず。天何をか言わんや。陽貨十九」

 

「孔夫子はいわれた、私は何もいうまいと思う。子貢がいう。孔夫子が語らないのであれば、私ども門人は何を語れましょうか。孔夫子はいわれた、天は何かいうだろうか。四季は巡っているし、万物も生長している。天は何かいうだろうか」

 

易経、繋辞上伝第五章にこうある。一陰一陽これを道と謂う。之を継ぐものは善なり。之を成すものは性なり。仁者は之を見て之を仁と謂い、知者は之を見て之を知と謂う。百姓は日に用いて知らず。故に君子の道は鮮し。」

 

論語

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

「原因は鉄道会社ではないが、先週から何処かで電車が止まっている印象が取れない、今朝は大丈夫らしい」

 

「生きるとは辛いことである」

 

「眠たくて仕方ない、睡眠時に世界は存在しているのか、自分は何処に居るのか、ぼやけた頭で考えている」

 

#三行詩

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○水曜日の夕方、通勤

 

「孺悲、孔子に見えんと欲す。孔子辞するに疾を以てす。命を将なう者、戸を出ず。瑟を取りて歌い、これをして聞かしむ。陽貨二十」

 

「魯の人、孺悲が孔夫子にお会いしたいと申し次を願う。孔夫子、病気として面会を断られた。孔夫子の言葉を伝えた取次の者が出て行くと、孔夫子は瑟を鳴らし歌を唄われ、孺悲に聞こえるようにされた(仮病である旨を伝え、孺悲の自省を促された)」

 

「孺悲という人は、魯の国の人としか伝わっていない。何れにしろ、自発的な気付きが必要であると、仮病をつかって教えられたのかも知れない」

 

論語

 

○木曜日の朝、通勤

 

宰我問う、三年の喪は期にして已に久し。君子三年礼を為さざれば、礼必ず壊れん。三年楽を為さざれば、楽必ず崩れん。旧穀既に没きて新穀既に升る、燧を鑚りて火を改む。期にして已むべし。子曰く、夫の稲を食らい、夫の錦を衣る、女に於いて安きか。曰く、安し。女安ければ則ちこれを為せ。夫れ君子の喪に居るや、旨きを食らうも甘からず、楽を聞くも楽しからず、居処安からず、故に為さざるなり。今女安ければ則ちこれを為せ。宰我出ず。子曰く、予の不仁なるや、子生まれて三年、然して後に父母の懐を免る。夫れ三年の喪は天下の通喪なり。予やその父母に三年の愛あらんか。陽貨二十一」

 

宰我が問う、三年の喪は一年にして良いのでは。三年、君子が礼を実践しなければ、礼は廃れましょう。三年、音楽を演奏しなければ、音楽も廃れましょう。一年経てば旧年の穀物は食べ尽くされ、新しい年の穀物は豊かに実ってるものです。一年の始まりに新たな神火を灯すではないですか。喪は一年で十分だと思います。孔夫子はいわれた、日常生活での米を食べ、錦の衣服を着ることは、安楽なのだろう。宰我はいう、心地よいです。」

 

「孔夫子はいわれた、本当に心地よいのであれば、好きにすれば良い。本来、君子が喪に服している間は、美味しいご馳走を食べても甘くはなく、音楽を聴いても楽しくはなく、家に居ても落ち着かないものだ。故にこういったことはしないものだ。しかし、心地よいというのだから、好きなようにしなさい。宰我、退席しのち孔夫子いわれた、宰我は仁徳が薄い。子は生まれて三年経ってようやく父母の懐から離れるものだ。故に、三年間の服喪とは、一般的な喪の服し方なのだ。宰我も、父母から三年の愛を受けているのにな」

 

#論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「歴史は、日本史単独ではなく世界史と合わせて読んでいる」

 

「チャート式の参考書を軸に、年表、地図、各資料を広げる」

 

「且つ、ネットでWikipediaを調べながらなので、時間が溶けていく」

 

