○日曜日の午後、1月22日、マクド
「寒くて出歩く気にはならないが温かいコーヒーは飲みにきた」
「行き掛けに田舎のNと電話する、体調が悪いらしいが相変わらずの減らず口を叩いていた、大丈夫だろう」
「少し孟子を読んでから資格勉強に取り組もう、穏やかな休日を楽しんでいる」
#三行詩
○日曜日の午後、マクド
「少し勉強に飽く、眠気、窓越しから通行人を眺める、服装、歩調、雰囲気、etc‥」
「ベートーヴェンのピアノソナタ集を聴いている、ミスター・パーフェクトのポリーニの演奏で」
「左斜めにある蕎麦屋さんのスタンド看板に興味津々だ、蟹に牡蠣か、美味そうだ」
#三行詩
○日曜日の夕方、マクド
「資格勉強は捗った、自分へのご褒美にビッグマックをモバイルオーダーで、ペイペイで払えるんだ」
「音楽はヘヴィメタル集へ、メタリカを聴く、懐かしい曲ばかり」
「さて、もう一踏ん張りしてから帰ろう、受かると決めたからには受かるまで続ける、猪突猛進のみ」
#三行詩
○月曜日の朝、通勤
「子曰く、三人行めば、必ず我が師有り。その善き者を択びて而ちこれに従い、その善からざる者は而ちこれを改む。述而二十一」
「孔夫子はいわれた、三人で進めば、必ず自らの師と出会える。善き人あればその善きところを取り入れ、悪き人であればその悪きところが自らにあれば改める」
「進む、ということがこの句の主題である。学問の道しかり、人生しかり、前を向いて進む限りは、どのようなことでも学ぶ機会はある。私たちは止まってはならない、最後まで善き方向に進むのだ」
#三行詩 #論語
○月曜日の朝、電車内
「ようやく資格勉強の流れが出来た、通勤は三行詩を楽しむ、無理はしない、長期戦だ」
「孔夫子の教えを自らの規範とすべく、思う、行う、考える、行為一つが孔夫子に一歩近づく」
「自らを信じるとは、行動することだ、六字を唱えるように、行いが自らを変える」
#三行詩
○月曜日の朝、乗り換え
「この歳になると人生楽で良い、お先が見えて来たので余計なことが消える」
「都会に憧れた人が上京して来ても彷徨うばかり、目的を発見して進むことが都会だ、何処でも都会なのだ」
「流れる石には苔が生えぬ、あとは息切れせぬように、マイペースで転がろう」
#三行詩
○月曜日の夕方、通勤
「子曰く、天、徳を予に生せり、桓魅それ予を如何せん。述而二十二」
「孔夫子はいわれた、天が私に徳を与えたのだ。悪行を繰り返す桓魅が私に害意を持とうが何が出来ようか」
「司馬桓魋、宋の人、君主である景公の寵愛を盾に人のものを奪い、弱き人に強く、強き人に弱い。国を逃げ出した後は君主である景公に叛乱を重ねた。孔夫子を憎み、大樹を引き抜いて襲ったとされる」
#三行詩 #論語
○月曜日の夕方、乗り換え
「忙しかった、隙間時間に過去問を開くも頭に入らない」
「思考が停まる、食欲が本体を支配している、今日の晩飯なんだろう」
「今日帰る家がある、おかえりといってくれる家族がいる、幸せだ」
#三行詩
○火曜日の朝、通勤
「子曰く、二三子、我を以て隠せりと為すか。吾は爾に隠すことなきのみ。吾は行うところとして二三子と与にせざることなし、これ丘なり。述而二十三」
「孔夫子はいわれた、弟子たちよ、私が周王朝から伝わる秘伝の書や奥義を隠し持っていると疑っているらしいが何も隠してはいない。私が学んだことでお前たちに教えていないことは何もない。私はそういう人間だ」
「孔夫子は中庸の徳を常にその身に備えてられた。弟子たちは何とか追いつこうとするも及びもつかない。何故なら師に頼る、追いつこうとする時点でもはや中庸は遠い。中庸=道=天ともいえる。孔夫子はやはり聖人なのだ」
#三行詩 #論語
○火曜日の朝、乗り換え
「駅のトイレが行列、四人並ぶ、何故か皆茶髪の人だった、スルーする」
「エスカレーター故障中、珍しく誘導の駅員さんが二人立っていた」
「師の教えから出て自ら道を得ねば二流で終わる、皆が天才顔回ではないが、自ら立つ気概は失ってはならない」
#三行詩
○火曜日の夕方、通勤
「子、四つを以て教う。文・行・忠・信。述而二十四」
「孔夫子は四つのことを教えられた、一に詩経、書経、礼節、音楽を学ぶこと、二に学んだことを実践すること、三に実践するに私心なく自らを誠にすること、四に嘘偽りなく誠実に人と接し信頼を得ること」
「孔夫子の教えとは、常に学ぶ、学ぶことにより自らを誠にする、誠のままに人を思いやる、そして世の中で実践するに尽きる」
#三行詩 #論語
