四端録

東洋思想に関して。四書を中心に意訳して所感を述べ、三行詩にて日々の出来事、思うことを記しています。

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孟子 人は以て恥じること

f:id:aristotles200:20210914201726j:plain書き下し文)

孟子曰く、人は以て恥じること無かる可からず。

恥づること無きを之れ恥づれば、恥無し、と。

尽心章句上

 

意訳)

孟子はいわれた。

人は、自らの行いに対し、常に恥を掻かぬよう、律しなければならない。

恥ずべき行いを、恥では無いと思はないことを、また、恥とする。

然れば、行いに恥は無くなる。

 

所感)

■恥にも大差あり

小勇の恥、大勇の恥、

責任をとって腹を切るのみが勇ではない。

恥を気に掛けるとは、

四端(あわれみの心、不善を恥じる心、譲り合う心、善悪を判断する心)、

四徳(仁、義、礼、知)、あっての恥であり、

小人、佞人のつまらない、自分勝手なプライドからの恥とは、まさに救いようのない恥ではないか。

一方、いまの日本、本当の恥を知る人たちは、確かにいる。

至らぬ我が身にすれば、ただ、学問の道をすすめるのみかな。

 

今日、一日の読書を学問として、努め励みたい。

#儒学 #孟子