#三行詩

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○木曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、飽くまで食らいて日を終え、心を用うる所無きは、難いかな。博奕なる者あらずや。これを為すは猶已むに賢れり。陽貨二十二」

 

「孔夫子はいわれた、腹一杯に食べて無為に一日を過ごし、頭を使うことがない。困ったことだ。せめて双六遊びや、囲碁で遊んで頭を使うほうが、何もしないよりましだな」

 

「たらふく食べて、一日中のんびりする、大好きだ。故に、学問の道が進まない。無為に一日を過ごしてはいけない」

 

#論語

 

○木曜日の夕方、寄り道

 

「今から所用あり、軽く食べよう、天たま丼定食が脳裏に浮かぶ」

 

「駅そばが大好きだ、久しぶりに寄る」

 

「値上がりしてはいるが、安定の美味しさ、美味かった」

 

#三行詩

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○金曜日の朝、通勤

 

子路曰く、君子勇を尚ぶか。子曰く、君子義を以て上と為す。君子勇有りて義なければ乱を為す。小人勇有りて義なければ盗を為す。陽貨二十三」

 

子路はいう、君子とは勇気を尊ぶものですか。孔夫子はいわれた、君子とは勇気より大義を上にするものだ。君子に勇気があっても大義がなければ、内乱が起こる。小人に勇気のみで大義がなければ、力づくで奪い取る盗賊と変わるまい」

 

「勇気に拘れば大義を失う。義なき勇を蛮勇という。君子が蛮勇を奮えば、争乱となり世の中は乱れ、小人が蛮勇を奮えば強盗と変わらない」

 

#論語

 

○金曜日の夜、通勤

 

「会社のビアパーティー(2回目)終わる、とても楽しかった、同期のkさんと語り合う」

 

「明日は地元の夏祭り、妻と二人で行く予定」

 

「子が産まれる前から夫婦で盆踊りを楽しんでいる、子が幼少期の頃は抱っこしながら踊る、その子も今や中二、友達と行くらしい」

 

#三行詩

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○土曜日の午後、自宅

 

「子貢問いて曰く、君子も亦た悪むこと有りや。子曰く、悪むこと有り。人の悪を称する者を悪む。下に居て上を山る者を悪む。勇にして礼なき者を悪む。果敢にして窒がる者を悪む。曰く、賜や亦た悪むこと有りや。徼めて以て知と為す者を悪む。不孫にして以て勇と為す者を悪む。訐きて以て直と為す者を悪む。陽貨二十四」

 

「子貢が問う、君子でも憎むことがありますか。孔夫子はいわれた、君子にも憎しみはある。人のことを悪くいう人を憎む。下の位の者が上の位の者を非難することを憎む。勇気はあるが礼儀をわきまえない人を憎む。思い込みが強く、譲ることを知らない人を憎む。」

 

「孔夫子はいわれた、子貢の憎むことは何か。子貢はいう、人の意見を我がものにし、知恵者の振りをする人を憎みます。傲慢であることを勇気と勘違いしている人を憎みます。人の秘密にしておきたい事を、暴き立てることが正直であると勘違いしている人を憎みます」

 

#三行詩

 

○土曜日の夜、夏祭り

 

「楽しんでいる、背景の高架を繰り返し通る電車に少し現実を思う」

 

「沖縄歌舞伎ライブが楽しみで毎年来ている」

 

ハイボール片手にシャウトするのだ、良質の沖縄歌生ライブ、最高だ」

 

#三行詩

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所感)

■土曜日の夜、自宅

終日、チャート式新世界史を読む。

古代、中世、近代を読み終え、現代編に入る。

吉川弘文館の日本史・世界史の年表、地図を開け、山川出版社の各種資料、及び岩波書店の机上版、日本史年表・世界史年表も横に置く。

過去から未来への連なりを理解する、当時の世界情勢からの影響を意識する、現代の日本が何故、今の様になったのかを知ることを目的に、自分なりに紐解いている。

読む・終わるではなく、読む・考える・省みる・調べる、を繰り返すのは儒学を学んだお陰かも知れない。