○火曜日の夕方、乗り換え
「寒風強く帽子飛ぶ、ますます寒く人の動きも慌ただしい」
「こういう時はぬる燗だ、ワンカップ大関でも買って帰ろう」
「電車が遅延、止まりませんように、事故、災害など起こりませんように」
#三行詩
○水曜日の朝、通勤
「子曰く、聖人は吾得てこれを見ず、君子者を見るを得れば斯ち可なり。子曰く、善人は吾得てこれを見ず。恒ある者を見るを得れば斯ち可なり。亡くして有りと為り、虚しくして盈つと為り、約しくして泰かと為る。難いかな恒あること。述而二十五」
「孔夫子はいわれた、今の世で聖人と出会えることはなかったが、君子と出会えれば私にとっては十分だ。また、孔夫子はいわれた、今の世で善人と出会えとことはなかったが、常に変わらず物ごとを進める恒心を持つ人と出会えれば私にとっては十分だ」
「今の世では、私利私欲に走り他人を蹴落としさえすれば欲しかったものを得ることができ、貧乏人が大金持ちになれる。なんとも、常に変わらず物ごとを進める恒心を持つこととは、難しきことかな」
#三行詩 #論語
○水曜日の朝、電車内
「いつもの電車、大寒波にて運休なり、やれやれ、路線を変えて会社を目指そう、なんとかなりそうだ」
「通行人もざわざわしている、なんとなく映画大脱走の駅でのシーンを思い出す、笛の音が鳴れば逃げ出そうか」
「空港行きは出ないのにトランクを引いて歩く旅行者がいる、暗い表情からはダメもとか、そもそも橋が通行止めだろうに」
#三行詩
○水曜日の夕方、通勤
「子、釣して綱せず、弋して宿を射ず。述而二十六」
「孔夫子は、釣りをしても投げ網で魚を捕ることはなく、弓で鳥を射ることはあっても巣を狙うことはなかった」
「自然に生きる魚も鳥も、根こそぎ捕ってしまえば、結局は我が身に返ってくるではないか。この句、解釈が色々あり、孔夫子の中庸の姿を表している、或は礼において釣りや弓射は君子の嗜みであり、漁や狩りとは異なるのだ、とも読める」
#三行詩 #論語
○水曜日の夕方、電車内
「小雪が降っている、電車は遅れている、お腹も空いている」
「結構忙しかった、良く仕事をし、隙間時間には、良く資格勉強をした」
「自家製ポテトサラダが食べたい、妻にリクエストしている、楽しみだ」
#三行詩
○水曜日の夜、自宅
「無とは何か、静けさではないか、自らは自らで自らの喧しい自らから、一日一度は離れる、心の調整」
「六字を唱える、座禅する、聖書を読む、色々あってよい」
「寝る前に枕を折って半跏で座る、布団を羽織る、壁に向かって半目し息を整える、静けさが訪れるまで座る」
#三行詩
○木曜日の朝、通勤
「子曰く、蓋し知らずしてこれを作る者あらん。我は是なきなり。多く聞き、その善きものを択びてこれに従い、多く見、これを識すは、知れるの次なり。述而二十七」
「孔夫子はいわれた、たいして知りもしないのに適当に物ごとを書く人がいる。私はこうはしない。多くを聞いて善きことを選び規範とし、多くを読んで詳細を詳しく知る。その後に初めて物ごとを書くようにしている」
「孔夫子の学ぶとは、よく聞き、よく調べ、よく考えられたのだ。周王朝から伝わる祭礼や、古老に伝わる口伝を集められたアカデミックな姿も垣間見える」
#三行詩 #論語
○木曜日の朝、乗り換え
「夜中にお腹が冷えた、腹痛、少し調子が悪い、今日はデスクワークのみにしようか」
「デスクでパソコンに向かうより、現場で身体を動かすほうが好きだ」
「卒業旅行だろうか、ホームに三人組、大きなリュック、靴と会話内容が学生さんを物語る」
#三行詩
○木曜日の夕方、通勤
「互郷、与に言い難し。童子見ゆ。門人惑えり。子曰く、その進むに与するなり、その退くに与せざるなり。唯、何ぞ甚だしき、人、己を潔くして以て進む、その潔きに与するなり、その往を保せざるなり。述而二十八」
「互郷という悪人や盗賊ばかり住む村の少年が入門を請うた。弟子たちは困惑する。孔夫子はいわれた、私の門を叩く者は誰であろうと受け入れよう、同時に私の門から去る者を追うことはない。弟子たちよ、どうして少年の入門に困惑する必要あろうか、人が学問の道を選びたいと私の門を叩いたのだ、私はその志しを受け、私の知っていることを教えるだけだ。一方でその人が学問の道から去るのであれば、もはや私の及ぶところではないだけだ」
「のちの孟子も、去る者は追わず、来る者は拒まずとある。学問の道とは、自らの志しを実現する為に行うものだ。私利私欲を離れ自らを誠にする、実践する。志しなき者にどうして学問を行えようか」
