四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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三行詩 第九十章(憲問第十四)

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○日曜日の朝、6月4日、ウオーキング

 

「子曰く、君子はその言のその行に過ぐるを恥ず。憲問二十九」

 

「孔夫子はいわれた、君子とは言葉を慎み、行いより言葉が大きくなることを恥とした」

 

「小人の言葉とは行いより大きくなることが常であり、昨今の政治家の恥知らずはもはや亡国の危機では」

 

#三行詩 #論語

 

○日曜日の朝、マクド

 

「言葉を慎む者は、人と騒がないし、行いを慎む者は、人に見せびらかさない」

 

「物知り顔をして、有能ぶりを発揮するのは小人のすること」

 

「言葉の要点とは、知っていることは知っている、知らないことは知らないということだ」

 

#三行詩 #荀子/子道篇

 

「行うことの窮極とは、自ら出来ることは出来るといい、出来ないことは出来ないということだ」

 

「つまり、知とは言葉について要点を得ていること、仁とは行いについて窮極を得ていること」

 

「知と仁が備わっていれば、民の代表として国の政を行うのになんの不足があろうか、あるまい」

 

#荀子/子道篇

 

○日曜日の午前、マクド

 

「礼の国であり、よく法治されている、しかし国は礼と法だけではやがて乱れる」

 

「小人が国の政治を任され、選挙で当選する現実、奢れているのは彼らではなく、私たち国民かも知れない」

 

「先人の功績に胡座をかく政治家、税金を吸い取る列強国、安穏と暮す国民」

 

#三行詩

 

○日曜日の夕方、自宅

 

「原壌夷俟、子曰、幼而不孫弟、長而無述焉、老而不死、是為賊、以杖叩其脛、憲問四十五」

 

「白文から意訳の練習をしている、好きな原壌老人なので心が弾む」

 

「最初の夷俟さえ乗り越えれば易しい、特に以杖叩其脛は、白文で読んだ方が楽しい、雰囲気が伝わってくる」

 

#三行詩

 

「原壌老人は魯の人であり、孔夫子の幼なじみだ、原壌の母が亡くなったとき、孔夫子は葬儀の世話をしたという」

 

「原壌という人は、何処か愛すべきところがあったのだろう」

 

「なんせ、世界四大聖人の一人である孔夫子に膝を叩かれて歴史に名を残したのだ、何の功もない無徳無能の人がだ、面白い」

 

#三行詩

 

○日曜日の夜、自宅

 

「世界中で訴訟され欧米各国が販売禁止、日本政府は大幅緩和して市場に溢れ返る農薬」

 

「司法ですら安全とお墨付き、何か変だ、報道もない、何故こうなる」

 

「売上No1除草剤に発がん疑惑、禁止国増える中、日本は緩和(猪瀬聖)」

 

#三行詩

#Yahooニュース

 

○月曜日の朝、通勤

 

「子曰く、君子の道なる者三つ。我能くすることなし。仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は懼れず。子貢曰く、夫子自ら道えるなり。憲問三十」

 

「孔夫子はいわれた、君子の道は三つあり、私は未だに出来ていない。一つ、仁徳ある者は心配することがない。二つ、知性ある者は惑うことがない。三つ、勇気ある者は恐怖に駆られない。弟子の子貢がいう。三つの道とは、孔夫子が歩まれてきた道そのものではありませんか」

 

「当然ながら、思い悩まず、惑えず、恐れない、故に君子ではない。仁徳とは最高の徳であり、孔夫子は天と均しく、道を歩むが故にそうなのだ」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の朝、電車内

 

「日常生活で気付かないことが空恐ろしい、真実かさえ理解らない」

 

「事実を集めて、推察するしかない」

 

「少なくとも130か所の在日米軍事基地は存在し、日本国債の国内消化余力は小学校の算数で計算出来る」

 

#三行詩

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○月曜日の夕方、通勤

 

「子貢、人を方す。子曰く、賜は賢なるかな。それ我は則ち暇あらず。憲問三十一」

 

「弁論に優れ、才気煥発な弟子の子貢は度々人を批評した。孔夫子はいわれた、子貢は賢いものだな、私にはとてもそんな暇はないのにな」

 

「子貢は弁論に優れていたが、言葉が過ぎるところがあったかも知れない。孔夫子は、やや皮肉を込めて戒めている」

 

#三行詩 #論語

 

○月曜日の夕方、乗り換え

 

「知ることが正しいとは限らない、ましてや推測の域の辺りでは」

 

「目の前のことを一つ一つこなすのは変わらない、巨大隕石が明日落ちようが、その時までは日常だ」

 

「今日、今から出来ることに集中する、気晴らしにセガOutRunでも遊ぼう、レトロゲーム万歳」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、通勤

 

「子曰く、人の己を知らざるを患えず、己の能なきを患えよ。憲問三十二」

 

「孔夫子はいわれた、他人が己に興味を抱いてくれないことを気にかけるより、己自身を充実させることだ」

 