#三行詩 #論語
○木曜日の夕方、乗り換え
「昨日、ジム・ビームが千百円だったので買ってみた、楽しみだ」
「ジャック・ダニエルが好きだ、高級になればなるほど美味しいらしい」
「お酒にそうお金は使えない、断酒中でもある、来週は健康診断だ」
#三行詩
○金曜日の朝、通勤
「子曰く、仁遠からんや、我仁を欲すれば、斯ち仁至る。述而二十九」
「孔夫子はいわれた、仁とはそれほど遠いものだろうか、仁に至りたいと思えば、即ちそれは仁なのだ」
「仁、忠恕とは、今、目の前の自らの行いにある、学び、行う、省みる」
#三行詩 #論語
○金曜日の朝、電車内
「暗やみが深いほど光輝くものだ、一方、暗やみが浅い人は何処か抜けているように思う」
「暗やみに飲み込まれてはいけない、自らの器が深いのだ、大きく光輝けばよい」
「今朝は寒く、暗く、眠たかった、朝ご飯を食べたら元気になった、私は何処か抜けている、何故だろう」
#三行詩
○金曜日の朝、
「マーベルコミックのヒーローとは皆暗やみを背負っている、暗やみとは共感を呼ぶ」
「天性の明るさや面白みを持つ人がいる、経験か、才能か、過去は語らないが、やはり暗やみはにじみ出ている」
「西郷隆盛という人は、時代の奔流とともに大きな暗やみを抱えられ、大きな誠、大きな仁をこの国広げられた」
#三行詩
「昔、一度だけ桁違いの人を知っている。自民党の献金パーティーで見た大物政治家などではなく、短期で入社された派遣社員の人だ」
「オーラが違う、寡黙だ、いつもニコニコしている、人が集まってくる、側にいるだけで楽しい、任侠とはこういう人か」
「人の桁が違う、威圧感など皆無だ、辞められた後に聞いた話しでは、元反社でレジェンドの人らしい、一声上げれば数百人は集まるとか」
#三行詩
○金曜日の夕方、通勤
「陳の司敗問う、昭公は礼を知れるか。孔子対えて曰く、礼を知れり。孔子退く。巫馬期を揖してこれを進ましめて曰く、吾聞く、君子は党せずと。君子もまた党するか。君、呉に娶れり。同姓なるが為に、これを呉孟子と謂う。君にして礼を知らば、孰か礼を知らざらん。巫馬期、以て告ぐ。子曰く、丘や幸いなり、苟しくも過ちあらば人必ずこれを知る。述而三十」
「陳の司法長官が孔夫子に問う、孔夫子の君主である昭公は礼節をご存知なのでしょうか。孔夫子は答える、もちろん礼節を知っておられます。孔夫子が退室した後、司法長官は孔夫子の弟子の巫馬期を呼ぶ。君子でも権力に阿るのであろうか。昭公は(当時は)禁忌である同姓の女性を夫人とされている。禁忌を君主自ら行うなど礼節を知るとはほど遠いのに、孔夫子は礼節を知るとお答えになられている」
「巫馬期は退室したのち孔夫子に伝える。孔夫子はいわれた、私は幸せものだ、間違いがあれば教えてくれる人がいるのだから」
#三行詩 #論語
○金曜日の夜、自宅
「心の世界と現実、嘘と真、暗やみに覆われた迷宮で独り苦しむ、壁ごと突き破れ、非常識こそ最後の一手」
「もろもろの業と喜怒哀楽、火宅の人たちと地獄の炎、永劫に苦しむ牢獄の中で彷徨っている」
「扉あり、入るか出るか何れが正解か、否、今、ここでひたすら座れ、門などここには無い、ひたすら座れ」
#三行詩
○金曜日の夜、自宅
「半世紀生きているが人の欲は減らない、誤魔化すのが上手くなったくらいか」
「思想、漫画、哲学、料理、歴史、音楽、絵画、etcそして儒学と出会う」
「孔夫子の教えとは、道徳とは人を昇華させるものだ、忠恕こそ人を完成形へと導く、信じている」
#三行詩
○土曜日の午後、ウオーキング
「寒いので日中は食べて寝て冬眠するも太るので森へ」
「子はラグビーの試合、無勝チーム故に朝から機嫌が悪かった」
「霙が降ってきた、温かいコーヒーを飲みに行こう、寒すぎる」
#三行詩
○土曜日の午後、マクド
「寒かった、お茶請けのポテトが心に沁みる、温かいコーヒーを飲む」
「マクドをささやかな贅沢とする時代になった、給料は上がりそうにない」
「国の少子化と物価上昇対策、異次元過ぎて庶民には届かない、アメリカとかに届いていそうだ」
#三行詩
所感)
■大寒波
電車が止まるとここまで地獄とは知らなかった。
満員電車に乗っていて線路上で止まり1時間立ちっぱなしの経験はあるが、あれが5時間とか、恐ろしい。
■土曜日の夕方
マクドで勉強していたら妻と子からラインあり。
夕食は外食したいとのこと。
今から、何処へ食べにいくのか、駆け引きが始まる。さて、、、。