「流れる石に苔はつかない、他人を気にする時点で自らは止まっている」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、電車内

 

「今、何処に立っていて、何処を目指しているのか」

 

「漫然と生きるのではなく、一欠片で良い、出口に向け掘り進むこと」

 

「ゼンマイは回し続ける、止まれば心身に錆、タフな笑顔と食えない奴で」

 

#三行詩

 

○火曜日の朝、乗り換え

 

「背負うものは色々あるし、他人と比べるものでもない」

 

「人生とは上手く行かないが、可笑しみ、笑いは欠かしてはならない」

 

「つまらないことでも人は笑える、そして、運命の神とやらに中指を突き立てることを忘れてはいけない」

 

#三行詩

 

○火曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、詐りを逆えず、不信を億らず、抑も亦先ず覚る者は、これ賢なるか。憲問三十三」

 

「孔夫子はいわれた、人から騙されているのではないかと疑う、嘘をつかれているのではないかと勘ぐる、これらを思うことなく誠心誠意、人と接する、尚且つこれらを察することが出来るなら賢人といえよう」

 

「仁徳に基づき思う、行う。公明正大であるからこそ心が落ち着き、相手のことに誠心誠意になれるし、相手のマイナス感情や気持ちを察することが出来る。この場合の賢人・賢者とは頭の良い人ではなく、仁徳に優れ、(天の)道を楽しむ君子をいう」

 

#三行詩 #論語

 

○火曜日の夕方、乗り換え

 

「仁徳に基づき思う、行うとは超人の御業ではない、儒学とは実学だ」

 

「父母から受けた慈愛を他へ広げることが、仁徳に基づき思う、行うだ」

 

「子の時に受けた慈愛を、まず家族へ、そして友人へ、さらに知人へと広げる、誰にでも、今、出来ることが仁徳、忠恕だ」

 

#三行詩

 

○水曜日の朝、通勤

 

「微生畝、孔子に謂いて曰く、丘は何為すれぞこれ栖栖たる者ぞ、乃ち佞を為すことなからんや。孔子対えて曰く、敢えて佞を為すに非ざるなり。固なるを疾めばなり。憲問三十四」

 

「隠者である微生畝老人、孔夫子を評す。孔はどうも落ち着きがない、言葉巧みに君主に阿ようとしているのか。孔夫子はいわれた、言葉巧みに君主を阿てはいません。ただ、独善を恐れ、頑固になることを恐れているだけです」

 

「微生畝という人が何者かは伝わっていない。ただ、孔夫子を、丘、と呼び捨てにしているところから高齢であろうし、言葉の内容から道家(老荘思想)に親しむ隠者であったと思われる」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の朝、乗り換え

 

「学問を始める前は、独善的で、木で鼻を括った様な性格をしていた」

 

「学問を始めた今も、頑固で怖がりは変わらないが、孔夫子の教えが好きだし、そうなりたいと日々学んでいる」

 

「善人ではない、相変わらず権力を振りかざす輩は嫌いだ、そして嘘は吐きたくない」

 

#三行詩

 

○水曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、驥はその力を称せず、その徳を称するなり。憲問三十五」

 

「孔夫子はいわれた、一日に千里を走る驥という名馬は、その力を賞賛されているのではなく、千里を走れるまで鍛錬した徳を賞賛されているのだ」

 

「千里を走る為の努力、成長こそ賞賛されるべきことである、とは、恐らくは孔夫子が発せられた言葉、そのままが論語に記録されたのではないか。孔夫子の人となりがストレートに伝わってくる」

 

#三行詩 #論語

 

○水曜日の夕方、車内

 

「忙しいとは、心がそう思っているだけで主観的であり公正に欠ける」

 

「ましてや仕事で忙しいなど、事前の計画と進捗管理の失策を公言するようなものだ」

 

「故に、管理者たる者、笑顔で予定通りと周囲に見せねばならない、眉をハの字にため息をつくのは後にする」

 

#三行詩

 

○水曜日の夜、自宅

 

Amazonで1円+送料で購入、判り良い、徂徠先生の全体像が理解出来る」

 

「徂徠先生は独学の人であった」

 

「地力とは、自ら苦しまねばならぬ、遅々として進まない、しかし積み重ねた学問は崩れない」

 

#三行詩

荻生徂徠―江戸のドン・キホーテ (中公新書)

 

○木曜日の朝、通勤

 

「或るひと曰く、徳を以て怨に報ぜば何如。子曰く、何を以てか徳に報ぜん、直きを以て怨に報じ、徳を以て徳に報ぜよ。憲問三十六」

 

「或る人がいう、人からの怨み・恨みにたいして、仁徳を以て返せばどうでしょうか。孔夫子はいわれた、では仁徳に、何をもって返すのだろう。人からの怨み・恨みには、公明正大を以て対処することだ。当然ながら仁徳には仁徳を持って返さなければならない」

 

儒家とはお人好しの善人ではない、個性の開花であり、本来その人が持つ長所を伸ばすのが学問の道だ。当然ながら怨恨を抱く輩に仁徳で返すようなことはない。他国を侵略した挙げ句にダムを破壊し、一帯全ての民を害する独裁者に、どうして仁徳で返せようか」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の朝、乗り換え

 

「人生色々あるが、自らが正しければ後悔は少なく、腹も据わる」

 

「運・不運は致し方なし、配られた条件下で最期まで戦う、そして散ればよい」

 

「もしくは他人のせいにして、一生管を巻くがいい、悔やみながら散るがいい、最期だけは平等だ、ご苦労様」

 

#三行詩

 

○木曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、我を知る莫きかな。子貢曰く、何為れぞそれ子を知る莫きや。子曰く、天をも怨みず、人をも尤めず、下学して上達す。我を知る者はそれ天か。憲問三十七」

 

「孔夫子はいわれた、我を知るものはいないな。子貢がいう。孔夫子を知らない人はいません。孔夫子はいわれた、天を恨まず、人も咎めじ。下は世俗のことから、上は天について学んできたが、老いた私の誠を知るのは天のみだよ」

 

「孔夫子は、御自分の立ち位置を理解されたのだ。現世では終に成し得なかった聖人による徳治政治は、孔夫子の教えは、弟子たちに引き継がれ、数千年後も学ばれ、いつかは成し得ることを、それを知るものは天のみであると」

 

#三行詩 #論語

 

○木曜日の夕方、乗り換え

 

「走馬灯のように出逢っては消えていく世の中なれど」

 

「空に浮かぶ顔は笑顔が良い、いつの間にか皆笑顔になっているものなのか」

 

「頑固だった亡父も笑顔だし、恩師の鬼監督も笑顔だ、家族の為に少し笑顔の練習でもしておこう」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、通勤

 

「公伯寮、子路を季孫に愬う。子服景伯以て告げて曰く、夫子、固より公伯寮に惑える志有り、吾が力、猶能く諸を市朝に肆しめん。子曰く、道の将に行われんとするや、命なり。道の将に廃れんとするや、命なり。公伯寮、それ命を如何せん。憲問三十八」

 

「公伯寮が家老の季孫に、孔夫子の弟子である子路を訴え出た。子服景伯、孔子にいう、裁判官をする季氏は、公伯寮のいうがままです。しかし、私は公伯寮に刑を課して訴えを止めることが出来ます。」

 

「孔夫子はいわれた、私の学び実践してきた道が行われるのは天命であり、この道が行われないのも天命です。公伯寮が、この天命をどう左右出来得ましょうか」

 

#三行詩 #論語

 

○金曜日の朝、車内

 

「のちの荀子は天論篇にて天は自然のものとし人と分離した、孔夫子は最後には天命を述べられた」

 

「人の力では、どうしようもないが、もし・たら・ればがあれば」

 

「子服景伯の申し出を受けていたら、衞への亡命もなく、諸国遊説もなく、孔夫子が筆頭家老として天下に仁政を実現したかも知れない」

 

#三行詩

 

○金曜日の朝、乗り換え

 

「眠い、今朝は寝ぼけて髭剃りが見当たらない、記憶にない」

 

「結局あった、朝が起きれない、疲れが溜まっているようだ」

 

「今日は呑み会、地元ではなく、珍しく梅田の東通りの店らしい」

 

#三行詩

 

○金曜日の夕方、通勤

 

「子曰く、賢者は世を避け、その次は地を避け、その次は色を避け、その次は言を避く。子曰く、作す者七人あり。憲問三十九」

 

「孔夫子はいわれた、天下に無道が横行し、仁徳が失われている時代には、賢者は避けるものだ。戦乱が起っている場所には近寄らない。狂騒の人物は避ける。悪意ある言葉から遠ざかることだ。さらに孔夫子はいわれた、これが出来た人物は七人(伯夷・叔斉・虞仲・夷逸・朱張・柳下恵・少連)いた」

 

「世の中で仁徳、忠恕が軽んじられる時代とは、私利私欲を満たす為の競争が美化され、戦争や差別が正当化されることだ。現代は、この国はどうなのか、自ら考えなければならない。マスコミや政治家の述べる正義の危うさ、無関心・利己的であることが当たり前の風潮、今、ここを見る必要がある」

 

#三行詩 #論語

 

所感)

■金曜日の夕方

呑み会まで時間がある、梅田ダンジョンを闊歩する気力もない。必然的にネットが通じるマクド新梅田店2階カウンターに座り、コーヒーを飲み、ブログを書いている。本を読んでいる。

店内は客でごった返している。

一様にスマホを見ているカウンター席の客、テーブル席からは笑い声、会話。

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■土曜日の夜

二日酔いと今週の疲れで終日寝ていた。

昨夜は古い友が集まり、とても楽しかった。

一次会の呑み食べ放題、安い・美味いは当たり前の時代らしい。お刺し身が良かった。

二次会は、今回初参加のN先輩が奢っていただいた。ありがとうございまた。

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当然ながら、終電の時間で終わるはずもなく、午前三時頃、タクシーで帰宅する。

 

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